スーパーファミコン クリアRPGカタログ/P4
・1991年~1992年前半…前期
FF4や、ゼルダの伝説 神々のトライフォース、ロマンシングサ・ガ等が台頭。
・1992年後半~1994年…中期(発展期~全盛期)
不思議のダンジョンやカプコン製RPGなど、様々なタイプのRPGが世に放たれた。
・1995年…後期(全盛期~衰退期)
PSが発売されるも勢いは衰えず、後期ならではの数々のクオリティ高い名作が生まれた。
・1996年~…末期
NINTENDO64が発売されたこともあり、それ以降は一気に発売本数が減っていった。
ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物 発売日:1994年10月21日 発売元:データイースト マイランク:B 発売時期:中期(全盛期) |
気まぐれで手を出した作で、初のヘラクレスシリーズだったが、最初見た印象は『キャラ小さっ!』。ただ、遠近のかかったフィールド画面、アングルの変わる戦闘シーン、あとフィールドの音楽の良さが頭の中によく残っている。過去作は分からないが、4作目だけあるなと思わせるクオリティの高さだった。 | |
弁慶外伝 沙の章 発売日:1992年12月11日 発売元:サンソフト マイランク:C+ 発売時期:中期(発展期) |
タイトル通り、全面和風の作。ある程度史実に基づいたところはあるが、基本ファンタジー色が強く、『こんなんあり得ないだろ』という無茶な展開も。それなりに作り込みがうかがえる意欲作だが、良くも悪くもオーソドックスな作りでドラマチックな展開ながらも淡々としているため、グイグイ引き込まれるというよりはまったりとプレイする感覚だった。 | |
摩訶摩訶 発売日:1992年4月24日 発売元:シグマ商事 マイランク:C+ 発売時期:前期 |
SFCのRPGの中では屈指の超個性派な一作。どことなくリンダキューブアゲインを思い起こすとんでもシナリオに、個性的な音楽やキャラ絵。一応しっかりRPGはしているし、わりとボス戦の音楽が良いし、味があるとは思えるのだが、いかんせんバグが多いんだよなあ。リニューアルすれば…いや、この作の良さはSFCならではなのかもしれない。 | |
マグナブラバン~遍歴の勇者 発売日:1994年11月18日 発売元:アスク講談社 マイランク:C 発売時期:中期(全盛期) |
初めて見たのは友人の家でだった。戦闘がクォータービューで、何もしていないのに勝手にキャラが戦ってるオートバトルだったのが印象的だったなあ。あまり良さげなゲームには見えなかったけど、自分でプレイしてみたらわりと味のあるゲームだった。 | |
MOTHER2 ギーグの逆襲 発売日:1994年8月27日 発売元:任天堂 マイランク:A+ 発売時期:中期(全盛期) |
キムタクがCMに出て大々的に告知していた作。物凄い評判の良さで、最初やった時はポップなグラフィックやほのぼのとしたテイストで、『これが…?』と思ったけど、グイグイと引き込まれていった。作風は全然違うがディズニーのようなしっかり確立された世界観があるので、ハマれば夢の国的な没入感を味わえる。マリオの旋律が入ったボス戦BGM、ワープする時に障害物にぶつからないよう走る、ドラムカウンター式で増減するHP、独特などせいさんの文字、よくもまあこんな個性的な一作をクオリティ高く仕上げたと思う。 | |
魔神転生 発売日:1994年1月28日 発売元:アトラス マイランク:B 発売時期:中期(全盛期) |
女神転生のS・RPG?!と思って勢いで購入したら、本当にまんまな感じだった。フィールド画面はちょっとしょぼいが、戦闘画面がド迫力なほどキャラがでかく表示されていて、しっかり描かれている。あと、ファイアーエムブレムでボスが拠点を守って動かないのに慣れている身としては、ボスが『アオーン!』と叫びながら率先してこちらへ走ってくるのには最初かなりビビった。音楽もよく覚えている。 | |
魔神転生II SPIRAL NEMESIS 発売日:1995年2月19日 発売元:アトラス マイランク:A 発売時期:後期(全盛期) |
前作よりさらにフィールドに女神転生感が加わり、豊富な会話シーンやステージ数、戦闘は前作ほど画面はでかくなく迫力は損なわれたもののグラフィックは相変わらず綺麗で、全般的にグレードアップ感がうかがえる。特に本作はストーリーに重きが置かれていて、シミュレーションとストーリーと両方楽しめた作だった。ダンスミュージックっぽい音楽も印象的で、ステージ4の音楽が特に好きだった。音楽に合わせてキャラが躍っているようにも見えたが笑 | |
魔天伝説 ~戦慄のオーパーツ~ 発売日:1995年10月27日 発売元:タカラ マイランク:C+ 発売時期:後期(衰退期) |
かなり風変わりな一作。女神転生のような硬派な風貌ながら、コミカルな展開でシュールさをまとい、レベル無し・お店無し・お金無しというRPGの基軸要素をことごとく削ぎ落とし、代わりに、能力は自分でカスタマイズ・武器は拾い物・アイテムは自作という独自のシステムを打ち立てている。グラフィックがリアルでゴツいタッチながら、敵味方だけじゃなく通行人まで専用グラが用意され、特別力が入っている。マニア向けな一作。個人的にはテイスト的に漫画のブラックブレインを彷彿とさせた。 | |
ミスティックアーク 発売日:1995年7月14日 発売元:エニックス マイランク:A+ 発売時期:後期(衰退期) |
個人的にはSFC・RPGの中でかなりお気に入りの一作。エルナードの続編にあたる本作だが、クオリティはこちらの方が圧倒的に高い。仲間はいるが、人形みたいなものなのでパーティー内の会話は無く、孤独感と寂しげな世界観に包まれている。唯一の恋愛シーン?とも思える子供の世界でのやりとりが印象として強く残っている。『次はどんな世界を冒険するんだろう?』という未知への好奇心を楽しめた一作だった。音楽も非常ーに良いが、担当した森彰彦氏が故人というのが凄く悔やまれる… | |
ミランドラ 発売日:1997年1月31日 発売元:アスキー マイランク:C 発売時期:末期 |
これもトルネコのようなローグライクRPG。『何だトルネコの二番煎じか』と思ったが、似て非なるものでこれはこれでそこそこ面白かった。仲間を自分で操作して戦えたのはトルネコシリーズには無かった要素。さすがは当時『良作量産期』だったアスキー作!とはいえ、斜め移動が出来なかったり仲間がまともな動きしなかったり不満点はあったし、世間の評判もあまり良くなかったようだが… | |
メタルマックス2 発売日:1993年3月5日 発売元:データイースト マイランク:A 発売時期:中期(発展期) |
武器は『大砲』、防具は『装甲』という戦車を用いた戦闘システムは当時シビれた(ちょうど戦車系のプラモにハマっていた時期でもあった)。お尋ね者を探し出して賞金を荒稼ぎするのが楽しい。賞金を使って戦車を自分流に強化させていくのが楽しい。そして際限なく強くなっていく様を堪能できるのが楽しい。そんな男のロマンがムンムンに感じられる作。テッドブロイラーの存在(強さ)は生涯忘れるまい… | |
メタルマックスリターンズ 発売日:1995年9月29日 発売元:データイースト マイランク:B+ 発売時期:後期(衰退期) |
『2』をプレイしたのはもう25年ほど前だが、あの時とまったく同じではないにしても近しい楽しさを思い出させてくれたありがたい一作だった。テッドブロイラーほどの衝撃は無かったものの、レッドウルフのイベントは『2』には無かった魅力で、胸に強く焼き付いた。今考えても、このゲームのクオリティの高さは並のSFCのRPGより抜きん出る。それが元々はFCのゲームだったんだから驚き。ドラクエや桃伝に比べたら知名度としては今一つだったんだろうが、遜色ない魅力を感じた。 | |
ライトファンタジー 発売日:1992年7月3日 発売元:トンキンハウス マイランク:D+ 発売時期:中期(発展期) |
やさしげな匂いを漂わせているタイトル&パッケージ絵と、内容の格差が酷い。戦闘システムが鬼畜じゃなければ…… 歩けば敵、歩けば敵、戦えば毒、戦えば石、ハート、火傷、感電…うがぁぁぁぁぁ!!となること請け合い。「うっひ~」とか「しぬ~」とか味がある要素は多いし、マイナス点が払拭されていたら評価はC以上は堅かっただろうになあ… | |
ライブ・ア・ライブ 発売日:1994年9月2日 発売元:スクウェア マイランク:A+ 発売時期:中期(全盛期) |
色々な世界や時代の色々な主人公を操作する、途中までは風変わりなそこそこ面白いRPGという感じだが、終盤に一気に様相が変わる。これをプレイした人は、必ず最後までやり遂げてほしい。軽いテンポでそれぞれ物語は進んでいくが、『人間』というものが良い面も悪い面もディープに描かれている作である。『スクウェア3大悪女』と呼ばれている女性の一人が登場する作であり、個人的に好きな下村陽子氏が音楽担当の作でもある。 | |
ラグーン 発売日:1991年12月13日 発売元:コトブキシステム マイランク:D+ 発売時期:前期 |
イース・ゼルダ感のあるA・RPG。大味なグラフィックで、PCゲー感が強く、攻撃アクションもしょぼくて笑ってしまうほどだったが(体当たりで攻撃するサークよりはマシ?)下に振り切った感がむしろ味わい深かった。当たり判定とか厳しくてシステム面でも粗さが目立ったが、大味ゆえに単純で分かりやすい内容だった。 | |
ラストバイブルIII 発売日:1995年3月4日 発売元:アトラス マイランク:B+ 発売時期:後期(全盛期) |
メガテンのライト版のような一作だが、ストーリーは濃厚も濃厚。シリアスでディープなストーリーだが、彩るキャラ達はポップでコミカルという独特な雰囲気を放っている。鬼エンカウントさえ無ければ名作になり得た逸材だが……音楽も良く、リメイクすればさぞ見応えのある一作になりそう。ペルソナが流行っている今、手を出すハードルは低そうにも思えるが。ルディ、レナ、モチョワ、ヨナタン…みんな濃かった。 | |
ラプラスの魔 発売日:1995年7月14日 発売元:ビック東海 マイランク:B 発売時期:後期(衰退期) |
ソードワールドのような暗さをまとったホラー系のRPGでかなり異色な作にあたるが、個人的にはツボなテイストだった。フォントがすでにおどろおどろしくて…イイ。モンスターの写真を撮ってそれを売ってお金を稼ぐというのが新鮮だったな。マイナーな雰囲気ながらしっかりRPGしていて、これは後で知ったのだが神聖紀オデッセリアを出したところと同じメーカーというのが何だか凄くしっくり来た。ダークな雰囲気の作が好きな人にはお勧め。 | |
ルドラの秘宝 発売日:1996年4月5日 発売元:スクウェア マイランク:B 発売時期:末期 |
一般的なRPGの魔法にあたる『言霊』を自由に作成できる『言霊システム』が特徴的だった一作。新しい言霊を編み出すのにほんと色んなワードを試したっけかなあ。SFC末期に出た作だけあってさすがに全般的にクオリティが高く、特にビジュアルでお墨付きのスクウェア作でFF6より後出の作なので、グラフィック面は言うことなし。複数の主人公を同じ時間軸上で操作するというのも面白かった。ただ、全般的に地味で、印象が薄かったのは否めなかった… この頃のスクウェアはシナリオ演出が前面に出過ぎて、RPGよりもアドベンチャー感が強かったので、それも個人的にはマイナス要素だったのかもしれない。 | |
レナス 古代機械の記憶 発売日:1992年11月13日 発売元:アスミック マイランク:C+ 発売時期:中期(発展期) |
芸術的とも思えるカラフルで独特なグラフィックが印象的だった。『機械』というサブタイトルがあるようにファンタジーながらもSFっぽい近未来的なテイストもある。ラスボスが特殊な魔法しかほとんど効かなくて倒すのがとにかく大変だった記憶がある… | |
レナスII 封印の使徒 発売日:1996年7月26日 発売元:アスミック マイランク:C+ 発売時期:末期 |
前作同様風変わりかつ芸術的とも思えるグラフィック。BGMや世界観もそれに合わせたかのように調和していて味わいはあるが……自分としてはとっつきづらかった。十字キー操作だけでコマンドを選ぶ戦闘はまるでフリック入力のように慣れるまでが大変だったが、慣れてからは普通のRPGの戦闘より時短が図れるので便利。ただエンカウント率が高めで、それをもってしても面倒に感じたりした。 | |
ロードス島戦記 発売日:1995年12月22日 発売元:角川書店 マイランク:B 発売時期:後期(衰退期) |
ゲーム開始して数時間でレベルが90になれる驚愕のRPG。全体的に辛気臭い雰囲気が漂っていてダークな印象があるが、色々と風変わりな要素があってわりと面白かった。個性的な顔グラも必見!ベースはオーソドックスなRPGという感じだが、戦闘はクォータービューでシミュレーション要素が入っていて少し珍しい形式。原作は未読だが、ゲームとして普通に楽しめた。 | |
ロマンシング サ・ガ 発売日:1992年1月28日 発売元:スクウェア マイランク:A 発売時期:前期 |
当時友人がスーファミごと持っていてファミコンしか持っていなかった自分は死ぬほど羨ましかった。展開を自分で作れるフリーシナリオシステムというのがどれだけ当時魅力的だったか!最初はジャミルを使っていたけど、その後アルベルトを使用。最終試練や冥府などの三地点制覇を達成するほどやり込んだ。エンカウント率の高さなどマイナス点も多かったが、それを補って余りある魅力的な作。『世界一カッコいい下水道』を生み出したイトケンサウンドも光る。 | |
ロマンシング サ・ガ2 発売日:1993年12月10日 発売元:スクウェア マイランク:B+ 発売時期:中期(発展期) |
一作目ほどの衝撃は受けなかったものの、こちらも大いに楽しんだ。発売前に雑誌の付録のCDで音楽だけ聴いて期待に胸を高鳴らせたもんだ。『閃き』や戦略性あるシステムがウリで、前作と比べてストーリー面よりバトル面に力が入った印象。ラスボスは鬼の強さで有名だがクイックタイムを使わず何とか倒したい!と意気込んでリヴァイヴァを駆使して何とか倒したのを覚えている。相当時が経って、七英雄の名前の由来を聞いた時は『何だそりゃ!』と驚いた。 | |
ロマンシング サ・ガ3 発売日:1995年11月11日 発売元:スクウェア マイランク:A 発売時期:後期(衰退期) |
過去二作の良いとこどりをした印象で、さすがの三作目と言えるほど完成度がピカイチな一作だった。グラフィックは元々が良かったが回を増す度に向上しているのはさすがのスクウェア。自分はユリアンでプレイ。ストーリーは前作の影響を受けたからか庶民的な印象を受けたが、その分感情移入はしやすかった。四魔貴族の音楽に魅せられ、伊藤賢治氏という存在を初めて知った作でもあり、未だにサントラをよく聴いている。サブ要素のトレードも凄く楽しかった。 | |
ワンダラスマジック 発売日:1993年12月17日 発売元:アスキー マイランク:C 発売時期:中期(発展期) |
初めて見たのは友人宅で、『このボス絶対倒せねー!』と言っていたのを倒してあげたのが始まりで、その後自分でも買った。確かにパッケージからは想像できないほど難易度は高めだったかも(友人は何でこんなの買ったんだろうか)。グランヒストリアのような視点回転型バトルなど独特で分かりづらいシステムだが、ウィザップのように陰がある童話のような世界観が独特で、わりとハマった。グラフィックがドット絵離れしたリアルタッチで凄く綺麗。 |
マイランクは個人的評価です。D・D+・C・C+・B・B+・A・A+・Sの9段階で、各評価は大まかに下記の感覚です。
S…いつまでも色あせなく胸に残る、人生に影響をきたすほどの最高傑作
A+…超名作。心に強く残り、周回プレイしたくなるほどの中毒性を感じる
A…他と違う明らかな良さを感じる作。名作として人にも勧められる
B+…気がつけばプレイしてしまう心地よい良さ。良作
B…安定した楽しさを得られる、ほどほどの良さ
C+…光るものを感じてそこそこ楽しめるが、不満要素やストレスをやや感じる
C…作業的にプレイする感覚で、不満要素やストレスが強め
D+…投げ出したくなる感じで、不満要素やストレスがかなり強い
D…クソゲーキラーの心をもへし折る一作