ジルオール インフィニット プラス(PSP)の展開

95.ジルオール インフィニット プラス(PSP)の展開

ジルオール インフィニット プラスの展開

歴史区分0

まず、いくつかの心理テストみたいなものに答えていき、
その後ロストールという街にて物語が始まった。

建物や人物がリアルタッチな描かれ方で好印象

酒場の女の子のフェルムがめちゃめちゃ可愛い

話の感じからするとアイリーンがヒロインのように見えたが、
フェルムも主人公に気があるようだし、ドラクエ11のヒロインを思わせて
こちらもヒロイン格を感じ、ダブルヒロイン?と思えた。

フェルムから「この後お暇ですか?」と聞かれて、勝手に横に首を振る主人公

おおぉい、バッカ野郎!!
神のお誘いに対してお前なんて恐れ多いことを……
ここで『暇』以外の答えがあるか!!

と、憤る自分。

それから、ゴブリン達から聖杯を取り戻すべく、ゼグナ鉱山へ行き、ゴブゴブ団と戦闘。

ゴブゴブ団はギャグ担当のように見えながらかなり強かったが、
アイリーンの力で何とか倒せた。

が、なぜか負けた扱いになりながら物語が進行……

どうやら負けイベントを強引に勝ち進めてしまったらしい。

それから本格的に冒険が進行し、リベルダム、猫屋敷と物語を進めたが、
ゴブゴブ団がいい味を出している……
ツクール3のサンプル『ゴブリくんの冒険』を思い出した。

それにしても、ロードがかなり多くてイラつく上に、3D面はカクカクポリゴンなのが気になる。

これは顔グラが良いだけに余計目立って感じられたな。

歴史区分1

色んな街を巡り、色んな人物が仲間になった。

フェルムちゃんが仲間になったのは感激!!

ちょっとおバカ設定なのが残念だったが……

ドラクエ11のヒロインを彷彿とさせていただけに、まさか一緒に冒険に出るとは思わなかったな。

しかも、フライパンにエプロン姿といういでたち

いやいやいくら何でも冒険をナメ過ぎだろう、と思って即装備を変えようとしたが、
何と仕様で変えられない

マジか!!

とはいえ、本作の武具はネーミングだけで判断してはいけないようで、
フライパンは普通に剣並の攻撃力を誇るし、エプロンは鎧並の防御力を誇っているようだったので
気にせず(とはいえ最後の最後まで気になったが)進めることにした。

初期は、幼馴染のアイリーン、フェルムちゃん、ナツジの4人で冒険。

アイリーンはあまり入れたくなかったが、
いないと戦力的にひ弱すぎるパーティーになってしまうので仕方なしに入れていた。

最初はシステムがよく分かっていなく、ソウルって一体何ぞや?状態のまま進めていた。

あと、戦闘は難しくなく、大概は1~2ターンで敵をせん滅出来ていたが、
ドワーフ王国のギルドイベントで出くわしたグールが最初の壁となった。

当時ではアイリーンの力をもってしても倒せず、
スタラグの魔法でどうやっても全滅させられてしまうので、この時は打倒を諦めた。

また、時が経過したからか雑魚敵が軒並み強くなり、
オークやホブゴブリンなどが現れ出してだんだんと戦闘が厳しくなってきたが、
これを打開したのが、ルルアンタが覚えた一撃死スキルのタナトスエッジ

ドラクエ3の毒針感覚で、当たればHPが高い魔物も一撃で倒せるので当時かなり重宝した。

そしてその後、ナツジが魔力を高められてからは
魔法がかなり使えることを知り、魔法主体の戦いになっていった。

アイリーンの立ち位置はデルガドに代わり、ルルアンタの立ち位置はフェルムに引き継いで、
その後は主人公・デルガド・フェルム・ナツジの四人でしばらく冒険していたが、
ゴブリンの聖杯イベントがまったく進行しなく、ひたすらギルドイベントをこなしているばかりだった。

ただ、そのおかげでメキメキと強くなり、
ソウルイーター戦ではHP1100の相手に、弱点突き・3倍魔法・装備ブーストの力で
2600ものダメージを与えて一撃死させられるほどに。

ナメック星に向かう途中で宇宙船の中で修業した悟空のような感じだった。

ジルオール インフィニット プラス 画像3

歴史区分2

初めはギルドイベントをひたすらこなして強くなるのをただ楽しんでいるばかりだったが、
ネメアが登場したこのあたりから、歴史が大きく動き始めて物語的にも面白くなってきた

妖艶な感じの美女・イーシャが仲間に加わるが、フェルム一筋だったのと
そもそもイーシャエンドは迎えられないようなので、最初は控えに入れておいた。

エステルの誘拐イベントが発生したり、ナツジのイベントが発生したり、
怪しげなエルファスを各地で見かけるようになったり、
サブキャラの躍動感が出始めてきたのもこのあたりから。

ティアナとアトレイア、それぞれに地下から会いに行くというシチュエーションも面白かった。
個人的にはアトレイアの方が好みだったものの、
親密度的にはどちらかというとティアナ寄りな感じだったが……

このティアナ寄りが、後々とんでもないフラグになるとは
この時は予想だにしていなかった。

フェルムの伝説のフライパン探しに奔走したりもしていたが、
嘘話がまさかの本当に実在したというくだりも面白かったな。


戦闘面では、すでにこの時点でナツジが魔法無双になっていたので苦戦する場面は無かったが、
闘技場でまさかのパーティーメンバーであるデルガドと出くわし、
主人公同様強化されていたので、デルガドの強力な一撃で倒されてしまった。
(当時、戦力的にはナツジ→デルガド→主人公→フェルムの順だった)

アキュリュースの傭兵イベントにも参加したが、敵がザコ過ぎてまったく歯応えが無し。
『敵の全軍、主人公パーティーだけで相手してやるよ』と思ったくらいだった。

以前助けたノエルがパーティーを作っていて感慨深かったのもこのあたり。
メンバーは何やら曲者ぞろいな感じで、ノエルの人選を疑ったりもしたが……

歴史区分3

このあたりで、デルガドの親密度が上がり過ぎていることを知り、
『このままではフェルムちゃんとのハッピーエンドが…… いかん!
となり、セラと交代させた。

そしてこのあたりは作中でトップクラスに印象深かった箇所だった。
ギルドイベントで、とあるブツを届けるだけで30万ギアが手に入るというウハウハイベントがあり、
喜び勇んで受領したのだが(とはいえ当時80万ギアくらい持っていたのでお金に困ってはいなかった)、
気付けば宿屋に泊まるたびに闘技場で目が覚めるという
摩訶不思議な状況に置かれた我が身があった。

負けイベントっぽい戦闘を当時の強さでごり押しで勝利したにも関わらず、
負け扱いにされたのは歯がゆかったが、
スカイリムを彷彿とさせるような突飛なファンタジー展開でこれは面白かった。

また、一方的に悪者にされていたのがだんだんと心が解けていく様を見るのも
カタルシスが得られて良かった。


ノエルパーティーともちょくちょく顔を合わせ、
パーティーのそれぞれのエピソードが出て感情移入してくる。

主人公パーティーといい感じの仲になっているが、
これがあとあと仲違いして衝突、みたいなことにはならないよな?


歴史上では、ロストール傭兵募集の案内を聞き、故郷なので迷いなく参戦したが、
ここで大きなイベントがあり、主要人物の脱退、そして主要人物の死亡、を経る。

RPGにおいて人物が死亡することは特段珍しくはないものだが、
本作はリアリティがあるためか迫真に迫って感じられ、衝撃を受けた。

とどめを刺した人物と死亡した人物が知人同士だったっぽいのもまた胸が痛んだ。


そして、ウルカーンではとある主要人物の死亡、そして束縛の腕輪をゲット。

あぁあ、あの人結構良い人物のような感じだったのに、
一方的に襲われてこんなところで命を落とすことになろうとは……
(とはいえ実際命を奪ったのは他でもない主人公達だったが)

ネメア……

ネメアはどちらかというと好印象な方だったが、
このあたりを機にうっすらと憎しみが芽生え、
呼応するかのように主人公は敵対するような位置取りになっていった。

ジルオール インフィニット プラス 画像4

歴史区分4

引き続き、濃厚な展開が続く。

命を奪われかけた相手に協力して解放軍に入る流れも面白かったが、
初めは完全に悪人扱いだったのがだんだん疑いが晴れていく様を見るのもスッキリしていき、
素直に協力する気持ちになっていった。

特にアツかったのがロセンでのイベント

ここの将がとんでもない強さだとうたわれていて、
主人公は圧倒される様を見せていたものの、

『戦えば絶対こっちの方が強いんだ、早く戦え!何で戦わないんだ!』
と、もどかしく思っていた。

かつての仲間は敵側にいるし、
主人公はまったく戦おうともせず追い詰められた展開に進んでいくし、
非常に歯がゆい思いをしていたのだが、
ここでまさかの人物達に助けられる

アニメーション入りで大々的に表現され、
おーーーっ!!
と、一転してここは胸が高鳴ったシーンだった。

ほか、レイヴンとカフィンのケンカイベント、
闇の神器イベントあたりを進行。
エルファスは神出鬼没でくどいほど出てくる。
初めは味方していたが、ルートに入ったら嫌だしあまり守りたい相手でもないかなと思い、
後半はスルーしていた。

歴史区分5

ここは、妖艶だが恐ろしげだったアーギルシャイア、
ティラの娘戦の前に必ず現れては妙な祈りを捧げて見るからに怪しげだったサイフォス、
そしてセラとの因縁が見どころだった箇所。


ウルカーンではシェムハザ&フレア絡みのイベントがあったが、
シェムハザが頑なに腕輪を守ろうとしていた理由が分かり、胸アツだった。

そして、フレアが思いのほか美女だった
これまでウルカーンの奥の山は敵が強そうだったので敬遠していて
フレアとは初対面も果たしていなかったが、
もっと早くから奥に行っていれば良かった!と後悔。

まあそのおかげでフェルムちゃんの地位は守られたが。


このあたりまで来ると、主人公パーティーが強くなり過ぎていて敵無し状態だったが、
闘技場チャンプとの戦いでは敵が主人公と互角くらいの強さで、これはこれで心地良かった。

元々この大陸でトップクラスの強さという触れ込みだったので期待を持っていたが、
噂通りの強さだったので久しぶりに戦闘が楽しめ、
『ベルセルク』のガッツと対峙したゾッドのような気分だった。


また、ここはシャリがとにかく腹立った箇所だった。

出るたんびにロクなことをしないロクなことを言わない
元々いけ好かなかったが、
イークレムン救出時も好き勝手行おうとしている。

早く!!早くこの我が強大な力でシャリを屠らせろ!!
と画面越しに一人息巻いていたものの、ボーッとただ見ているだけだった主人公にも腹立ったが、
ようやくシャリと戦闘に持ち込むことが出来た時は、
『ぃよし!!』
と思わず心の中でガッツポーズ。

思った通り大したことなく倒すことが出来て、
『ざまあ!! さあ、屈辱と驚きと後悔に満ちた顔を見せてくれ!!』
と期待に胸を膨らませたが……

シャリから出てきた言葉は

「やられた~~」

……

こっのっやっろっ!!

何だその倒されてやった感は!(ただ、後々知ったが実際この時は本気じゃなかった)
戦闘に勝ったのはこっちなのにますます腹が立った
『まったく人をイライラさせるのがうまいやつだ』とフリーザのような気分だった。

ジルオール インフィニット プラス 画像5

歴史区分6

ここでは、中盤終了間際の一大イベントと言われるラドラスイベントが発生。

四人の巫女が一堂に会するなかなかに見応えあるシーンがあったが、
んむ、やはりこの四人の中だとフレアがダントツで可愛いな

あと、意外な人物が巫女だった(何か姿も変わっているし)。

ラドラスが浮上し、撃墜を阻止するためにタイムアタックが開始するという熱いイベントをこなし、
無事地上に戻れたが、一人がその後行方不明に。

猫屋敷のネモに聞いたところ、死亡したという悲しい知らせを受ける……

しかし相変わらずシャリはロクなことしない

この期に及んでも逃亡するし……

ここまでのことをしでかしておいて、
まだこの先に別のロクでもないことを起こすつもりなのか?とうんざりする思いだった。

まさかこいつがラスボスなんじゃ?とまで思った始末。


ちなみに、フレアは攻略の力で生存させられた。

フレアエンドは見れないようだったが、
まあ、今回はフェルムちゃんのための冒険だし、今回はひとまず生存していればいい、今回は……

歴史区分7

最重要人物が消失し、主要人物が次々と死を迎えるという、まさかの展開に。

悲劇的な様相を物語るかのようにワールドマップの音楽も悲惨な感じになり、
クライマックス感が出てくる。

エルファスがこれを予見したのかどうかは知らないが、
まさか世界がこんなことになってしまうとは……

主人公が冒険を始めてから4~5年経ったか?

冒険したての頃が別世界に思えるほど様相が変わってしまったが、
これが魔物の仕業ではなくほとんど人間の仕業に等しいところに生々しさと現実味を感じ、
これはこれでインパクトがあった。

そして、とある人物が闇落ちする……

誰の仕業か、といったら、またもシャリ

ほんとにロクなことしない

どうせ闇落ちするなら『もう一人の方』がしてほしかった……と思っても後の祭り。

闇落ちする理由を考えても、独りよがり過ぎるし無理がある気もしたが、
好感度を上げようと足繁く通っていた身としてはこの展開は結構胸が痛んだ。


エンシャントで戦ったザギヴは、中盤以降の戦いの中ではトップクラスに苦戦した

ラドラスで戦った本気と思しきシャリもなかなかだったが、
ザギヴとの戦いでは一撃で倒されてしまった時は少し焦った。

まあ、蘇生は簡単にできるのでその後超火力で攻撃したら
いつも通りあまりターンをかけずに倒せたが……

歴史区分ラスト

エンシャントを経て、ラストバトルの地へ。

ここで今までちゃっかり行方をくらましていたカルラと再会したが、
こいつはふてぶてしい傲慢なやつだと勝手に思っていたが
わりと等身大でサッパリとした性格のようで、むしろ主人公達に協力的で意外だった。

自分はフェルムとフレアに次いでクリュセイスがお気に入りになっていて、
クリュセイスは好感度最大クラスまで高めたりもしたが、
カルラ寄りのルートだったらそれはそれで面白かったかもしれない


それにしても、物凄い数のボス戦回数だった。

幸い連戦はあまりなかったものの、全部で12戦ほどしたかな?

過去最多記録じゃないだろうか。

闇落ちしたやつが元の人格が分からないくらい闇落ちしていて、
いくら何でも落ちすぎでしょ……と思ったが、
本人は主人公達相手に『少しは楽しませて』謎の強気まで見せている。

まあ言葉とは裏腹のザコっぷりで一蹴したが、
目が見えるようになった代わりに物事が見えなくなったのか、
大物ぶりを見せるならせめてそれまで出てきた敵よりは強くあってほしかった

ラスボスは正直何の因縁もないポッと出みたいなやつが相手だったが、
まあそれ相応の風格はあったからそこそこ見応えあるラストバトルにはなったか。

しかし、ラスボスすらそこまで苦戦せず倒せてしまい、
ノエルが危惧していたが主人公達は確かに強くなり過ぎで、
やろうと思えば世界の覇権も握れそうな気がする。


ひとまず、希望通りフェルムちゃんでエンドを迎えられた

ちょっと味気ないエンディングだったかな……

もっと主人公とフェルムのムフフな感じが見れるとか、
一緒に冒険楽しむとか、そういうのでも良かったのに
まさか主人公が一切姿を見せないエンディングとは。

まあひとまずハッピーエンドで、めでたしめでたし。


本作は、とにかく設定が秀逸で、サブクエストがかなり充実しており、
いつ何が起こるか分からない感が良かった。

スカイリムが世に出るかなり前から、こんな作があったとは。

ただ、闇の神器を集めるあたりで進行がストップしてしまい、
どこに行ったらいいか分からなくなって少しダレたが、
時間進行でイベントが進んだらもっとリアルで良かったかもしれない。

突然意外に舞い込んできたイベントの数々のように見えて、
攻略を見たら一本道シナリオの既定路線で『なーんだ』という感じだったので、
メインシナリオも複数展開されていたらもっと良かった。

とはいえ、エンディング数は恐ろしいほどあり、
進め方によっては誰も死なないなんていう驚愕なルートもあるようなので、
かなりの奥深さが感じられる。

ロード時間を減らし、グラフィックを向上させて、上記不満点が解消されたらA+判定も行くかも。

リメイク、または次作が出たらいいのにと思う。

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