ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(3DS)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

78.ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(3DS)レビュー・感想・評価

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス画像1

■タイトル:ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
■発売日:2018年11月29日
■開発元:アトラス
■発売元:アトラス
■定価:6,980円(税別)
■個人的ランク:C+

プロローグ・あらすじ

メメントスを探索していたジョーカーら「心の怪盗団」。
ところが、モルガナカーが突如制御不能になり、不思議な空間へ吸い込まれてしまう。
空間の先には見知らぬ敵がうろつく謎の街が広がっていた。
怪盗団はそこを何とか脱出すると、次に辿り着いたのは出口がない不思議な「映画館」であった。
そこで、怪盗団は白い髪に白い帽子、黒と赤のセーラー服の少女・ひかりと、
白ずくめの服に黒い髪の女性・ナギに出会い、
自分たちが映画の中から出て来たという事実を告げられる。
先程の謎の街の正体は、映画をモチーフにした異世界「映画世界(ラビリンス)」であった。
一同のもとにはさらに、かつて異世界「狭間の地」で出会った善と玲との協力して
危機から救った怪盗団と同じく別世界の高校生達「ペルソナ」能力を持つ別の集団
「特別課外活動部」と「自称特別捜査隊」がやって来る。

こうして、何かに導かれるように出会ったペルソナ使い達は、
出口のない映画館から脱出するために迷宮探索を始める。

本作の見どころ

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス画像2

  • ・ペルソナ3~5まで総勢28人のペルソナ使いが登場し、前作以上に登場キャラが賑やかで豪華に。
  • ・前作より難易度が下がり、サクサクと小気味よく進められる仕様になった。
  • ・シリーズの良さを踏襲したBGM。主人公ごとに戦闘曲が用意されているのが特に凝っている。
  • ・前作より増したお祭り感。キャラはよく喋り、作の垣根を超えた協力技もあるので感慨深い。

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンスの総評

前作が良すぎたということになるのか、前作よりパワーダウンした感が正直否めなかった本作だった。人数が増えたことでお祭り感はさらに増し、カオスともいえるほどの大所帯になるのだが、
その大所帯が変にまとまり過ぎているところに違和感を感じた。人数が多すぎるためか冒険上の緊張感をあまり感じず、すぐに雑談に入る→美鶴に律されて冒険再開、の流れがワンパターンになっていて、収拾のつかなさを感じてしまった。

『個性』に焦点を絞ったストーリーは良かったと思うが、宗教団体のように28人全員が同一意見でまったく意見が割れたりしないのも違和感。せっかく『個性』がテーマなのだから、それぞれ違う個性があるからこそ意見やウマが合わずに仲間割れを起こす、という流れがたまにはあっても良かったように思う。

UIも、マッピングがスムーズに出来なくなっている、難易度が簡単なわりに敵が硬く、総攻撃を毎回二回やらないと敵が倒せない、謎解き要素が少なくダンジョンが単調、など粗さが目立ち、前作ほどのクオリティの高さを感じなかったのは残念だった。

ただ、腐ってもアトラス作品というか、そこそこ楽しく遊べる程度にはまとまっている。演出面やBGMが良かったのは何よりの救いで、惰性でプレイしている感は強かったものの駄作と言い切るほどには悪くは無かった。格安で買えるなら買いだと思う。

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(3DS)

アトラス 2018年11月29日

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ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンスの音楽

前述したように、音楽はペルソナテイストをしっかり踏襲していて良かった部分の一つだった。特に戦闘曲は特徴的であるボイスの挿入もしっかりされていて、音楽だけ聴くと原作のナンバリングタイトルと比べても遜色ない印象を受ける。作品ごとによって個別の通常戦闘曲が用意されているのもナイスなポイント。

ただ、個人的に好きだった曲はあまり無く、Nothing is Promised(ボス戦の音楽)が突出して良かったと思っているのみ。カモシダーマンの存在と共に強く印象として残った。

ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンスのシステム

前作と同様、ベースは世界樹の迷宮で、一人称視点の3DダンジョンRPGスタイル。マッピングシステム然り、ターン制バトル然り、ギミックのあるダンジョン然り、前作とほぼ同様のシステムだが、本作はP3・P4・P5の主要キャラクターが全員登場するため、人数が多過ぎてカオスな印象を受ける。キャラによって戦略上の違いは大きくは違わず、ほとんど好みで決められるが、逆にこんな人数がいても意味無いんじゃないかという思いも。前作との比較で、マッピングが書きづらくなっていたり、ダンジョンのギミックが弱まっていて物足りなく感じたり、ゲーム起動時にオープニングまでスキップ出来ないのがストレスだったり、目新しさも少ない分、どうもネガティブ要素が目立った印象だった。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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