ヴェルヌワールド(SFC)の展開

88.ヴェルヌワールド(SFC)の展開

ヴェルヌワールドの展開

ポーラステーション~観覧車

当初、自分は何の予備知識もなくこのゲームをスタートさせた。

どんなゲームなのかまったく想像もしていない。

もちろん、ジュール・ヴェルヌという実在した人物が元になった作品だということも知らない。

そんな中、オープニングを見て、頭の中に入ってきた様々な要素。

船、家族、テーマパーク、ヨーロッパ、ロボット……


あ、こういう系のゲームか……

と、中世ファンタジーが好きな身としてはちょっとガッカリしてしまった、
というのが正直な印象だった。

だが、そこから、停電、行方不明、地震、という不吉な要素が入ってきて、
ほのぼのとしたオープニングは一転してサスペンス調になる。

お、いい感じの展開。

誰もいなくなったテーマパーク…… というと、Ever17を彷彿とさせる。


話を進めてみると、このテーマパークは、中央にポーラステーションがあり、
それをグルッと囲むようにニューヨークエリアやインドエリア、上海エリアなど、
6つのエリア(島)があって構成されているようだった。

そして、とあるモブキャラと話した時に主人公が気になる言葉を発した。

「おじさん、ロボットだね。」

見てくれはどう見ても人間なんだけど、このゲームの舞台は文明が相当進んでいるらしい……
ドット絵で放たれる絵と台詞だけだと人間もロボットも見分けがつかない感じで、
初対面の人物が現れるたびに『こいつは人間?ロボット?』と考えさせられる羽目になった。

この後、どうもロボットは自分の意思(?)とは裏腹に
勝手に人間を襲ったりさせられているらしいことを知る。

プログラムなので意思も何もないはずだけど、
『人間を襲いたくない』とか抵抗を見せているあたり、
抵抗する意思を持っているプログラムということになるのだろうか……

文明がターミネーターやドラえもん並に高度。

あと、リバプール館の音楽が

この作品の持つ独特の雰囲気がじわじわと染みだしてきたあたりだった。


そして、エマという人間の女性が閉じ込められていることを知り、
ニューヨークエリアに行くことになる。

そのメンテナンス用通路というのが、雑魚が結構強めで厄介だった。

元々、このゲームは主人公のHPが序盤にして1000を超えるほど高いのに対して
敵の攻撃は20とかしか食らわないので、めっちゃ楽勝なゲームだなーと思っていたんだけど、
ちりも積もればで敵からの攻撃が積み重なってくるとじわじわとダメージが深刻化して、
しかもこっちはアイテム以外に回復手段を持たないので、わりと戦いを重ねると厳しくなってくる。

このメンテナンス用通路は道がうねっていて先が長そうだったので、
途中で『このペースだと、アイテムがもたないな……』と悟り、
準備をしっかり整えるために一度引き返したりした。

ここのボス、キングコングは音楽も印象的だったが、思いのほか強くて驚いた

雑魚とは強さが全然違うじゃないか!!

このゲームは、雑魚敵がゆるーいわりに、ボスは凶悪という、
油断ならないゲームバランスのようだ。

その後、銭形警部みたいなやつが来たが、
放ってきたのはただの雑魚敵だったので簡単に一蹴させた。

チェアマン島

その後、見慣れてきたテーマパークを離れ、
同じテーマパーク内ではあるが『十五少年漂流記』の島というチェアマン島へ。

先ほど助けたばかりのエマはポーラステーションに残り、
主人公の弟であるケイも「エマ一人じゃ不安だ」と残ったので、
主人公一人きりの冒険へ……

むしろこっちの方が不安だ。

船の揺れる表現と波の上下の表現がリアルだった。

『あなたは島をドンドン探険し、なんとか脱出……

できるものか。イヒヒヒヒ…』

のアナウンスがいい具合にサスペンス調で良かった。


ファンという犬が仲間に加わり、
犬とはいえ一人旅よりは圧倒的に心強く、実際戦闘でもかなりお世話になった。

この犬はパーティーキャラではなく支援攻撃をしてくれるんだけど、
敵から先制攻撃をされたターンにも支援攻撃を仕掛けてくれるのがありがたかったな。

敵はこっちが一人だから人数調整とかあるわけでもなく8匹とか遠慮なしに出てくるので、
尚更助かった。

穴森は人間迷路みたいな感じで途中途中でチェックポイントがあり、
まあ元がテーマパークだから仕方ないがダンジョン感は薄く、あまり緊張感は無かった。

ボスはケルベモア、ホワイトベアと戦ったが、キングコングほどは苦戦せず。


新たにニコライクリスが仲間になったが、
このあたりで、主人公=剣道、ケイ=弓道、ニコライ=ボクシング、クリス=バスケットボールと、
恐らくはそれぞれ所属している部活が攻撃の仕方になっている仕様であることに気付く。

まあ、現実の世界で剣や魔法が出てくるわけにはいかないので妥当と言えば妥当なんだろうけど、
バスケットボールごときで敵のロボットにそんなダメージ与えられるもんかねえ。

このチェアマン島のボスであるウォルストンは、これまで同様そこまで苦戦はせず撃破。

『今回はすじがきどおり、わざとガキに、やられなくてもいいんだ。』と嬉しそうに言っておきながら
倒されて『これじゃ原作と同じだぜ。』と言うのが面白かった。

飛空島

ポーラステーションの方に戻ってみると、
『弟のケイがたった一人で飛空島へ行ってしまった』とのこと。

飛空島は、『気球に乗って五週間』の作の舞台となる地。

出たよ、何でそう無謀なことするかな!

どうせストーリー上、生きてはいるんだろうけど、
ゲーム上だったら間違いなく死ぬ行動だぞ。

というのも、チェアマン島に行く前に『試しに他の場所に行ってみよう』と思って
飛空島に行ってみたら、雑魚敵にあっさりと葬られたからである。

ただ、チェアマン島での冒険を潜り抜けた主人公達……
機を改めて再び飛空島に渡ってみたら、ちゃんと普通に戦えるようになっていた。

そして、やはり無事だったケイと合流し、
囚われのケイを助けに入ったデビッドという男が、新たに仲間が加わる。

しかし、ケイを襲っていたのはガードポリスだったけど、
あの程度の相手ならデビッドが加勢に入らなくてもケイ一人で瞬殺できたような気も……

デビッドはラガーのようで、「オレはてごわいぜ!」とか言っていたけど、
実際なかなか良い戦力のようだった。

話を進めてみると、テーマパークは天候調整シールドに覆われているとかの話になったが、
さすがに近未来的だけあってSF的な色が強かった。

また、チェアマン島や飛空島で登場するロボット達は、
『話のイメージを壊すから』という理由で自分たちの島から出られないらしい。

そんなこと言ってる場合か、と言いたいところだが、
ロボットだから出られないプログラムになっているのかも?

こういうところが本作らしさというか、テーマパークが舞台のゲームだけあって
緊張感の無さというか、スケールの小ささを感じさせる。


その後、気球に乗って五週間の主人公であるサミュエルの依頼で、航空博物館へ。

航空博物館は、まあ博物館なので緊迫感ゼロのダンジョンだったが、
その代わり敵の強さはなかなかで、歯応えがあった。

敵は複数で出てくることが多いので、範囲攻撃や全体攻撃が役に立っていて、
特に全体攻撃を持っているケイは最年少ながら重宝し、立派にスタメンぶりを発揮していた。


そして、次に行ったのは空中スタジアム。

ここで中国拳法を扱うシャオリンと出会い、地底島の主人公であるリデンブロック教授とも出会う。

そしてボスであるキャプテンスカイとの戦い。

これまでのボスと違って何ともスポーツマンシップが満ち溢れてそうなこのボスは
緊迫感のカケラもなかったが、
戦いでは必殺技のスカイパンチなど結構な破壊力で驚かされた。

このボスを倒したら、賞品がいくつかある中から一つを選べるようで、
シナリオ進行アイテムもその中に含まれていたが、
他のアイテムも欲しいがために再度戦ったりもしていた

空中スタジアムの帰り、五人乗りの飛空艇巨人号に、
サミュエルとリデンブロック、主人公達3人に加えてシャオリンが乗って六人になったため、
着陸は出来たものの壮大に故障。

たった一人増えただけで派手に故障する飛空艇とか、
こんな危険なものに命を預けていたとは……

ヴェルヌワールド 画像3

地底島

ここでは、ロボットのハンスがハンスタンクというマシンに変身し、
それにみんな乗り込んで先に進むというトンデモ展開に。

まあロボットだから変形できるのはいいとして、
一人の人間が、五人乗せられる戦車に変身とか、
質量的に無理あり過ぎだろ!という感じだったが…

ペルソナ5のモルガナを彷彿としたが、あっちも似たようなもんか。

それはそれとして、ハンスタンクの旅はこれまでとは一風変わった進行でなかなかに面白かった。
戦闘はこちらの人数は一体だが、メイン攻撃のファイアが全体攻撃かつなかなかの火力なので、
まさに『ファイアー―ッ!!』って感じであっという間に殲滅出来て楽しかった。


…が、その楽しさも序盤のみだった。

後半に行くにつれ、敵がだんだんと硬くなってきて、
ファイアの1回や2回じゃ倒れなくなるように

そして、ボスのブルーティラノ戦これまでの戦いで一番キツかった

敵の強さ自体はそこまでではなかったが、こっちの回復手段が修理キットのみで、
その修理キットの数がゼロになったところでようやく倒せたという辛勝。

これ、近くに購入できる場所も無かったので、
修理キットをあまり買っていない人は詰みかけるんじゃないかとすら思う……


バイオ工場に着いてからは、ハンスタンクは中には入れないので、人間たちのみでの進行。

メタルマックスでは戦車から下りて人間たちで進むのは戦力的に不安なもんだったけど、
こっちは人数がある分、ハンスタンク以上の火力が出せるので、何とも不思議な心地だった。

とはいえ、敵はやはり硬め。

ボス戦のバーンブラキオンは硬すぎて全然ダメージが通らなく、
ケイの必殺技の『急所突き』だけが唯一大きいダメージを与えられたので、
それの一点集中に賭けて戦ったくらいだった。

その後、人間のソムが仲間に加わってからは大ボスのバイオマザーと戦ったのだが、
このボスはもはやケイの急所突きだけでも厳しく、
敵の攻撃も耐えられなくなってきたので、アイテムのバフの力を頼ることに。

ここまで来て、大体このゲームの構成が理解できてきていたが、
このゲームはとにかくアイテムが命運を握る

数個持たせているだけではあっという間に尽きるので、
様々なアイテムを数十個ずつ握らせておくぐらいの準備が必要になるゲームだと思う。

必殺技を使いまくるケイに対して、
BPを回復させるためにガッツコーヒーを飲ませまくっていたんだけど、
コーヒー…… デジャヴ

魔天伝説でも、MPを回復させるためにコーヒーを中毒になるほどがぶ飲みさせていた……

コーヒーってMP回復的存在のイメージがあるんだろうか。


バイオマザーをようやく倒してからは、
このゲームの黒幕らしき存在と、黒幕がやろうとしているゲームの核心について触れられた。

どうも『人類滅亡計画』という、
イチテーマパークで図るには壮大過ぎることを考えていたらしい。

だが、そのために使用する洗脳プログラムは、
ポッと出のソムが、その場で解体……

発出したばかりで、その壮大な人類滅亡計画はすぐにしぼむことに。

何なんだこのゲームは!!

中央島

ここでいったん、他の島に行く展開は止まり、
マスコットヴェルヌを探すだとか、『八十日間世界一周』の主人公のフォッグを探すだとか、
フィックスの修理だとか、色々とやることが現れる。

だが、何から始めてもいいわけではなく、結局はシナリオとしては一本道だった。

ギラーミンというあからさまにイヤ~なヤツが現れる。

もう名前からして某漫画のキャラを思い出して味方である気がしない。

だが、ギラーミンの言いつけに逆らって
勝手な行動を取りだす主人公達も面白かった笑

中央島は、初期の頃にニューヨークエリアに行ったきりでロクな探索はしていなかったが、
回ってみると大した広さではなかった。

日本エリアの芝居小屋に行ったり、中国エリアのタンカデール号に行ったり、
色々とたらい回しの展開が続いたが、
このあたりで少し詰まったのが、ピラジ寺院の地下の行き方

中央島の共通の地下をずっとうろうろと探し回っていて、一向に見つからず……

実際は、ピラジ寺院の木のオブジェの裏に隠されていた。

分かりにく過ぎる!!

一応看板は近くにはあったが、
あの木のオブジェを置いたのはわざと分かりにくくさせたんだろうか……

このピラジ寺院のボスは、混乱させる攻撃が厄介だったものの、
今まで通りのバフ攻撃で撃破。

このあたりまでくると、通常攻撃はもう何の役にも立たず
必殺技かテクニカルウェポンを使うことになるのだが、
必殺技はスカることが多いのでテクニカルウェポン頼りになっていた。

テクニカルウェポンも敵によって効く効かないの相性があるので、
どれが効くか一個一個試しながら戦う展開が続いた。


この後、本作のヒロインであるアイとようやく合流。

ゴリアテとの戦闘、黒幕との対峙、カルパチオ城の脱出というダイナミックな展開を経る。

「八十日間の期限まで、残り3秒か…。ぎりぎりセーフだな。」

という台詞に、マジか!!となったが……

「コホン、お芝居ですから。」

の台詞でガックリ。

人類滅亡に瀕している時だというのに、
やはりノリがコミカルというか、ユニークだった。

ヴェルヌワールド 画像4

戦場島

ギラーミンとのよく分からないやり取りを経て、まずは宇宙島へ。

ギラーミンの言い方も強引で乱暴な話だったけど、
それに言い負かされてしまったのも主人公側も子供たちだからかな。

怪しいギラーミンはニコライが見張ってくれる手はずになっていたんだけど、
あっさり逃げられてしまったのもガックリした。

ザル見張り過ぎる。


フェイド―島でのイベントを経て、ギラーミンの正体を知り、それから戦場島へ。

戦場島はまたハンスタンク編となったが、
相変わらず修理キット頼みの展開となる。

修理キットに限らずだけど、このゲームは途中途中で後戻りできなくなるため、
アイテムを充実させておかないと本当に詰みかねない

特にボス戦は回復手段無しでは突破できないものばかりで、
どれくらい消耗するか予測も出来ないので、
自ずと回復アイテムは念のため大量保持しておく流れになると思う。

プレイヤーのほとんどは常時回復系アイテムを30個以上所持させていたんじゃないかな。


バック・カップでは、ケルカラージュやロック博士等の戦闘を経たが、
ここで気になったのはソムが放った言葉。

「原作の「悪魔の発明」は、ヴェルヌ作品の中でも代表的な悲劇です。」

一体どんな話なのか気になる……

この作中にも『人類を滅ぼす』だとか、『電光弾(核爆弾)』だとか
一介のテーマパークとは思えない物騒な言葉が出てきていたけど……

俄然気になったシーンだった。


それにしても、戦場島は数ある島の中でも一番物騒な島の印象だったけど、
フタを開けてみればそこまで殺伐とした感じでもなかったな。

砲弾の雨あられの中を潜り抜けるような、そんなのを想像していたけど。
(今やっているのがメタルマックスリターンズだからというのもあるかも)

どちらかというと、いかに回復アイテムを尽きさせないかの戦場だった気もする。

宇宙島

その後、宇宙島の月面へ。

やっぱりこのゲームにもあったか…… 月面

またも魔天伝説を彷彿とさせたが、
まあこのゲームの内容から考えたらこっちの方が自然かな。

無重力コースターというのは面白かったが、
徒歩で歩くとなるとただのうねったダンジョンでしかない……

というか、このゲームはこういううねった道のダンジョンがやたらと多い。

レイルスネイク戦は、敵の攻撃がかなり手痛く、何度か倒れたりしたが、
バービケーンの応急処置で復活させてくれるのにかなり助けられていた。

ゴリアテ達の再戦は、こっちが三人だから二体一斉に襲ってくればいいのに、
ボスとしての矜持なのか律義に一体ずつ襲い掛かってくる。

これ、同時に襲い掛かられたら多分ラスボス戦より厄介だったと思う。


その後、ギラーミンとのやり取り。

取引を持ち掛けてきたが、こっちが優勢に見えるにも関わらず、
なぜかギラーミン有利な強気な取引条件

何言ってんだ、と思ったが、それを素直に飲む主人公達

……

どっちもどっちだな!

その後、感動(させたいであろう)シーンがあったが、
前述したお粗末シーンのせいで台無しになってしまっていた。


その後、月面からの脱出時に、
上空に巨大なダークヴェルヌの姿が映し出されたのは、正直ギョッとした

まあ、映し出された人物が大して迫力ある人物ではなかったが
でもあれはなかなかに良い演出だったな。


そして、この後ちょっと良いイベントがやってくる。

「…夢と冒険を忘れてほしくないんだ。
 …どんな時も、想像力を失ってほしくない。」

「冒険なら、今、しています。これまでにも、たくさん、本当の冒険をしました。
 このワールドでの冒険は、きっと忘れません。
 それに、夢ならあります。ワールドを出たらしたいこと、大人になったらしたいこと。
 だから、心配しないで。ぼくたちは未来を見たい。自分の、そして世界のね。」


子供向けっぽいフレーズだが、
これらは、このゲームならではの名台詞だったと思う。

そして、それがロボットと人間の対話というところにもまた深みを感じた。


その後、とある人物の最期。

まあ想像していた展開とはいえ何とも呆気ないもんだったけど、
ある意味では『自分に殺された』……ようなもんなのか。

海底島~エンディング

ここで、主人公が一時離脱する……が、
ここの裏切りイベントはなかなかに意外性ある展開で良かった。

とはいえ、『この人誰?』という感じだったので衝撃は薄かったが……

そして、各島より応援のメッセージが入り、クライマックス感が満載になる。

ここはFF3を彷彿とさせて見どころだったんだろうけど、
正直、もっと最後に向けてもうひと盛り上がりを期待していたので、
消化不良感の中のクライマックス感で、微妙な心境だった。

ラストは海底…… か。

ファミコンのドラえもんを思い出したが、
思えば本作は色々とドラえもんを彷彿とさせる要素が多かった。

子供が主人公である点、高度な文明が要素としてある点、ギラーミン
ロボットと人間の関係、夢や未来への希望が物語の主軸になっている点……


ラストはパーティーメンバーは固定だったが、
せっかく個性あるキャラが沢山揃っていたので
ここはプレイヤーに選ばせれば良かったのに、もったいないなと感じた。


海底はハンスタンクのような一台のノーチラス号編と人間編と混合した展開で、
さすがに集大成感を感じたが……

しかし特別長いダンジョンであるわけでもなく、
特別感ある風景でもなく、嫌らしいギミックがあるわけでもなく、わりと凡庸だった。

戦闘面では、謎の戦艦との戦いがわりとキツかった。
敵がたまにクリティカルを放ってくるのだが、ある程度HPにゆとりを残しておかないと
次のターンで回復させる前に敵からの攻撃があったらやられてしまう。

自分はそれで一度全滅してしまった。

それと、ボス戦もそうだが雑魚敵から得られる経験値が驚異的

何と、400万超え!!

RPG史上、初めて見る数字かも。

その後、ついにラスボスの戦闘へと突入したのだが……

このラスボスが、ある意味凄かった

恐らくは誰もが予想しえない形態だと思う。

凝っているのか、手抜きなのか…… いや、一見は手抜きなんだけども。

だが、難易度的にはそう難しいわけではなく、一回目で突破。

晴れて、エンディングへと突入した。


エンディングは、『今までのは夢だったのか……?』からの、
『現実だったんだ!』の流れはなかなかに良かった。

『希望は、これから生きる子供たちにゆだねられているのだ。』
『本当の冒険は、これから始まるのです。…君たちのワールドでね!』

など、ポツポツといい言葉もあり。

やっぱり、舞台がテーマパークだからなんだろうけど、
演出や言葉の内容がディズニーチックに感じられたな。


ただ、そんな中で一人、気になった人物がいた。

物語の途中途中で登場し、物語にどう絡んでいくのか気がかりだった人物……

まさか、何も絡まずに終わるとは思わなかった

というか、姿すら見せなかったけど、結局彼は無事だったのかどうか?

制作側が伏線を回収し忘れたとしか思えないんだけど、
ただの足止め役にしか過ぎなかったとは。

ドーンドーンと花火の演出がディズニーチックで本作らしいエンディングに感じられた反面、
最後までもやっとしたものが残った一作だった。

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