ゼノブレイド(3DS)の展開

80.ゼノブレイド(3DS)の展開

ゼノブレイドの展開

ゼノギアス、ゼノサーガ、ゼノブレイド…
ゼノシリーズはこれまで気になってはいたんだけど、本作が初めてのプレイとなる。

オープニングを経て、ダンバン達が機神兵達を相手にバトルを繰り広げる……

以下、この時点での感想。

うわぁ…… 巨神界だの機神兵だの、
SF色が強くてとっつきづらそうなゲームだな……


でも映画を彷彿とさせるアニメーション、かなり力が入っているなとも感じた。

そしてダンバンの声は…… まさかのベジータ!!

ダンバンが現れるとどうしてもベジータを彷彿とさせてしまう……
でもちょっと台詞が棒読みっぽいような。
何だか少し残念。

視点が切り替わり、後にこの男が主人公なのだと気付くシュルクを操作して、
最初の街、【コロニー9】へ。

クサい台詞回しに、オリジナル色が強いとっつきづらい世界観、
そして独特でこれまたとっつきづらい戦闘方法、
最初はかなり気が引けた状態でのプレイとなっていたが……

でも反対に、しっかり確立されている世界観がうかがえて、
演出の一つ一つも凝っていて、そこは素直に感心していた。

3DSにしては……という大作感は序盤から感じていた。

フィオルンという女性と合流して、丘の上へ。

フィオルンがあからさまな好意をシュルクに向ける……
まあまず彼女がヒロインなんだろうな、
冒険を経るにつれて徐々に惹かれ合うとかではなく、分かりやすいといえば分かりやすい。

しかし彼女、可愛いは可愛いけどちょっと個性的な顔立ち……
うーん誰っぽいんだろう、ゴマキっぽいというか、どこか男性的な顔立ちというか??

それはともかく、冒険を進行。

1~2章

シリンダーの回収。

気の向くままに寄り道をしていると、たまにとんでもなく強い敵が現れて
いとも簡単に殺されてしまう……

でもちょっと前からやり直しになるだけで、
特にやられたことによるペナルティは無さそう。

そのへんはわりと緩く作られているようで、安心したようなどこか物足りないような。


街へ戻ってみたら、悲惨なことになっていた。

結構……エグい!

しかも、こっちの昂った気持ちとは裏腹に、
敵がカタくて普通の攻撃では倒せない!

こういうのは街のみんながやられているところを
荒ぶる気持ちに任せてバッサバッサなぎ倒していくのが心地いいんだけど、
それが出来ない歯がゆさがフラストレーションが溜まる……
制作陣としては、してやったりなのだろうか。

容易には倒せなくてこちらも近寄りたくはないので、
半ば逃げるようにして目的地へ。


ここでの黒いフェイスとの戦闘は苦戦した苦戦した

チェインアタックなんて慣れていなくて簡単には出来ないし、
でも崩さないことにはダメージは通らないようだし、 ということで何回かやられてしまった。

死亡時のペナルティが無いとはいえ、
ゼノブレイドってこんな難しいゲームなのか……?!


しかも、この後衝撃のイベント


えっ……


マジかよ……


いきなり序盤で、この展開??


大作感は感じてはいたものの、この展開は意外過ぎてかなり度肝を抜かれた。

しかし、それにしてはみんな淡々とし過ぎている気がするが……

何だか自分だけ置いてけぼりを食らったような感覚になってしまい、ちょっと興ざめ

しかしその反面、序盤でいきなりこんな展開をやらかすこの作が、
この後どうなっていくのか……が気になって
グイッとこの作に引き込まれてしまう感覚もあった。

3~4章

ひとまず、気を取り直して冒険開始。

洞窟を抜けた後のフィールドの音楽が凄く良い……!
壮大さと冒険感があって、一面に広がる開放的な景色と爽快感がマッチしていて
これは今までプレイしてきた中でも屈指の名曲かも。

ここでは、シュルクの過去やこの世界の成り立ちについて知ることになる。

世界の成り立ちについては正直、度肝を抜かれた。

なるほど…… こういうのは想像したこともなかった、面白い設定だ。

一番下の下まで行くとどうなるんだろう??とも思ったけど……


そしてその後、ジュジュカルナと出会う。

ジュジュは…… あー、何だかめんどくさそうな子だなーという感じ。

無駄に情熱的で一人突っ走ってトラブルを引き込む……
まあ子供あるあるなのかな。

これに聡明さがあればうまく立ち回れるんだけどな。


カルナは見るからにお姉さんキャラで、
空の軌跡のシェラザードを彷彿とさせる……あそこまで姉御肌な感じでもないけど。


このあたりのボス戦は1、2回くらいやられたかもしれないけど
特別苦戦することはなく先に進めた。

機械の方に人格があって喋るというのは面白かったな、
こうなると敵側にも敵側の事情があるという背景も現れてきそうだ。

5~6章

ようやく【コロニー6】に到着。

…したはず。

街という外観じゃなかったのでイマイチ自分がコロニー6にいるのかよく分かっていなく
到達感はまったく無かった。


オダマというキャラが現れたけど、この人は本当に声優なのか?
台詞の棒読みっぷりが聞いていられず、
他の人がしっかりしている分、際立って悪く聞こえてしまった。

…と思ったんだけど、この声優の方は調べてみたら銭形警部の方だったのね……
失礼しました。

ということは、この棒読みっぽいのはあくまでキャラ設定なのかなあ。


ここではメカメカしい【中央採掘場】を地下に進むことになるんだけど、
死んでもペナルティが無いのをいいことに
色んなところを試しに飛び降りて遊んでいた笑

落ちる高さによってはたまに大ダメージを受けるだけで生き残れることもあり、
デッドラインと生還ラインを見定めるため
色んな個所から飛び降りてみるという命の無駄遣い


そんな行為にバチが当たったのか知らないが、ここのボスはまたも大苦戦

黒フェイスは相変わらず苦手だ……
あまりに勝てないため、経験値稼ぎにいったん戻ろうとしたくらいだった。
アーツとか絆とか意識し始めたのもこのあたりからだったかも(今更)。


この後はアニメーションのオンパレードになるんだけど、
興味深いなと感じたのは黒フェイス達の正体

まあフロントミッションで似た展開はあったけど、
やはりそういうことだったのね……という感じだった。


【燐光の地ザトール】は面白い地で、
夜になると手が付けられないほど敵が強くなるという場所だった。

でもその夜の景色が凄く幻想的で、
音楽も幻想的なので凄く印象深い場所だったんだよなあ。

ボス戦は黒フェイスの時ほどは苦戦せず、撃破。

7~8章

色んな新キャラが登場した。

メリアが初登場。
何となくイース8のダーナを彷彿とさせる。
ダーナの方が性格的に柔らかくて明るい印象だったけども。


リキは、ああ……こういうやつもいるのかー、という感じ。
パーティーのバリエーションを広げてムードメーカー的な位置づけを狙ったんだろうけど、
アライアンスアライブのペンギンのやつもそうだけど、
個人的にはこういうキャラは逆に萎えるんだよなあ。
作の雰囲気が一気にシュールになってしまうから。
まあキャラ的には凄くいいやつっぽい感じだけども。

それはともかく、【サイハテ村】の雰囲気は独特で良い


アルヴィースも登場。
彼は神出鬼没でミステリアスな感じだな、こいつはゼルダ時オカのシークを彷彿とさせる。
現時点では彼が何者なのかはよく分からないけど、
物語の核心に関わる重要人物そうであることがうかがえる。
声は夏空のモノローグの篠原くんっぽいなと思ったけど、全然違う人だった……

【エルト海】は物凄くだだっ広く、
敵がいなく果てしない海をひたすらちゃぷちゃぷ泳いで移動するのは何だか感慨深かった。
プレイ時間は食ったが。
宙に浮いていた施設に移動してからは一転してワープして簡単に移動する未来的な形になったが、
このエルト海との対比が面白い

戦闘面はサブイベントをすっ飛ばしてやっていたのもあるだろうけど相変わらずキツく
ザコ敵でもわらわら寄ってくる展開ではさばききれないので逃げ出したりしていた。

【皇都アカモート】は未来的な造りは面白かったけど、
移動できる場所がほんの一部しか無く、
居住空間とかもっとそこに住んでいる人たちの生活ぶりが分かるような表現も欲しかったな。

【ハイエンター墓所】は、それまでパーティー固定で進んでいたため
いきなりメリア視点になって、ずっと控えのままだったので大丈夫かと焦ったけど、
何とかつまづくことなく、先へ進めた。

9~10章

ゼノブレイド画像3

エルト海にて封印解除装置のクエスト。
このあたりではひたすら事前に経験値稼ぎをしていたのが功を奏したのか、
わりと苦戦せず進めていた。
あれだけ苦戦していたザコ達も普通になぎ倒せるようになってきて、
成長をしみじみと感じられた時だったな。


【監獄島】ではザンザ(左之助が頭によぎってしょうがない)を相手に
色々と舞台の真実が語られる。

ここはかなり衝撃的なシーンだったなー、
モナドの存在が重要過ぎてタイトルは『モナド』でいいんじゃないかと思った。
あ、だからゼノブレイドか……

【ヴァラク雪山】では、ある意味因縁の相手と対決。

負けた……!!

くっそー、ストーリー的にここは勝つ流れってところで負けて
気持ち的に『こんなやつに負けるかよ』って相手だったから余計悔しかった。

ガッチリと強化して、二度目はしっかり撃破。

ヴァラク雪山はこれまたロケーションが面白いところだったなー、
ただの雪山じゃなく地形的に面白く、細い道を渡るところとか感慨深かった。
しかしあんな広大な豪雪地帯、普通に凍死しそうだけど……

11~12章

このあたりで、ようやくモナド以外で機神兵にダメージを与えられる武器が
得られるようになる。
ずっとモナド頼りで仲間が空気だったからなあ、これは助かった。

舞台は【ゲト砦】だの【ガラハド基地】だの物々しい場所が続いていたが、
高さ的に3階くらいのところを歩いていたら、
地上を歩く機神兵の頭部分が横に見えたくらい巨大なクモみたいな機神兵
闊歩していたのを見て、驚いたのを覚えている。
一応普通に戦える敵だったけど、他のと比べてさすがに強く、2~3回くらいやられたっけかな。

エーテルが機神兵の血液という設定なのも面白い。
一度エーテルの中にダイブしたら、毒の沼地のようにダメージを食らい続け、
這い上がる場所まで辿り着けずお亡くなりになったこともあった…


そしてここでは物語の大きな盛り上がりを見せる一大イベントを経て、
仲間が散り散りとなる。

意識したのかどうかは分からないが、FF6によく似た展開で、
物語の終局に向けて一度大きく叩き落されるような流れになっていた。


そして…… ついに戻ってきた大事な存在。

良かった、機械化した頭脳だけ戻ってくるとか
フロントミッションのようなことにはならなかった。

他の仲間はそれぞれ数人ごとにまとまる形でばらばらになっていたようだったけど、
ラインとカルナとか、何でそう都合良い組み合わせで散り散りになるかねえ。
ラインとメリアとか接点無さそうな組み合わせの方が
『この二人が二人きりになってどんな会話するんだろう』とか絵的に面白そうなのに。


【マシーナの隠れ里】ではリナーダという人物と知り合ったが、
機神界の住人も悪一辺倒という感じではないようだ。

戦う敵側にも事情がある……というのは昨今珍しい設定ではないけど、
同じ敵側で内部で分裂状態になっているというのは面白い設定だなと思った。

13~14章

【落ちた腕】が本当に手の形になっている…… 凄い。

【機神界フィールド】はどんなフィールドなのかと思ったら……

何だ、普通にダンジョンじゃん

メカメカしくてそれっぽいといえばそれっぽいけど、
進むのに主電源パネルとか起動パネルとかいじる必要があったり、
爆弾の材料を集める必要があったり、ちょいちょい面倒だった記憶がある。

ただ、戦闘面ではさほど苦戦することはなく、サクサクと進めていた。

ここのボス戦は遠くから遠距離攻撃を仕掛けてくるので
それを避けながら接近するという変わった趣向のバトルだったな。


【帝都アグニラータ】も何やら街っぽさを醸し出した名称だけど……

普通にこれまでと同様のダンジョン

機神界、趣無いわあ……

ここも認証装置の起動がどこがどこにあるやらで面倒だったなあ。

そしてここはボス戦がめっちゃめちゃ苦戦した。
ストーリー上、因縁の相手というわけでもないのに、
何でこんな強い必要がある?!

15~16章

ここの展開は…… 正直、意外で度肝を抜かれた。

語られる衝撃の真実に、大きな裏切り。

ここからもう一展開来るのか!!

やるなあ、ゼノブレイド……

たるむことなく、徹底している。

こいつがラスボスかも?と思った相手と思いを共有する……
いいね、こういうの。
特別私怨のあった相手ではないし、純粋に自分は引き込まれた。


ここではバトルでは特別苦戦したところは無く、
ストーリー面の押し出しが突出していた印象だった。

メリア、素直に諦めるのか……
まあ、その方が揉めなくて済むし?スマートではあると思うけども……
何か、物足りなく感じてしまったような。
「お前がナンバーワンだ」と言ったベジータを思い起こす面白くなさだった。

まあでも相手は実際相当身体張ってるからね……
並大抵の想いでは折れるのかもなあ~。

17章~クリア後の感想

いよいよ終盤へ。

重要人物とのバトルを一つ一つ潜り抜けることになる。

一人目は、なぜかエロティックな合体を見せつけられたが、
こんなやつにやられてたまるかよって相手なのに強い強い。
何とか一回目で倒したが、この後の戦いが思いやられる辛勝ぶりだった。

再度来た【監獄島】はザコ敵で一匹攻撃力がクソ高いやつがいたな、
二回ほど全滅したくらいだった。
反面、レベルも高かったので良い経験値稼ぎに。


二人目とのバトルは……

ああ…… やはりと言うべきか、負けてしまった……!!

しかも絶対負けたくないって相手に負けてしまった……

攻撃はスカりまくるし、これはちょっと勢いだけで勝てる相手ではないと、
悔しいながらも戦力増強のため一時撤退。

次はさすがに倒せた。


そして、いよいよラスボス。

クソ―ッ、また負けてしまった……!!

ラスボスはラストだけあって、憎らしいことにしっかりした強さだった。

しかも、さらに憎らしいことに途中セーブポイントが無く、
やり直したら二人目とのバトルが始まる前にまで戻ってしまう

何とか勢いだけで倒せないものか……?!

…と、戦うこと…… 多分10回くらいだったかな……


無理。

あーーーッ、無理。 ギブアップ。

レベル77くらいだったけど、勝機はほとんど見えなかった。

こういう時自分は腹が立つと、楽勝レベルになるまで経験値稼ぎをする。

メラメラとリベンジを糧にレベル83まで上げたら、
さすがに一回で打破!!

ラスボスの音楽は聴き過ぎて頭に焼き付いてしまった……

というわけでビッグボリュームもようやく消化しきったが、
やはり最後まで一貫してあった無念は、
グラフィックが良ければ……
だった。

あと何というかな、ハナにつくカッコつけたストーリーというか、
大作だし名作であることには違いないんだけど、
世界観も相まってわりと人を選ぶ作なのか?とも思う。

戦闘中に「ハンマァァァビィトだあああ!」だの
「レイジで行くぜっ!」だの、
みんなでワイワイ叫びまくるのも『盛り上がり』と言えば聞こえはいいけど
変に冷静な目を持っているとサムいとも言えそうだし。

自分がこれをクリアした後にSwitch版の通称ゼノブレイドDEが出たが、
自分が感じた不満点が軒並み解消されていそうなので、
未プレイの方はそっちをプレイすることをかなり強めに勧めたい。

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