ドラゴンエイジ:インクイジション(PS4)の展開

77.ドラゴンエイジ:インクイジション(PS4)の展開

ドラゴンエイジ:インクイジションの展開

まず、キャラメイクからスタート。
バリエーション豊富で、かなり細かい部分まで設定が出来るのだが、
なかなか思い描いていたような『青髪のイケメン男』が出来ない!!

洋ゲーなので外人顔になってしまうのは仕方ないにしても、
野暮ったい感じはどうにも拭えなく……
そこそこ良いのが出来たと思ってゲームを開始して、
オープニングムービーを見たら
『動画で見たら思ってた感じと違った!!』となったので最初から作り直す。
それを3回ほど繰り返して、ついには『まあこれでいっか…』と妥協してスタートする羽目になった。

『んー、何だかなあ……』という違和感は残念ながら最後まで続くことになる……

始めた時の所感としては、
・グラフィックがなかなかに綺麗
・カサンドラが怖い感じであまり好印象じゃなかったが、リアル……こういう人本当にいそう
・話がよく分からなくて何となく取っつきづらい……
そんな感じだった。


初っ端カサンドラとヴァリックとソラスが仲間になり、
その後も仲間に加えられそうな人物が何人か現れたが、
その頃には三人に愛着を持ってしまっていたので、実にラストに至るまでこの三人で進めていた

このゲームはメインシナリオとサブシナリオを並行して進めていく形で
これといった定められた展開は無いので、地方別の感想とキャラそれぞれの感想を綴っていくことにする。

ヒンターランド地方

序盤に進行させる地で、一番ボリューミーに感じていた場所。
最初は地方ごとにマップがあるとは思わなかったので
ヒンターランド地方みたいなマップが5個も10個もあるのか?!と思って
ちょっと気が遠くなりそうになったけど、
実際は他の地方はそうでもないところばかりで、ホッとしたような残念だったような。

ここでは北西の滝の方の裂け目を塞ぐのが一番苦労した
ゲームに慣れてきてレベルも結構上がった頃、
「俺が世界を平和にしてやるぜ!」ってばかりに
あちこちの裂け目を塞ぎまくっていたのだが、そこの裂け目に出くわした途端、瞬殺

何だここ、強!!

凍結させてくる魔導士系の敵が滅法強く、何回もリトライしては全滅……

いったんは断念。

しかしその後かなり力をつけてから再戦したら思いのほかたやすく突破出来て、カタルシスを得られた。

あと、物を売る時はヒンダーランドが一番商人に近かったので、この地方をよく利用していた。

ドラゴンエイジ:インクイジション画像3

嵐の海岸

ここは特に思い入れある場所ではなかったが、
雨がずっと降っていて鬱々とした印象だったのを覚えている。
あと海がかなりリアルでそこはちょっと感動した
どれくらい奥まで行けるのかと思ったら、
浅瀬の中腰ぐらいまで水に漬かったところで主人公が『Δ§〈¶Ξ…』と呻いて溺れて死亡…

カナヅチか!!

小舟に乗って、同じマップ内で別の場所(島)に行けたのもちょっと感動した。
が、そこにいたドラゴンに散々な思いをさせられて、すごすごと退散……

ファロー沼

ここは沼地に入ったら周囲からわらわらと敵が湧いて出てくるのが印象的だったなー。
嵐の海岸に並んで鬱々とした印象の、
『こんなところ絶対住みたくないし住めない』って場所だった。
民家の中まで水で濡れていたのが何だか嫌な感じ…
南西にある扉がずっと開けられなくて、主人公が開錠のスキルを得られるまで野放しになっていた。

有徳の平原

ここはかなり広いところが、嵐の海岸やファロー沼とは違って普通のところ?だったのでホッ。

各所にあった要塞のようなところを攻めていくのがメインだったが、
全滅しかけてカサンドラ一人になって命からがら逃げだしたりしたな……
作中で結構苦しんだ場所だった。
クソッ、アンデッドのくせに!と無駄に闘志を燃やしていた。

ギランナンの森の地下通路では謎解きっぽいものがあったけど、解けそうで解けなくてそのまま退散……
『これは仲間を使うんだろうな』とは思ったんだけど、
『仲間を待機させる』というコマンドを知らなかった自分はどうしようも出来なかった……

あと金色のハラを誘導するイベントがなかなかに面白かった。
最初間違って攻撃してしまったら恐ろしい強さで瞬殺されてしまった

そんな感じで物語は後半に入っていくわけだけど、
前半をやって思ったのが、
とにかく投げっぱなし感があって遊び方が理解しづらい!

この作を初めてやった身としてはストーリーがちんぷんかんぷんな部分が多いし、
時折現れる書物も『これは一体何が語られてるんだ?外人の作るセンスはよく分からんな~』という感じで
ほとんど飛ばしていたので、問題外の理解度

マップの見方も最初はよく分からなかったし、
オキュラルムとか天文図とかも何のためにあってどう使うのかサッパリ分からず、
ゲームの最初の方は苦痛感の方が強かった

アイテムもすぐ所持数上限に達してしまうけどどれが必要でどれが要らないのかサッパリ分からなく、
預けられるところがあればいいけどそれも無かったし、そのあたりもストレス要因だった。

が、ちょっとずつちょっとずつ作に慣れてからはだんだんと面白くなってくる。
天文図の一筆書きはちょっとした楽しみになっていたし、
オキュラルムの視点を動かしているグリグリ感が妙に心地良かった。

ドラゴンエイジ:インクイジション画像3

ウェスタン・アプローチ

ここは砂漠感が新鮮で、『おっ、こういう場所もあるのね』と心が躍った場所。
イベントの数はそうでもなかったけど、目を見張るイベントが二つあった。

一つは静寂の遺跡攻略
ここは面白かったなー、見事に時が止まった感があって、
こんな上手いファンタジーイベントを考えた製作者に拍手。

もう一つはドラゴン調査&退治イベント
ドラゴンの生態を調査しておびき寄せるというのがリアリティあって面白かった。
ドラゴンはかなり強敵で、一回全滅してしまったが……

エメラルドの墓場

ここは特別心に残ったイベントはなかったけど、戦い面で苦労した場所だった。
アルゴンの山荘の重装兵が手強かったなー、
全身が燃えているのにまったく効いてないのが
『こいつほんとに生身の人間?』って感じで凄かった。

アイテムがどれを残してどれを売ったらいいかよく分からなく、
何度もショップと往復した場所でもあったな。

どちらかというと森の中の洋館というロケーションの感慨の方が心に残ったマップだった。

獅子の地

ここは何といっても、スレディン要塞がキツかった!!
ボスが『ウハハハハハ』とか言って何度も防御壁?を作るためなかなかHPを削れず…
仲間が倒されたらグルグルと逃げ回りながら仲間を復活させて、
仲間に攻撃させ、やられたらまた復活させて…
という仲間頼みの逃げ腰戦法で何とか突破した本作最大級の難所だった。

村人の解放イベントもなかなか見応えあったイベント。

あと、ここはドラゴン達が滅法強く……
結局三匹中一匹だけ倒して、あと二匹は倒さないままだった…

ドラゴンエイジ:インクイジション画像3

音漏れの荒野

ここは正しい順番で燭台に火を灯すイベントが印象的だっただけのマップだった。
ヴァリックが『こんなしょうもないからくり作ったやつも暇だな』的なことを言っていたのが笑った。
カサンドラとヴァリックはちょくちょく絡んでいて好きだったなー
真面目なカサンドラと適当な感じのヴァリックが良い対比になっていた。

クレストウッド

ここは水没した街と村長が印象的なマップだった。
死霊と話したりファンタジー性が強く、決して気持ちのいい終わり方ではなかったけど、
ストーリー性があって良いイベントだったと思う。

禁じられたオアシス

ここはとにかく移動が厄介な場所だったなー、
複雑に入り組んでいてオキュラルムの欠片収集が大変だった大変だった
後半は神殿に行くためだけに訪れていた場所だった。
洞窟の中にいたクモがやけにリアルで気持ち悪かったなー
グラフィックだけでトラウマになりそうになる…

あと特にマップがあったわけではないけど、
『邪悪な目と邪悪な心』のイベントは作中屈指の面白さだった。
ちょっとした行動で有効度が下がるのも面白かったし、誰を信用し、誰を疑うかというのも面白かった。
戦闘面では補給ポイントが全然ないのでかなり苦戦したりもしたが…

全体を通して、最終戦への盛り上がりには欠けた印象があったが、
心地良いボリューム感を感じれたゲームだった。

キャラではレリアナが好きだったなー。
美女だったから、ってだけだけど、
というかレリアナが好きだったというより他に魅力的なキャラがいなかった…

カサンドラとヴァリックは好きだったけども、ソラスはまったく人間味無いし、
セラは初めは美女かと思ったけどとんでもなく面倒くさい女だったし、
他もゴツいのや獣みたいなのばかりで…

ストーリーは良かったんだけど、イマイチ感情移入しきれなかったのはそこもあるかもしれない。

恋愛システムはあったみたいだけど、
恋愛したい相手がいなかったというのも悲しかった。
(レリアナは対象外だったし…)

色々とドラマチックな展開もあったけど、
全般的に舞台が暗く、『こういう場所で実際生きれたら面白そうだなあ』というのが感じられなかったのも
個人的にはマイナス点。

リアリティという意味では良かったけど、もっと世界を魅力的に描いてほしかったなと思う部分はある。

でも振り返ってみると、わりとほとんどのマップを通してがっつりと楽しんでいた
良い時間をくれたなという気分にはさせてもらえた一作だった。

  • 1
  • 2
Page top
▲