ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(Switch)の展開

96.ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(Switch)の展開

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドの展開

~閉ざされた台地

ゲームスタート。

今回のリンクは、子供過ぎず、変に個性的な顔立ち過ぎず、程よい感じ。

めっちゃ世界が美しい……

ドラクエ11の時も感動したもんだったけど、この美しさは見惚れた。
ただ歩いて、走って、景色を見渡すだけでも世界の臨場感が肌で感じられる!ぐらいの感覚。

同じ場所でも時間が経過したら夕暮れが美しく映えたりして、
見栄えが大きく変わるのもまた感慨深かった。

最初、焚火でりんごを燃やそうとしたら自分が燃えた

無駄なリアリティ!

まずは操作に慣れることから始まるのだが、
ボコブリン一匹現れただけでドキドキ、倒すのもドキドキ

そして、木の上のリンゴが取れない!
(木を倒して取るなんて手段はこの時は思い浮かびもせず)

これだけリンゴに翻弄されるゲームも珍しい……
しばらくはゲームそっちのけでリンゴと格闘していた。

それにしても、本作は序盤から色々とシビアだった。

時の神殿にハシゴを使って登るのだが、ちょっと足を滑らせて落ちてしまったら……

大ダメージ!!

危うくこれだけで死にかけたほど大怪我を負ってしまった。

宿屋や回復の泉みたいに簡単にHPを回復できる場所も近くにはないので、
せっかく作り貯めたなけなしの回復アイテムをこんなしょうもないところで使用する羽目に……

そして、とある寒い地方まで行ったら寒さでダメージを受けるようになったので、
そこをこなすのもまた大変だった。

ポカポカの実を使ったアイテムで対策は取っていたのだが、
2~3個持っていただけではあっという間に切れてしまい、
次々と体力が奪われていくなか青いボコブリンに殴り殺されたりもして、大変な目に遭った。

パラセールを入手するくだりでは、
爺さんに繰り返しパラセールのことを聞くのが笑ったな。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 画像3

~神獣ヴァ・ルッタ

大地に降り立ってから、本格的に面白くなってきた

大半は何も無い大地だったけども、
色々よじのぼって上からボコブリンに爆弾を投下するのが面白かった。

探索の楽しみがあって、雨になると岩がツルツル滑って登れないあたりがリアル。

ミニイベントで鹿狩りをやってみたが、なかなかうまくいかず……
ようやく3匹倒した!と思ったら、なぜかカウントされたのは2匹だけで、やる気を無くす……
そっとその場を離れた

本作は思わぬところに危険が潜んでいて、こういうところもリアルだなあと思っていたが、
崖から転落死したり、強力なボコブリンに殴り殺されたり、
ちょいちょい絶命していたが、
一番厳しかったのが極寒の地域にいたケンタウロスみたいなやつ
かなり遠くにいたのでここなら見つかるまい…
と思いきや、ソナーでも付いているかのような察知力の強さで発見され、
いきなり氷の矢を飛ばされて瞬殺……
長距離射程の敵か、それならば!と接近戦を挑んでみたが、それでも瞬殺……

こうなったら、ステルス戦全開にして遠くから見つからないようにして倒すしかない……
と思ったが気付かれ、大岩の後ろに隠れてやり過ごそうと思ったら
何をどうやったのかどこからともなく氷の矢が飛んできて
それでも瞬殺されてしまった。

…こいつは、無理だ!!

さすがに断念した。

ちなみに終盤に戦ってみたが、それでも回復アイテムを大量に消費するほど苦戦したので
とてもじゃないがこの時点で戦える相手ではなかった。

この極寒地方ではオオカミにも食い殺され、ロクなことがなかった土地だった。

色々悲惨な目にも遭ったが、このあたりは未知なる土地の開拓で凄く楽しかったあたり

武器に色々役目があるのが面白く、木が切れたり鉱石が発掘できるオノやハンマーは貴重品だった。

たいまつは使いそうであまり出番が無かったな。

各地にある塔は一癖も二癖もあるところばかりで、
時には雷に打たれて死んだり、時にはレーザーが飛んできて死んだり、死にまくった場所だった。

かなり高くそびえ立っているので、上の方は敵が来なくて安全なイメージだったが……

冒険をしているうちに、ゾーラの里に辿り着く。
ここは独特な造りの美しさと音楽の美しさが相まって感銘を受けた場所だった。

雷の矢を持ってくるクエストではまたもケンタウロス的なやつと出くわし、
一度ガチで戦ってみようとしたが『あ、やっぱこれは無理な奴だな』と悟り、大人しく矢集めに勤しむ。

ヴァ・ルッタに入り込むためのアクションバトルは最初緊張したが、
わりと一回目で突破できた。

ここは3Dならではというか、Switchならではというか、
ド迫力のバトルで難しそうに見えるわりに実際やってみるとそうでもなく、
『凄いバトルをこなしてやったぜ』感が得られる上手くて良いアクションシーンだったと思う。

ダンジョンの象の鼻を生かしたからくりもなかなかに面白かった。

だが、ダンジョンのボスは一度やられてしまった。
弓矢が大活躍したが、弓矢の数が少ない人はどうやって戦うんだろうと思う。

本作は武器に使用回数があるので、
玉切れになった時の救済措置も特に無いし、そのあたりは旧作と比べてかなりシビアに感じていた。

~神獣ヴァ・ナボリス

次に向かったのは、砂漠の地方。

その前に火山の地方へ行こうとしたが、
パラセールで降り立つ前に身体が燃えてしまって見る見る間にHPが減っていき……

『あ、まだここ無理!!』

と、潔く撤収

本作は、何でもないようなところに中ボス格のやつが潜んでいたりして、
そういうところも変にリアリティを感じる部分だったが
途中ヒノックスという巨人に挑んだりもした。

例によって遠くから爆弾を投げたり弓矢を射たり、安全な位置からの攻撃を行っていて、
目が弱点のようなのでしきりにそこばかり狙っていたが、
途中からその弱点の目を手で覆って守ってきたのがリアルだった。

砂漠の地方では女装して街に潜入したのが面白かったが、
また女性だけで構成された独特の街自体の雰囲気も面白かった。

女装セットを全てしっかり身に付けないと男だと見破られて追い出されるのだが、
一個忘れただけでも『男センサー』がはたらくようで、
『どこで男女を区別しているんだ?』という感じだったが、
うっかり装備を忘れることがあり、途中から面倒くさくなっていたな。

寒暖の差が激しくて砂漠の砂で走りづらいのもこのあたりの特徴で、
砂漠らしさがうまく表現されていていいなと感じていた。

イーガ団のアジトでは5回以上死ぬ

ちょっとでも敵に見つかったらアウトで、
逃げることも出来ず、圧倒的な戦力を前に抗うこともできず、
なす術なく滅多打ちにされるのをただ眺めているだけなのが厳しかった。

バナナが大活躍したが、基本的に上から攻めて、慣れれば4つほどあれば十分だった。

セーブが出来ないのにボス戦もあって『ここでやられたら全て一からやり直し?』と冷や汗が流れたが、
ギャグ的なボスでそこまでは強くなく、何とか一回目で撃破。

スナクジラに乗るアクションバトルシーンは、
ヴァ・ルッタで同じような戦いがあったので『またこれ系か……』という感じ。
無駄にドキドキハラハラさせられる。
これは、姫が思うように動いてくれず、すぐに範囲外に追いやられてやりづらかった。
自分に兜をかぶせて戦わせてくれと思った。
ここで1回やられてしまう。

だが、それ以上にしんどかったのが雷のカースガノン
こいつは4回くらいやられたかな……
後半になるほど強くなるうえに、思うようにダメージが与えられない非常に腹立つ相手だった。
第二形態のマグネキャッチを使った戦い方もしばらく分からず、ただ右往左往する羽目に。
さらにその次の敵の動きが鬼畜で、
瞬間移動しながら繰り出してくる雷攻撃の前になす術なくやられてしまった
後になって攻略を見た時に『すべてのボスの中でも屈指の難易度の高さを誇る』と書かれていて
『だよね』という感じだった。

ちなみに、ダンジョン自体も最初どう進んだらいいのか分からず、
進み方が分かるまで丸二日ほど要してしまっていた

ただ胴を回転させるだけで、その術が分かっていなかっただけだったのだが、
分かった時は『やった!』よりも『くそっ、やっぱりそういうことか!』という感じだった。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 画像4

~神獣ヴァ・メドー

このあたりまでくると、未知なる土地はほとんど開拓出来ていて、
達成感があった反面、開拓の楽しさが失われてしまう寂しさがあった。

んー、ハイラル王国が舞台のなか、カカリコ村、ハテノ村……
他にもゾーラの里やゲルドの街とかあるものの、
広大なマップの占め率を考えるとどうも物寂しい印象があった。

馬宿を散りばめて何とか保っていた印象だけど、
馬宿は無個性でどこも同じ感じだし、
もっと冒険中に『お、こんなところにこんな人工物が!』という発見が欲しかったな。

ポツンと一軒家みたいに人里離れて暮らしている人がいたり、
誰が作ったのか分からない洞窟とか地下遺跡とかあったり。

まあ、魔物に占拠された荒廃した世界なので
かつてはあったという設定なのかもしれないけど。

逆に、あれだけガーディアンだの魔物だのが跋扈している世界の中で、
よくカカリコ村やハテノ村の人々はほのぼのと生活を営めているなと思う……

さて、次のダンジョンは、火山の方は火だるまになったトラウマがあったので
そちらは最後にして、ヴァ・メドーから挑むことにした。

リトの村は、村の造りといいリト族といい面白かったが、
あまり生活感が感じられなかったかな…
リト族が特殊な種族なので人間の感覚を当てはめるのは違うのかもしれないけど。

この辺りまで来ると、『ダンジョンはまた同じ感じなのかな…』という予感があったが、
案の定、アクションバトルといいダンジョンの構成といい、似た感じだった。

空に浮いているのが個性といえば個性だけど、もっと違う感じに出来なかったもんかなあ。
例えば造りを違う素材にして雰囲気を変えるだとか、毎度4つの制御装置を解除する流れだったので、
たまには従来通り鍵を集めて奥のボスを倒す設定にするだとか。

アクションバトルは、爆弾矢の残数が少なくなってきて少し焦ったが、一回目で突破。

中のダンジョンは、攻略自体はそこまで時間がかからなかったものの、
寒さ対策でアイテムをかなり消耗し、一度アイテムを作りに引き返したりした

最後のスイッチだけが少し詰まったかな。

からくり自体は面白かったけど、
ダンジョンの雰囲気がどこも同じせいかやっぱり楽しさは薄かったかなあ。

ボスは1回目で撃破したものの、回復アイテムをかなり消耗し、
ミファーの祈りの力も使ってしまう。

ミファーの祈りはボス戦だけじゃなく、
かなり色々な場所で力を借りる機会があって重宝した

4つの力の中で一番使える力だったかも

たまたまだったけど、ヴァ・ルッタを一番最初に攻略しておいてよかった。

~神獣ヴァルーダニア

そしていよいよ火だるまの地へ。
このあたりまで来たらハートの数は折り返すくらいのところまで来ていたが、
それでも火だるまになったらあっという間に削られていって
回復アイテムをいくら持っていても身体が持たないので、対策を探す。

ちなみに最初、『暑さ対策といえばこれだろう』
耐暑効果のあるヒンヤリ系のアイテムを含んで挑んでみたが、
耐暑と耐火は違うようで、あっけなく身体が燃えてしまった

その耐火対策は燃えず薬という形でわりとすぐに見つかったが、それは3つで150ルピー。
なかなかにするが、背に腹は代えられないので安全のために3つ購入。

広い火山を隅々まで冒険するとなると3つでも足りないくらいだったが、
その後、耐火装備なるものを発見して、
『何だ、こんないいものがあるんじゃん!!』
アイテムを色々売り払ってまでお金を見繕い、一式購入した。

これにより燃えず薬はあっという間にお役御免

ちなみに、本作は結構金策に奔走することになる
装備が色んな種類があってそれぞれが高いうえに、
妖精の泉を使えるようにするにも金、持ち家を持つにも金、と
色々なところでお金が必要になってくるのだ。

魔物の素材や鉱石を売るのが一番手っ取り早くお金が見繕えるのだが、
装備を強化するのに上記が必要だったりで
どの装備に何がどれくらい必要になるか分からないのであまりガンガンに売るわけにもいかず、
金は無いんだけど、金になりそうなものは沢山持っている
という変なジレンマに陥ってしまっていた。

ゴロンシティ近辺では、ユン坊を助けるのにちょっと手間取る。
北の廃坑では燃えず薬を飲んでいても身体が燃え、
耐火装備をガッチリ固めるか、耐火装備と燃えず薬の合わせ技が必要だったりした。

ルーダニアを追い詰めるシーンでは、ガーディアンにことごとくやられてしまう……
敵のサーチ範囲から外れているはずなのにユン坊がわずかにかすったのか、
集中砲火を浴びせられてしまっていた。

腹が立ってルーダニアに直接弓矢を射たりもしたが、
当然そんなことをしても何にもならず

弓矢を使ってもダメだし、大砲を使ってもなかなか当たらないし、かなり手間取った場所だったが、
マグネキャッチを使った『なーんだ、こんな方法で簡単に倒せるんじゃん!』という方法で突破。
何だかそれまで無駄に消耗させられて逆に悔しくなった

ダンジョンはやっぱりいつもの造り
球がパイプの中を伝っていくギミックは面白かったな。
最後の制御端末があった火柱のところだけちょっと手間取ったが、特に詰まるほどではなかった。

ボスはかなり苦戦はしたが、こいつも一回目で突破した。
敵は宙に浮いていたのでまたも弓矢が大活躍したが、
毎度ながら弓矢が無かったらどうやって戦ったんだろうと思う
そして毎度思うが、ボスがおどろおどろしくてめっちゃ怖いし強そう
だがそのわりに実際戦ってみるとそうでもなく、
『これならケンタウロスの方が強いんじゃ…』と感じたりもしていた。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 画像5

~エンディング

4つのダンジョンを全て突破し、さて、あとはあの禍々しい城に突入するのみ、となった。

あの禍々しい城に……

見るからに攻略が困難そうで見るだけで気が滅入ってくる
あの禍々しい城


知人で『ラスボス前で止まってしまっている』という声を結構聞いていたのだが、
いかにも労力が必要そうなあのビジュアルでその理由も分かる気がした。

が、突入する前に、『そういえばマスターソード持ってないじゃん』ということに気付き、
まずは面倒なことの先送り的にそちらから攻めることにした。

迷いの森は最初進み方が分からず、何度も戻されてしまっていた。
木が顔の形をしていたので、この木の見ている方に向かうのか?と思ったが、
あちらこちらを向いているので『違うな』と気付く。

正しい行き方に気付くのに結構かかってしまった。

その代わり、コログの試練は大して苦戦はせず、マスターソードをGET。

そして、いくつかの祠をクリアしてハートを増やし、装備もパワーアップさせて固め、
回復アイテムもかなりこしらえてから、いよいよ嫌だった禍々しい城へと向かう

色々ルートはあるようだったが、自分は北東側から飛んで向かい、
途中から泳いで滝を登って突入した。

一回目は偵察を兼ねてお宝をあれこれGETして、一通り回ったら一度撤退して準備を固め、
二度目にラスボスを倒しに行く、という二段構えで考えていた。

が、まさか一回目で
ラスボスを倒してしまうことになるとは思わなかった


適当に回ってお宝を探すつもりが、ラスボスの間まで行ってしまったらしく、
『まあいいか、ひとまずラスボスがどれくらい強いか見ておくか』
と思ったのだが、下見のはずがいつの間にか本腰入れて戦っている自分がいて
勢いで『このままクリアしちまえ!』となり、実際倒せてしまったという結末に。

正直、ラスボスは手強かったが当時の自分の力でも普通に通用していて、
城の禍々しい感じから受ける印象ほどは強くなかったな、という印象だった。

本作は4つのダンジョンを経ずにラスボスと戦うことも出来るようだったので、
コツさえ掴めば紙装備でも倒すことは出来るのかなとは思っていたが。

そんな感じで、大冒険の割にはあっさりとクリアしてしまった本作だった。

全体の感想としては、
ゼルダの伝説としての面白さよりオープンワールドゲームとしての面白さが際立っていた印象かな。

舞台は美しく、冒険感あって、開拓の楽しさもあったが、
ピークは一回目に行った水のダンジョンあたりかもしれない。

その後は似た展開で、個人的にはワクワク感が徐々に薄れてしまった。

あくまでベースは『楽しかった』なのだが、
ドラマチックさに欠けてキャラにあまり魅力を感じなかった点や、
色んなアイテムを試す楽しさが無かった点、ダンジョンの個性が薄かった点、
料理のレシピ帳が無くて何で何が作れるのかが記憶ベースだった点、
フィールドが祠探し以外の魅力があまり無かった点など、不満要素が目立って感じた

ゼルダはディズニーのようなファンタジカルな世界観なので
オープンワールドでリアル寄りに持っていくのは相性的にちょっと厳しかったのかも?
広いフィールドというのはそれだけ求める要素も多くなるし、難しいもんだなと感じた。

本作はゼルダ姫に個人的にあまり魅力を感じず、
夢を見る島のマリン、時のオカリナのサリアなど、
心にほんのりと残る存在が不在だったのも物足りなかった要素かもしれない。

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