スーパーファミコン クリアRPGカタログ/P1
クリアしたSFC RPGのレビュー・感想リストです。目指せ全RPG制覇!
スーパーファミコンは1990年11月21日発売、PlayStationは1994年12月3日に発売。
次世代機が現れて衰退するまでのわずか5年強というごく短い歴史に、
当時のプレイヤーの心に鮮烈に焼き付いたソフトの数々が、凝縮して刻まれています。
スーパーファミコンのRPGは大まかに下記のような歴史を辿っていて、
ソフトの発売日から、どのような時期に発売されたのかが参照できます。
・1991年~1992年前半…前期
FF4や、ゼルダの伝説 神々のトライフォース、ロマンシングサ・ガ等が台頭。
・1992年後半~1994年…中期(発展期~全盛期)
不思議のダンジョンやカプコン製RPGなど、様々なタイプのRPGが世に放たれた。
・1995年…後期(全盛期~衰退期)
PSが発売されるも勢いは衰えず、後期ならではの数々のクオリティ高い名作が生まれた。
・1996年~…末期
NINTENDO64が発売されたこともあり、それ以降は一気に発売本数が減っていった。
現在のトータルクリア本数……115本
※当サイトにおけるスーパーファミコンRPGですが、アクションRPG(以下、A・RPG)やシミュレーションRPG(以下、S・RPG)も『RPG』として取り扱っています。
(例)サーク、初代熱血硬派くにおくん、天地創造、ファイアーエムブレム、フロントミッション、魔神転生など
アイオブザビホルダー 発売日:1994年3月18日 発売元:カプコン マイランク:C 発売時期:中期(全盛期) |
ダンジョンマスターと似た作だったが、音が全面的にあったのが個人的には臨場感を無くすという意味で逆にマイナス点だった。が、終盤の方のダンジョンの音楽『Depths of the Earth』は深部感や大詰め感があって今でも頭に残っている。調べてみたら、なんと作曲にかの有名な古代祐三氏が携わっていたというのが驚きだった。 | |
アルバートオデッセイ 発売日:1993年3月5日 発売元:サンソフト マイランク:D+ 発売時期:中期(発展期) |
見た目はシンプルなS・RPGという感じだったが、とにかく色々と面倒でわりと難易度も高かった覚えがある。キャラが向きが変わるのにグルグルと画面が回転するというのが一番のネックで、ゲームでよくある3Dの酔いよりも先んじて酔いを覚えた唯一のゲームだったかもしれない… | |
アルバートオデッセイ2 発売日:1994年12月22日 発売元:サンソフト マイランク:D+ 発売時期:中期(全盛期) |
1で懲りずに2にも手を出してしまった。相変わらず難易度は高く、1との違いをほとんど思い出せないが、街の中を歩いたり会話をしたりしている分には普通に面白そうなRPGという感じなんだよなあ。メインのシミュレーション部分がなぜ洗練されていないのか… | |
アレサ ARETHA the SUPER FAMICOM 発売日:1993年11月26日 発売元:やのまん マイランク:C 発売時期:中期(発展期) |
やった記憶がほとんど無い……どちらかというとゲームボーイの方が印象強く残っている一作。 | |
イースIII -ワンダラーズフロムイース- 発売日:1991年6月21日 発売元:トンキンハウス マイランク:D+ 発売時期:前期 |
『アドルが走る!アドルが飛ぶ!アドルが闘う!「スーパー」だから~』とスーパーファミコンだからスーパーで凄い的なコピーがあったが、『えっ、このしょぼさがスーパーなのか…』と感動どころかガックリきたのを覚えている。原作を知っていたら感動したのだろうか… | |
イースIV MASK OF THE SUN 発売日:1993年11月19日 発売元:トンキンハウス マイランク:C 発売時期:中期(発展期) |
グラフィックの綺麗さはさほどの変化は無かったが、イース3の横型の2Dビューから聖剣伝説風な見下ろし型になったのは大きい。 | |
イースV 失われた砂の都ケフィン 発売日:1995年12月29日 発売元:日本ファルコム マイランク:C+ 発売時期:後期(衰退期) |
これまでプレイしてきたシリーズの経緯から見ると順調に進化していて、本作は特に第一印象が良かった。実際、ビジュアル良く、音楽も良く、シナリオも良くで三拍子揃っていたのだが… まさかSDガンダム外伝2 円卓の騎士を超えるほど短時間でクリア出来るゲームがあろうとは。サクサク進めるのは良かったが、サクサク過ぎてあっという間に終わってしまったのが惜しまれる。ハーレムの如く次々登場してはアドルに接近する美女たち、謎の氷漬けの少女、500年前消え去ったと言われる幻の都、密かなる悪しき企み、良い展開だったんだがなあ。 | |
ウィザードリィVI 禁断の魔筆 発売日:1995年9月29日 発売元:アスキー マイランク:B 発売時期:後期(衰退期) |
グラフィックといい、雰囲気といい、ウィザードリィシリーズの中では親しみやすかった方だった気がする。初めてウィザードリィをやるというならこの作がお勧めかも。パーティー画面の音楽や戦闘曲や効果音など耳に残り、ウィザップといい、初期ツクールシリーズといい、ダビスタシリーズといい、この頃のアスキー作は好きだった。 | |
Wizap! -ウィザップ ~暗黒の王- 発売日:1994年9月22日 発売元:アスキー マイランク:A 発売時期:中期(全盛期) |
これ、攻略を見ずに真のエンディングまで辿り着いた人はどれだけいるのだろうか……辿り着くまでに10年かかったソフト。この作はストーリーも音楽も雰囲気も10年の執念をかけられるほどツボだった。「害虫退治」は鬼のようにムズい、「幻の家」はトラウマ、「命の守り」は切ない、そしてフローラの顛末や真のエンディングは……涙。 | |
ヴェルヌワールド 発売日:1995年9月29日 発売元:バンプレスト マイランク:C+ 発売時期:後期(衰退期) |
Amazonでも楽天でも取り扱いが無かった、相当マニアックかつレアな作。『海底二万里』『八十日間世界一周』『月世界旅行』『地底旅行』を書いたジュール・ヴェルヌの作品が元となった作のようだが、自分は知らなかった…… 人間とロボットが織り成す物語はなかなかに面白く、扱った題材は凄く良いものだと思ったが、もっとドキドキワクワクするような仕上げには出来なかったものかなと感じた。後半のステータスのインフレぶりは異常で、主人公のHPは3万超え、雑魚敵から得られた経験値が400万超えはかなり圧巻。自分のRPG史上初めて見た桁数だった。ユーモラスな雰囲気はどことなくスラップスティックを彷彿とさせる。 | |
ウルティマVI 偽りの預言者 発売日:1992年4月3日 発売元:ポニーキャニオン マイランク:C 発売時期:前期 |
感覚的にはずーっと惰性でやっていたクソゲーなのだが、いかにも洋ゲーという感じの独特な世界観や音楽が印象的で、ランクはDを付けられなかった。しかし長い旅の末にようやくクリア出来たと思ったら、拍子抜けするほどエンディングがあっさりしていた記憶が… | |
永遠のフィレーナ 発売日:1995年2月25日 発売元:徳間書店インターメディア マイランク:B 発売時期:後期(全盛期) |
後半の尻すぼみは残念だったが、かなりの惹きつける力とシナリオ力を感じた一作だった。追われては逃げ、追われては逃げを繰り返すハラハラ感が面白く、追いかける敵側のストーリーも垣間見れるのが魅力の一つ。物語の要素に『格差』が含まれているのが重さを与えていて、女性視点であるところも本作の特徴。あと、フィロセラ王宮のカラーが美しい。25年前にFF5やFF6をやっていた友人が本作をやり始めたとか言い出して、『こんなマニアックそうなゲームもやるんだ』と思ったのを覚えているが、25年の時を経てようやく自分も着手した。結構重いテーマだったが、当時の友人がこれをどう感じていたのかが気になる。 | |
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 大いなる遺産 発売日:1991年12月21日 発売元:エンジェル マイランク:C 発売時期:前期 |
結構オーソドックスなRPGにまとまっていて印象は悪くなかった。移動画面だけ見ると初期ツクールっぽいけど敵グラフィックがやたらとしっかり描かれていたし。中ボス戦の音楽や章ボス戦の音楽がしっかり分けられていて、両方とも未だに頭に残っている。カードダスとかあったな、懐かしい~。 | |
SDガンダム外伝2 円卓の騎士 発売日:1992年12月18日 発売元:ユタカ マイランク:D+ 発売時期:中期(発展期) |
相変わらず敵グラフィックは凝っているが、パーティーの仲間の数が異様に多いわりにサクサク進みすぎでめちゃめちゃ速攻でクリア出来た記憶がある…。 仲間もガチャガチャした名前のよく分からんやつばかりで全く一人一人に感情移入が出来なかった… | |
エストポリス伝記II 発売日:1995年2月24日 発売元:タイトー マイランク:B 発売時期:後期(全盛期) |
グラフィックにストーリーにギミックに、結構しっかり作られた骨太なRPGでやり応えがあった。通常戦闘曲の『バトル#1』やボス戦の『バトル#3』など戦闘曲が凄く良かった一作。タイトーもアミューズメントやパズルゲーのイメージが強かったけど、やるな!と思った。 | |
エナジーブレイカー 発売日:1996年7月26日 発売元:タイトー マイランク:A 発売時期:末期 |
キャラクターの掛け合いが面白く、戦闘システムも斬新で、ストーリーもしっかりしていて、良作感の強い一作だった。マリオンの歌がお気に入り。タクティカルバトルは時間がかかって面倒に思ったりもしたが、飽きずに楽しめた面白いシステムだった。RPG好きにもS・RPG好きにもお勧め。 | |
エルナード 発売日:1993年4月23日 発売元:ゲームプラン21(エニックス) マイランク:C+ 発売時期:中期(発展期) |
やっていた当時は地味で寂しげな世界観の作だな、くらいの印象だった。町の音楽なんて特に哀愁を感じて今でも覚えている。ただ、ミスティックアークの前身となる作だと思って見ると色々と感慨深い。敵の位置が分かるシステムや、敵グラフィックのリアルさ、フィールドではアングルがググッと変わってそのまま戦闘に入るなど、わりと見どころのある作だった。 | |
カードマスター リムサリアの封印 発売日:1992年3月27日 発売元:HAL研究所 マイランク:C 発売時期:前期 |
自キャラや敵キャラなどが(なぜか)カードに見立てられた風変わりな3DダンジョンRPG。イケメン・美女揃いで全体的なゲームの雰囲気は良かったのだが、エンディングなどしょぼ過ぎ…あくまでウィザードリィ寄りなゲームの体か。山や森などのダンジョンの音楽が好きだった。 | |
ガイア幻想紀 発売日:1993年11月27日 発売元:エニックス マイランク:A 発売時期:中期(発展期) |
クインテット三部作の内の一つ。天地創造に比べてほんわかした印象で、街の音楽がよく頭に残っている。ゼルダ感覚のA・RPGだが、ストーリーがしっかりしていてグラフィックも音楽も良く、天地創造と合わせて強くお勧め出来る一作。キャラの会話一つ一つが機械的なゲーム内の言葉という感じじゃなく、生き生きとしていたのがまた良かった。 | |
ガデュリン 発売日:1991年5月28日 発売元:セタ マイランク:C+ 発売時期:前期 |
12倍のダメージを与える(受ける)極めの一撃・涙の一撃、押せ押せムードや痛烈ヒットなどの独特な戦闘用単語が凄く印象的な作だった。ボスの音楽が戦闘っぽくない感じだったのも印象的。RPGとしての完成度はかなり難アリだが、SF混じりの独特なファンタジー感は本作ならではの楽しさかも。 | |
カブキロックス 1994年3月4日 発売元:アトラス マイランク:C+ 発売時期:中期(全盛期) |
ゆるいギャグテイストの和風RPGという、アトラスにしてはかなり異色の作に思える。システムもおひねりや歌武器など色々と風変わりだった。しかしボス戦の音楽は和風ながらもズンズンとした低音が目立つメガテン的サウンドだったところがほっこりな気分。 | |
鬼神降臨伝 ONI 発売日:1994年8月5日 発売元:バンプレスト マイランク:B 発売時期:中期(全盛期) |
希少な和風RPG。和風RPGの良作というと桃伝しかパッとは浮かばないが、本作もファンタジー色が強いもののなかなかにクオリティの高さを感じた一作だった。戦闘の音楽や、画面全面に出てくる迫力ある神の召喚の演出とか好きだった。敵に攻撃を避けられると『ぷっ』とか笑われるのが地味に腹立たしかったのを覚えている。 | |
旧約・女神転生 発売日:1995年3月31日 発売元:アトラス マイランク:B 発売時期:後期(全盛期) |
FC版はプレイしたことが無いが、IもIIも快適な操作感だったのを覚えている。とはいえ真メガテンに及ぶものではなく、逆に真の良さを再確認した形ともなったが、見やすく、プレイしやすく、音楽も良く(特に戦闘曲はレトロっぽさを感じながらもメガテンサウンド全開で心躍った)、概ね快適な印象だった。ひたすらダンジョンを攻略していくだけの印象で、初期作はウィザードリィ感が強かったんだなと感じた。 | |
グランヒストリア ~幻史世界記~ 発売日:1995年6月30日 発売元:バンプレスト マイランク:A 発売時期:後期(全盛期) |
かなりの隠れた名作だと思っている。自作RPGの『Kanan』は本作の影響を大いに受けた。初っ端からグイッと引き寄せられる展開も凄いが、当時としては斬新かつ面白かったストーリーが秀逸。粗削りな部分も多々感じたが、視点を回転させて戦う戦闘システムや歴史の操作感など、色々と目を見張った一作だった。 | |
クロノ・トリガー 発売日:1995年3月11日 発売元:スクウェア マイランク:B+ 発売時期:後期(全盛期) |
FFの坂口博信とドラクエの堀井雄二と鳥山明がタッグを組んだ作ということで当時かなりセンセーショナルだった一作。ただ、発売元自体スクウェアだったけど色んな意味でエニックスよりはスクウェア寄りだった印象。戦闘曲が思ったより個人的にハマらなくて期待値が高かった分ガッカリした記憶がある。グラフィックの雰囲気は聖剣が近いかな。 | |
甲竜伝説ヴィルガスト 発売日:1992年5月23日 発売元:バンダイ マイランク:D 発売時期:前期 |
初めてやった時は『キャラ絵でかっ!』と思った。日本人の中学生がファンタジーな世界に吸い込まれるという、ありがちそうで当時ではなかなか無かった設定のゲームだった。しかしなぜかHPの仕様がえらく高かったのが印象的だった一作だった。調べるまで原作があることを知らなかったけど、本作をやった限りでは原作の良さはイマイチよく分からなかったな… | |
サーク 発売日:1993年2月26日 発売元:サンソフト マイランク:C 発売時期:中期(発展期) |
PCゲーっぽい雰囲気ムンムンのA・RPG。感覚としてはイース4が近いかな?肝心のアクションは敵に体当たりするだけでしょぼいが、会話時の顔グラフィックがやたらと凝っている。当時としては全体として可もなく不可もなくな作の印象だった気が。クソゲーキラーとしては結構楽しめた方だった。 | |
3×3EYES 聖魔降臨伝 発売日:1992年7月28日 発売元:ユタカ(バンダイ) マイランク:C 発売時期:中期(発展期) |
ラストの理不尽さを抜かせばわりと遊べたゲームではあった…。ちゃんと原作の絵は反映してあるし、アニメーション的なものも挿入されるし意欲的には思える反面、ゲームシステムはちゃんとテストプレイしたのかと思うほど粗く、チグハグさがうかがえる…サザンアイズ愛はあったもののゲーム愛は無かったのだろうか。良い味はあるだけに惜しく、悔やまれる。 | |
サンサーラ・ナーガ2 発売日:1994年7月15日 発売元:ビクターエンタテインメント マイランク:B 発売時期:中期(全盛期) |
最後の戦いの白竜の台詞、そして黒竜の台詞が、頭から離れない。しょぼいグラフィックとは裏腹に、ヒンドゥー教やバラモン教を彷彿とさせる独特の世界観で構成されたシナリオは、重く、深く、進むにつれて心をえぐっていった。『全ての旅は、ラストのためにある。』そう思わせる収束ぶりは見事で、初めは『何だこの音楽』と思っていた音楽も、『むしろこの作品はこの音楽じゃないと』と思えるほどにまで愛着が湧き、変化していった。子育てで奮闘し、子供がみるみる間に成長していくさまは本当に感慨深い。が、なぜこうなった、鬼エンカウント、タフ過ぎる敵!ああ、もったいない。 | |
G.O.D 目覚めよと呼ぶ声が聴こえ 発売日:1996年12月20日 発売元:イマジニア マイランク:B+ 発売時期:末期 |
ファンタジー世界のゲームのようなイメージながら、実態は和風SFRPGとでも呼ぶのだろうか。でも和風っぽい感じはなく、普通の王道RPGのようにも見える。音楽は少年時代に自転車で走っていた田んぼ道の音楽が好きだった。スーファミ後期の作にしてはグラフィックは並の印象だろうか。摩訶摩訶のような一風変わったストーリーではある。 |
マイランクは個人的評価です。D・D+・C・C+・B・B+・A・A+・Sの9段階で、各評価は大まかに下記の感覚です。
S…いつまでも色あせなく胸に残る、人生に影響をきたすほどの最高傑作
A+…超名作。心に強く残り、周回プレイしたくなるほどの中毒性を感じる
A…他と違う明らかな良さを感じる作。名作として人にも勧められる
B+…気がつけばプレイしてしまう心地よい良さ。良作
B…安定した楽しさを得られる、ほどほどの良さ
C+…光るものを感じてそこそこ楽しめるが、不満要素やストレスをやや感じる
C…作業的にプレイする感覚で、不満要素やストレスが強め
D+…投げ出したくなる感じで、不満要素やストレスがかなり強い
D…クソゲーキラーの心をもへし折る一作