テイルズ オブ ジ アビス(3DS)の展開

91.テイルズ オブ ジ アビス(3DS)の展開

テイルズ オブ ジ アビスの展開

ルーク邸~陸上装甲艦タルタロス

ゲームスタート。

赤髪の、何やらワガママそうな王子のルークが操作キャラのようだったが、
まさか、この男が主人公なのか……

屋敷から出られない軟禁状態という特殊な境遇で、
『世間知らずなワガママ王子』というネガティブな印象から始まったが、
言動もぶっきらぼうだし、初っ端からいけ好かない主人公だ……と思っていた。

お連れのガイの方がよっぽど、それこそナイスガイ。


と、急襲、ヒロインと思しきティアの急襲という唐突な展開が訪れ、
そのティアとルークが見知らぬ場所に飛ばされる。


ここで、 ん?と思った。

ルークとティアって……
何と、自分の作ったRPG、時を診る猫
主人公・ヒロインの名前とまったく同じ!!

これはまったくの偶然なのだが、
時を診る猫の大元は2001年頃作ったものなので、こちらが前出のはずだ(強調)


それはともかく、
そこからがようやく本格的な冒険のスタートという感じだった。

タタル渓谷からエンゲーブへ。
馬車に乗って行くことも出来たが、『行く間に大事な何かが飛ばされてしまわないか』とか
『歩いて行った方が経験値稼ぎも出来る』というしみったれた根性が働いて、
歩いて行くことにした。

エンゲーブではジェイドアニスが初登場したが、
この二人がそこまで長い付き合いになるとはこの時は微塵も思わなかったなあ。

そして相変わらず主人公がいけ好かない

せっかく美女と共に冒険できているにも関わらず、
良くも悪くも気取らず、『うっせーなぁ』だの『むかつく』だの現代言葉で言いたい放題だし、
売られているリンゴを勝手に食べて、会計の際に『なんで俺が払うんだ?』



ティアもこんな男見捨てて、一人で旅すればいいのに。

こんな男を操作することに強烈な抵抗感があったが、
思っていても始まらないので素直に進めることにした。

エンゲーブからチーグルの森へ。

ここではイオンが登場したり、ミュウが登場したり、
ミュウアクションというアクション要素が入ってきたり、
ジェイドが再登場したと思ったらどえらく強かったり
色々と濃厚なイベントが込められていた場所だった。

最初はジェイドはただの偉そうなヤツという感じで
この男もどちらかというと『いけ好かない』部類だったけど、
強烈な強さを秘めていたり、タルタロスへの流れを見て、かなりのキレ者感が覗かれた。

タルタロスでは初めてルークが人を斬ることになり、
今までの温室育ちの身に急に世界の冷酷な現実を叩きつけられた格好になり、
ルークが衝撃を受けていたシーンが印象的だった。

はたから見ると『どんだけお花畑な世界で生きてきたんだ』と思いがちだけど、
でも平和ボケしている日本人の自分視点で見ると他人事ではない気もする。

こう見ると、どうにも受け付けられなかった主人公も
親近感感じるところもあるようにも感じた。

東ルグニカ平野~コーラル城

このあたりは特に波乱もなく、淡々と冒険を楽しんでいた感じだった。

六神将というなにやらご大層な名前を冠した連中が出てきたけど、
英雄伝説空の軌跡SCの執行者を彷彿とさせた)
ジェイドと対峙しているところを見るとそこまで強大な存在という感じではなさそう。


セントビナー、そしてカイツールへ。

何だかみんなの会話を見ていると、イオンにしろ、ジェイドにしろ、ガイにしろ、
みんなそれぞれ何らかの背景を抱えていそうだった。


コーラル城は色々と濃厚だった場所

本作らしいギミックがあり、そしてここのアリエッタ戦はかなり苦戦した。

全滅こそしなかったものの、
六神将とはいえ見た目が子供だけにめっちゃ悔しかった

空の軌跡SCにいたレンもそうだけど、
何でおこちゃま一人に大の大人四人が苦戦するんだ!(ケモノもいたが)


その後出てきたソードダンサーでは、何と初の全滅

別に戦わないとならない敵でもなかったけど、
シレッとあんな凶悪な敵配置しているとは…

絶対勝てないわけではないけど普通に戦ったらまず負ける、ぐらいの塩梅の強さで、
『うわっ、何でこんなところにこんな強い敵が?!』
と思わせようというのが見え透いた感
が嫌だったなー。


それはそれとして、コーラル城の音機関を見たジェイドの反応が気になり、ずっと尾を引いていた。

テイルズ オブ ジ アビス 画像3

カイツールの軍港~バチカル廃工場

カイツール軍港から連絡船キャツベルトに乗り込む。

ヴァンとの会話で、これ見よがしに『英雄』という言葉が出てきたのが…
途端にヴァンが胡散臭くなってくる
でも温室育ちのルークでは、どうやっても疑うという概念は出てこないんだろうなあ。

ガイの、「7年前のこと本当に覚えていないのか?」とか
ジェイドの「もし自分が自分じゃなかったらどうします?」という台詞も意味深。
全てを知った今となっては『こういう意識がはたらいていたのか』と合点がいくんだけど、
この時は特に深くは考えていなかった。


ケセドニアを経て、またキャツベルトへ。
ディストが出てきたが、こいつの声ってフ〇ーザっぽい。
ちょっと違うけども。

ジェイドと知り合いのようだったけど、どうもジェイドと比較すると格下感が……
人格的にも『こんなのが六神将?』という感じだったけど、
空飛ぶ椅子に乗っていたり技術力が凄そうなので、そこだけ買われていたのだろうか。

こう見ると六神将ってわりとヘンなのばかりの寄せ集めだなあ、
『名前だけでもカッコ良くしたい……六神将なんてどうだろうか』とか
背景を想像して笑えてしまった。

バチカルでは、こっそりルークとヴァンが密会をしていて、それを立ち聞きする者がいて……
という構図が面白く、展開が一気にサスペンス調になって面白くなってきた。
ヴァンはルークに親身になっているようにも思えるけど、うまく利用しているようにも見えるし、
一体この先どうなるのか……?!と、かなり気持ちが盛り上がっていた場所。

しかし、仲間そっちのけでルークとヴァン単独で話を進めていたのも気にかかる。
一番身近だと思われるティアにも伏せていたし、
これ展開によっては仲間に総スカン食らうんじゃないか……?とも思えていた。


廃工場ではナタリアが加わったが、ナタリアもあまり好みのキャラではなかったかなあ。
しかし、ティア以外にはいなかったヒーラーが加わったのは大きく、
ちょいちょいヒールの手助けを受けていた。

ちなみにパーティーはずっとルーク・ジェイド・ガイ・ティアで固定。

完全にキャラの好みだけで決めていた。

廃工場はそこそこ長いダンジョンだったが、
ドラム缶に火を付けるギミックが地味に面白かった。
暗くてどこに火を付けるのか分かりづらかったけども……

砂漠のオアシス~ユリアシティ

ここは、本作の展開の中で最もと言っていいほど印象的だったところ。

廃工場が終わったあたりで、アッシュとの遭遇場面が入り…… 衝撃の事実が知らされる。
これは正直に驚いたシーンだった。


ザオ遺跡では、まさかの六神将二人がかりとの戦闘で驚いた。
まあこっちは4人がかりだからそれでも4対2なんだけど、
それでも六神将一人一人、普通にボス格の強さだからなあ。

しかし、こっちも4人なんだから向こうも4人までならフェアなのに、
実際4対4だったら詰むからまあ自信の表れ……ってことにしておこうか。


デオ峠は、場所自体は普通のダンジョンだったけど、
ルークの突っ走りぶりで凄く印象的だった場所

元々口が悪いし人への扱いも悪いしで印象は最悪だったが、
ヴァンだけへは妄信的……
仲間の冷めた態度も相まって、凄く痛々しかった。

よっぽどヴァンからは甘やかされていたんだろうなというのがうかがえる。

リグレット戦ではジェイドが珍しく本気で怒った風だったけど、
こちらは何に怒っているのかサッパリ分からず置いてけぼり感


そして、前半のクライマックスとも言えるようなアクゼリュス~ユリアシティの流れ。

ここはな……

ルークの立場を、境遇を考えると、仕方ないと思える。

仲間の応対も、まあ仕方ないと思える。

これは、ルークが悪いと感じるか、仲間が冷たすぎと感じるかは人それぞれかも。

個人的には、よってたかって……の図に見えたかな。

ルークに対する期待値がそれなりにあったことの裏返しだと思うけど、
ルークの境遇を考えると、ルークは身体だけ大人の子供同然で、
それにしてはちょっと対応がキツ過ぎな印象だった。

子供に、自己主張以外の他人への配慮をそこまで求めるのは難しい。

でも、仲間にとってはそれでも、
『それなりに今まで経験を経てきたはずだろ?』
『今まで何を学んできた?』って気持ちもあったのかもしれないけども。

実際、ガイが「あまり失望させないでくれ」的なことを言っていたから、
それなりに期待を持っていたところがあったんだろう。

でも何人かは思い切り冷たくしていいとは思うけど、
それを見て誰か一人くらいは、突き放すんじゃなくガッツリ向き合う人がいてもよかった気がする。
それこそガイあたりとか(ミュウは置いといて)。

ナタリアは、おてんばワガママ王女かと思いきやわりとしっかりしていた人で、少し意外だった。

そこから主人公がアッシュに代わり、
アッシュもどちらかというと好きじゃない方のキャラだったから、
気持ち的に冷めてしまっていたあたりだった。

そして、ルークという存在の衝撃的な背景を知り、
『そりゃ子供だったわけだよな』と思った。

テイルズ オブ ジ アビス 画像3

音機関都市ベルケンド~オラクル(神託の盾)本部

ベルケンド、ワイヨン鏡窟へ。

このあたりは、どれがどこにあるのかが分かりづらかった。
幸い海をあっちこっちと彷徨うほどにはならなかったが……

ナタリアはどうもアッシュに惹かれているようで、
ガイとアッシュは昔馴染みだったはずだけど、今はガイはルークの方を気にかけているよう。

アッシュはどう思っているのか?
彼は素の状態ですでに強がりに見えていて、よく分からなかった。
ベジータのような孤高の立ち位置を狙っていたのかな。


ユリアシティで視点がルークに戻ると、ここで彼に大きな変化が。

今思えばここが彼のターニングポイントで、今となってはそっちの姿の方が自然なんだけど、
この時は『変わりたい』という意思はあるにしても、
こうもいきなりガラッと変われるもんかなーと思った。

なるほど、最初で落としてから上げるのね……

どうも主人公にしては好めなさすぎるとは思っていたけど、
あえてそういう印象作りをしていたのかと感じた。


ちなみに、戦闘中に入るボイスは変わらないまま

せっかくキャラ変するなら、ここにもメスを入れてもらいたかったと思う。

以前からティアの「調子に乗らないで」がくどくて
うるさい姑のように見えてしまっていたけど、
キャラ変後くらいは変えてもらいたかったな。 切に。


ダアトを経て、オラクル本部へ。

ここはドラのギミックが面白かったけど、何で合図がこんなアナログなんだ。

日常の光景でも何かある度に『ドォン…』と打つシュールな様が浮かんで笑えた。

ケテルブルク港~メジオラ高原

ルークが急に、主人公っぽくなる。

これはこれでかなり違和感が。

人間って考え方は変えられても、
性質は意識するだけで簡単に変わるもんでもないと思うけどねえ。


このあたりでは、雪の地方のケテルブルク、水上の帝都グランコクマ、
職人の町シェリダンと色々と練り歩く。

街それぞれに専用のBGMがちゃんと用意されていて、
しっかり地方の雰囲気分けが行われていたのが凄い。

ケテルブルクのお洒落な街並み、グランコクマの透明感あるBGMは特に頭に残った。

それと、兵士と会わないように進むテオルの森もそれなりに緊張感を楽しめて良かった。

街ではちょいちょい倉庫整理のミニイベントが差し込まれて、良い息抜きに。
このミニゲームもBGMが印象的だったな。
ミニゲームはパズル形式で、ちょっと頭をひねれば全部宝箱が取れる、くらいのものだった。


メジオラ高原では、12分以内に2つに分かれたパーティーで目的地まで辿り着くという
大人数ならではの見応えあるイベントに突入したが、
正直これは取ってつけたイベントのように感じられたかな。

ストーリー上必要だったというより、
普段使っていないメンバーも加えてパーティーを二分させて進むイベントを差し込みたかったという
制作者側の意向が透けて見えたように感じた。


ストーリー面では、
ジェイドとディストの因縁、実はルークに殺意を抱いていたガイ、
すっかり主人公っぽさが板についたルーク、と、こっちも色々と見どころが。

パーティーは優等生キャラっぽい人間が多かった中、
個人的には辛口でウィットに富んでいてクスッと笑わせてくれるジェイドのキャラが好きだった。
バランス的にも、熟達した大人が一人加わりパーティーとしての安定感が生まれていたようにも思う。

シュレーの丘~ザオ遺跡(二回目)

シュレーの丘はまたギミックがあったが、
本作らしいギミックではあったものの、面倒さが前面に出てしまって
あまり面白いギミックでもなかったかな。

それより、本当に戦争が勃発していたのが驚いた。

大概のゲームは『戦争だ』という話にはなっても、
すんでのところで防止出来たり、それどころじゃなくなったり、というのが大半なんだけどね。


カイツールやエンゲーブのあたりでは
なるべく兵士に見つからないよう行動するという隠密行動が発生し、
これは結構楽しめたんだけど、
途中からどこに行ったらいいのか分からなくなり、無駄に兵士からの逃亡を続けていたりした。

とはいえ大体は逃れられたので、その褒賞なのか、三つほどアイテムを貰ったりした。


ケセドニアでは、出口から出る時のイベント時に、
何とフリーズするというバグが発生……!

二回目は普通に超えられたので良かったけど、
これ永久に超えられなかったらどうしようと少しヒヤッとした。

セーブをしたのは直前とは言えなかったものの、
せいぜい10分くらいのロスタイムだったから助かったな。


そして、二回目のザオ遺跡。

このあたりから、大体一通り世界を回り尽くしたのか再訪する場所がポツポツ現れ始め
それに応じて自分のモチベーションも少しずつ下降してくる……

でもストーリーは序盤のほんわかした雰囲気はどこへやらというほど
ものものしくなってきて、大詰め感も少し漂ってきていた。

イニスタ湿原~ユリアシティ(条約締結)

このあたりから、フォニムだのローレライだのパッセージリングだの譜歌だの
本作の専門用語が次々と飛び交い始め、展開がよく分からなくなってくる

よく分からないから、こじつけなのか現実の科学的根拠に基づいた話なのかもよく分からないんだよなあ。

唯一、事情に乏しくてこちらの感覚に近しかったルークすらも話についていくようになっていたので、
尚更置いてけぼり感を感じてしまっていた。


イニスタ湿原では、ベヒモスから逃げ回る展開に。

完全に逃げイベントだったが、実際どれだけ手強いんだろう?と思って
少し戦ってみたが、一撃食らって『あ、これ無理』と悟って、逃亡開始。

しかし、今まで戦闘で逃げたことって自主的にはほとんど無かったんだけど、
(操作ミスで勝手に逃げてしまい『ちが…違っ……!』ってのなら結構あった)
本作はわりと敵からは逃げやすい仕様のようだった。


タタル渓谷では、とある手順を踏むとミュウがミュウウインドという技を修得するのを後で知ったが、
この時の自分はそれに気付かず、普通に通過……

おかげで、遺跡にあった遠くの宝箱の取り方がどうやっても分からず、
何度も音叉にミュウアタックを繰り返しては、
風を起こしたり止めたり無駄な努力を繰り返していた。

移動中アクションくらいは必ず通過する仕様にしてくれ!


この後、色んな街をたらい回しになった後、ユリアシティで条約締結へ。

地殻突入~アブソーブゲート

シェリダンでは、大掛かりなイベント
主要人物の死というかなり重いイベントがあり、
物語も大詰めになってきたとはいえ、苦々しい気持ちにとらわれた。

敵の必死さの表れなんだろうけど、
本作は、人間対人間という構図でどちらも正義を掲げていたが、
どういう正義であっても堂々と人殺しをしてしまっている以上、正当性は無いと思った。

主人公側も人を殺してしまってはいるし、
結局のところ、やっていることは『戦争』なんだろう。

本作の、スコアやレプリカという設定は考えさせられるものがある面白い設定で、
自分がもしこの世界に生きていたら、ということも考えさせられたが、
考え方の違いで起こる戦争……

戦争が起こる理由というのをまざまざと見せつけられたような気がした。

こういうのはこじつけの場合もあるんだけど、
本作においてはスコアを通じた一種の宗教的な思考・思想が入ることもあって
自然に表現されていたように感じた。

人間の人生の根幹に関わり、争いへ繋がる自然な理由となり得る『スコア』という設定は上手く
そこは本作の良かった部分だと思う。


ロニール雪山では何と、六神将のうち三人と一気に戦闘

一気に来ればいいと書いたが、本当に一気に来るとは!!

さすがに、この戦いはかなり厳しかった。

ボス3人との戦闘はさすがに無茶と思ったのか、
一人一人のHPは心なしか調整されてそう高くなかった気もしたが…

アイテムをほとんど使い尽くし、戦闘後は街に補充に戻ったりしていた。


決戦前夜が挟まれ、いよいよラスト感が現れる。

アブソーブゲートではパーティーが三つに分かれ、
造り然り、音楽然り、ますますもってラスト感が高まっていく。

そして、因縁の人物との戦闘に入る……!

が、まさかまだ先があるとは思わなかったなー。

これはラスト感を見せた演出だったんだろうけど、
正直食傷気味だった身としては
『おおーまだ続くんだ!!』ではなく『まだ続くのか……』という心境だった。

『最後の任務』だとか『決着の時』だとか思わせぶりな!

仲間との再会~エンディング

ここから、一度離れ離れになった仲間達と再開しに行く。

シチュエーションは違うけど、FF6を彷彿とさせる……
少なからず意識はしていた気がする。


このあたりでは色々とサブイベントがあったようなんだけど、
サクッとスルーして物語進行。

とはいえ既出の場所のたらい回し感が多くてモチベーション的にかなりしんどかった。

さすがに制作陣もたらい回し過ぎ感を感じたのか、
ボタン一つで目的地まで行ける仕様が急に実装されて、それのおかげで大分助かってはいたが……


このあたりのストーリー面では、ルークの気持ちに対してモヤモヤしていたな。

ガイやティアがあそこまで想ってくれていたのに、命を絶つ決断をしてしまって、
そのわりにいざ実行する場面では『死にたくない!!』と死から逃れる素振りを見せたり、
アッシュも死に場所を求めていたような感じだったが、それを必死に止めはするものの、
じゃあどうするという代案も無く……

個人的には
『ティア、ガイ、お前らのために俺は死ねない。
アッシュ、すまん』

でいいと思っていたが。


それはともかく、ようやくラストのラストに近付けていた。

戦闘面ではこのあたりに来るとどのボスもキツかったが、
最もしんどかったのがシンク、次いでリグレット戦あたりがキツかったな。

最初から全力で来ればいいものを追い詰められてから本領を発揮してきて、
奥義を連発してくるのが

こっちは溜めに溜めたゲージを開放してようやく出せる奥義が、
連発で出せるってどういうこと?

特にシンク戦ではどうやっても全員五体満足での勝利が出来なく、
必ず戦闘不能者が現れての勝利になっていた。
(完全勝利を目指すため何回かリトライしていた)


その後、ラスボス戦。

こいつは一回目で勝利できたものの、アイテムを使い尽くした辛勝中の辛勝だった。

途中からティアの譜歌が入ってきて、無敵状態になったようで少しホッとしたが、
HPが減った時に言うルークの「やられちまうって…!」が入ってきてヒヤリとした。

だが、その後すぐに撃破。

晴れて、エンディング……


途中から面倒さが前面に出てしまった本作だったけど、
終わりはアニメーションで良いシメとなり、良かったと思う。

キャラクターはどれも人間くささが出ていたものの、
総じて優等生っぽさや役者っぽさがあり、ある意味では無個性で個人的には好めなかったが、
唯一ジェイドだけは優等生っぽさが無かったのと毒舌キャラで好みだった。

印象的だったシーンとしては、
後半も色々と衝撃の事実や展開はあったものの、
やはり前半部分のお坊ちゃまだったルークが世界の現実を目の当たりにしたシーン
音楽と共に胸に残った。

しかし、プレイ時間自体は特別長かったわけではないが、
半年以上かけてチビチビとプレイしていたためか、
やたらと長かった作という印象が残った。

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