ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(3DS)の展開

78.ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(3DS)の展開

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンスの展開

難易度は前作同様、普段ならハードを選びがちな自分も
アトラスゲーだからヤバそうなので弱気にノーマルをチョイス。

のっけからP5の主要キャラクターが続々と現れて、
コミカルなビジュアルなものの、
よく喋るわ喋るわでP5を存分に楽しんだ身としては凄く嬉しい展開だった。

個人的に好きだったモルガナ祐介も健在だし、
明智がいるのも複雑な心境だったものの、嬉しかった要素。


本作は、ゲームのサブタイトル『ニューシネマラビリンス』が示す通り、
『映画』をベースとしたゲームらしい。

今回は新キャラとして二人の女性キャラが出てきた。
ただでさえ無駄に登場キャラが多いなか無意味なキャラは出さないと思うので、
ある程度のキーマンだとは思うけど、この二人がどう絡むのか…

と、唐突にムービーが始まった。

あ……鴨志田だ(笑)

P5でインパクトあるキャラだったけど、
制作陣にも好かれたのかまさかこの作にまで登場するとは……
しかもまたイロモノ的なキャラで(笑)

それから、マヨナカテレビのスクリーン版的な展開があり、ダンジョンがスタート。

FOEが『フィルム・オブスキュリテ・エタンデュ』の略という設定が上手い。

あと、これは原作からだったけど選択肢の内容がイチイチ面白いのは良かった。

【第一の迷宮】

まあ当然とはいえ、全員レベル1からのスタートで原作に比べて相当力は弱まっている。
攻撃魔法で弱点を突くのが大事な本作としては、それを持っていない竜司と祐介は痛かったな。

システムとしては、前作と比べて大きく変わった要素は特段ないので、自然に進められた。

展開は、まず驚いたのが新たなペルソナ使いの存在。
『あれ?彼女の方が出るということは、彼の方は出ないのかな?』と思った。
双子の登場とか、それとエリザベスの絡みとか、コミュニケーションが特に楽しめたあたり。
ボス相手にP5的展開があったのも個人的には凄く嬉しかったところ。

戦闘面では、何といってもボスの強さが音楽と共に鮮烈に頭に残った
特に変身後、ふざけたやつながら普通にクッソ強い!!
ノーマルでコレとはなあ、何とか倒したものの世界樹的難易度を感じた一戦だった。

【第二の迷宮】

個人的に大好きなP4連中の合流。
雪子りせちーマリーやっぱいいね~。
マリーのポエムまたあるのか!
知的キャラの明智と直斗の絡みも夢のタッグ的な感じで嬉しかったあたり。
ヨウスケサウルスは……何だか妙にインパクトある風貌で、
本人が復帰してもしばらくそのビジュアルが頭に焼き付いて離れなかった

本作は、ちょいちょいある重要なシーンではみんなフルボイスで喋ってくれる。
正直、ゲームのパワーよりも声優のパワーの方が全面に出ているように感じたくらいだった。

戦闘は、迷宮に入りたての時が装備やレベルが充実していなくて一番キツかった。
敵のデータも無いのでまずは弱点探しから入ることになるし…
他の迷宮でも同じ思いをしていくことになるんだろうなー、と予想。
ボス戦も相変わらずキツかった。
攻撃はスカるし、後ろからの援護射撃がうざかった…!

しかし、この迷宮の話はどうもモヤモヤとしたなあ。
恐竜たちの多数決のゴリ押しも違和感があったけど、
大勢で押しかけて満場一致でお節介じみたことを押し付けていく主人公達側にも
少し違和感を感じてしまった。

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス画像3


【第三の迷宮】

ここのP3絡みの展開は意外だったなー、
まさか順平とかゆかりッチとか2人ずつ登場する展開に…?!
と思ったけど、それはさすがに無かった。

P3・P4・P5が入り乱れてカオス状態に。
ここまで来ると、パーティーとしては5人だけど
全員が同時に動けば数の力で何とでも出来るんじゃないかと思えてくる……

あと、物語的にはここも話が極端なんだよなあ。
個性の否定が主題……そんな映画、そもそも誰得なんだろうか。
アトラスゲーは現実のあるあるをぶった斬るのが元々上手かったけど、
この話においては無理矢理で、そんな無理矢理な話にも主人公たちはムキになっていて、
自分は冷ややかに見てしまっていたのを覚えている。

ここのボスはHPを削っては一気に回復されたりしたが、
それはシナリオ上の演出だったので
HPを削る楽しさが全く無いなーと思いながら戦っていた。

【第四の迷宮】

公式によると、ここ以降はネタバレ自粛らしい。

まあ、自粛するほど衝撃的な話でもなかった気もするが。

迷宮自体はメルヘンチックで、とても終盤感は感じなかったけど、
セリの仕掛けは面白いなと思った。
造りの性質上、どうしても切り株が二つ並ぶ箇所が必要になってしまうんだけども。

ここのボス戦も特殊だったなー、純粋な戦略・強さ勝負!という感じではなくて
シナリオに則らされている感が個人的には好めなかったな。

【最終迷宮】

ここのラスボスはちょっと意外ではあったけど、
でも登場人物を洗ったら『まあ、そのあたりになるよな』という感じ。

それにしても、ここのシナリオで特に際立っていた点。

それはラスボスに戦意が無いところ。

これはちょっと斬新だったなー、主人公達も『えっ?』という感じだったし(笑)

しかしまたもお節介じみた理由を付けてラスボスに挑む展開に。

ここの迷宮は風のギミック上、マッピングが綺麗に作れなかったのが不満だったけど、
前作の長かったラスダンと比べたらわりとサクッと最奥部まで行けたダンジョンだった。
ラスボスもメガテンのストレンジジャーニーみたいに鬼ほど苦戦するということもなく、
一回目で撃破。

エンディングはまずまず良かった。

が、総じて、今回は普通のペルソナのお祭りゲーだったなーという感じだった。

メンツがあれだけ揃えばどうしてもお祭り的にはなってしまうんだろうけど、
シナリオ面はどうもうまくいっていなかった印象。
どの話も主旨が似たり寄ったりで、大勢で少数を詰問するような構図で
あまり見ていて気持ちの良いものではなかった。
P5の改心はかなり爽快だったんだけどなあ。

せっかく主人公達の布陣が豪勢なので、敵ももっと規模を巨大なものにして
複数の地点から攻め落とす、みたいな壮大な流れでも良かったように思える。

ダンジョンの造りやギミックもさすがにネタ切れ感も出てきたのか、
今作は特に印象深かった迷宮は無かった。
基本的には同じことの繰り返しなので、
突発的なイベントを挿入するとか飽きさせない工夫がほしかったな。

パーティーは概ね、P5主人公・P4主人公・モルガナ・雪子・明智で自分は進めた。

よく見た協力技は、
P5・P4主人公、雪子・祐介、雪子・春、明智・直斗、モルガナ・クマ・コロマルあたり。
「私たちは…しがらみを断ち切る!」とか言って謎の鎖を断ち切ったり
直斗の放った弾丸に明智が追い付いたり、コミカルが過ぎる気もしたけど、
ファンならこれも喜ぶのかなー。

まあ、りせちーや雪子、祐介、モルガナの声がまた聴けたり
マリーのポエムがまた見れただけでも俺得だったけど。

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