ラストバイブルIII(SFC)の展開

75.ラストバイブルIII(SFC)の展開

ラストバイブルIIIの展開

重々しいプロローグからスタートした本作…

過去の回想が挿入され、切なげなBGMが情景を盛り上げ…
そして光が差し込む時に『ああ…アトラスだな……』と思える
メガテンサウンドが挿入される。

本作の展開に期待が寄せられて、初っ端から引き込まれるオープニングだった。


実際プレイしてみた所感は、
『随分カジュアルでアトラスらしくない、ゆるい印象のゲームだなあ』という感じ。
エッジの効いたメガテンテイストは、影をひそめるどころか影も形も無い、
オーソドックスなRPG風のビジュアルに、ほんわかした街の音楽。

会話もコミカルで、印象はライトかダークかと言えば明らかにライトだった。

ただ、話の内容は… ほんのりとシリアスで小難しい感じ。

やはり見た目はドラクエ風でも隠し切れないアトラス臭というか、
ドラクエとは似て非なる感じ。

【ラガ~ヴァルシップ】

早速フィールドで戦闘を行ってみたが、
これは……『ポップなメガテン』か!!

敵グラフィックは可愛げな感じだし、戦闘曲も柔らかさを感じる曲調だが、
しっかりある月の満ち欠け、『はなす』のコマンド、ウィザードリィのようなUI、
そしてお馴染みのアギディアなどの魔法…!

なるほど、なるほど…… でも全然違和感なく溶け込んでいるのが良い。


本作のヒロインはこれ…モチョワなのかな?

凄い名前だ、モチョワ

検索をかけてみたら、当然ながらヒットしたのは本作一色

そりゃそうだよな…… どういう発想でこういうネーミングに至ったんだろうか。


ヨナタンは明らかにジャイアンを意識しているっぽいキャラ。

アロンがスネ夫に見えてくる…(こちらは中身は全然似ていないが)


夜、ルディと謎の遊びパンプキン・ポン

簡単な遊びなんだけど、これ、何だか物凄く頭に焼き付いた

ルディの可愛さが際立ったワンシーンだったなー。


しかしどいつもこいつもキャラが濃ゆい


そして本作は、壺やら本棚やら調べられるのはいいけど
大概はほこりをかぶる手が抜けなくなるかのどちらか。

世界中どこの棚もほこりだらけで
清掃という概念がないのか、この世界は。


ブルトンでは主人公一人で塔に挑む。

魔獣を仲魔にして共闘するという手もあったが、
『はなす』のが面倒くさかった自分は、頑なに一人での冒険を続けていた。

経験値が一人占め出来るのでサクサクとレベルが上がったが、
何と、宝箱の中にいた敵に殺されてしまった!!

序盤にして早くもゲームオーバー……

腹が立った自分はこれまで以上にレベルを上げ、宝箱の敵をあっさり葬った。

レベルがかなり高まっていたおかげか、試験のボスはどれも大したことなく、
二回目のトライ時も最上階のボスもあっさり倒せた。

単体攻撃の火のガイア、全体攻撃の火のガイア・雷のガイア・物理攻撃のガイアなどを覚えたが、
『ちりょく』を全く上げていなかった自分は、ほとんどガイア攻撃の存在は無意味だった


そして、ついにここで馴染みになりつつあったラガの村とのお別れ。
このお別れの仕方が壮絶だった。

さらに、ヴァルシップでの展開がトンデモ展開過ぎて唖然……

ヨナタン、やってることは普通に殺人行為だぞ?!
しかしそれでも場の雰囲気的にはシリアスになることはなく、淡々と進んでいくのがシュール。
主人公もよく死ななかったなと思う……

【ヒート~ロイの村】

ここではサスペンス的な展開になっていたのがちょっと面白かったが、
その解決へと向かうお供として、まさかのお方とタッグを組むことに。

一人きりでの戦いで鍛えに鍛えまくった主人公とのタッグ、
この旅なら確かに怖いものなんてない…!!


神殿でしょぼい見た目の腹の出たおっさんの中ボスと戦ったが
(考えてみたらRPG史上最高にしょぼいグラフィックのボスじゃなかろうか)
確かにザコに比べたら結構な強さで、『やるな……』と思ったが、
鍛えまくった主人公と強力な相方に敵うはずもなく、撃破。

…が、この後の船で進むダンジョンは結構敵が強く、
しかも長いし、エンカウント率半端ないしで、街に戻って回復したりしながら突破した。
(それでも魔獣の力は借りず、三人の人間だけで突破)


タークの村ではボロウとランディの友情に触れ、
「上等だよ…」と言ってボロウが仲間になったのを覚えている。

このボロウが敵にした時もかなりの強敵だったが、二回攻撃でとんでもなく強く
これから先しばらくは彼の力が頼りになっていた。

さすが、シャドー・ウォーカーの友人だけあるなあ。

世界を回るにつれだんだんと主人公が井の蛙感を感じ始めてきて、
だんだんと影が薄くなっていくのもこのあたりからだった。


そして、作中で最も印象深かったシーンに突入……
この最後のレッスンの『何だって出来るんだと信じなさい』というのは胸に響いた言葉だった。

絡みが少なめだったのが残念だったが、
このシーンは個人的には幻想水滸伝のオデッサを思い起こさせたな。

それにしてもあんなバタバタな状況の中、いつの間に手紙なんて書いたのか。

ちなみにメディロッドは物語の最後まで売らずに持参していた。


ロイの村では月の満ち欠けがストーリー上に絡んでいたのが面白かった。
メガテンでもこれは無かったな。

しかしゴズメズがこの作でも出るとは……あまり悪い役ではなかったけども。

ロイはこれまた滅法強く、戦力がさらに強化されたのはありがたい限りだけども
主人公の影がますます薄くなっていった…

【エキンム~トラキア】

ラストバイブルIII画像3

それにしても、話としてはどれもこれもシリアスなんだけど
会話の掛け合いとしてどうにもコミカルなノリになるのはあえてなのかな?

特にルディやヨナタンとかが会話に加わるとどうにも緊張感が無くなる…!

軍艦島は、主人公達除くロイとボロウとドゥーの魔獣の力でサクッと突破。

ルディは回復が出来るから重宝するけど、主人公はそれも出来ないから、
現状、主人公が一番使えないんじゃなかろうか……

初期の頃の栄光は一体……


そして、新たな地へ。

懐かしの面々と再会……

みんな、それぞれの地で元気にしていたんだなあ。

このあたりは恋愛が前面に出る展開だったけど、
時代背景が反映されたのか… 本作はモチョワにしろレナにしろ、
女性が強い作だなーと感じたあたりだった。


アロンはわりと肝っ玉がでかい。

大人が周囲にいる中ベンショーハ相手に強く出て、
自分は『大人が周りにいなかったら絶対殺されているぞ』と思った。

ミーナは……まあ、相手が悪かったんだろうけど悲しい結末だったな……
本人は強がっていたが自分の方が悶々としてしまった


レナが結構意外なアクションをして驚かせてくれる。
ルディ同様、突拍子も無いこと言ったりするけど可愛いながらも末恐ろしい。
まさか彼女から魔法を教わるとは……

【ピテカン島~マゴク】

ピテカン島ではピテカンボスが仲間になる。

この頃になると、ロイやピテカンボスが強力過ぎて
あれだけ以前は圧倒的だったボロウの強さにも陰りが見えてきて、
栄枯盛衰を感じるようになってきた。

主人公は相変わらず空気

せめて最初の試練で、回復魔法も覚えられるような設定があったら良かったな…


ノルディアを経て、タバスの村へ…
ここでは三人組の男が村の民をみんな知っていて、かつては一緒に暮らしていたと言うのに
村の民は誰も三人組の男たちのことを知らないというサスペンス的な展開が目を見張った。
三人が嘘をついているのか、村の民が嘘をついているのか、それともどちらとも嘘をついていないのか…
村のお爺さんが「彼らの言っていることが正しいとしたら恐ろしいことだ。
すなわち我々は間違った記憶を持っているということだ」と言っていたけど、その通りだなと思った。


メガロポリスではまた懐かしの面々と再会……

そしてバトルアリーナはまさかの親子タッグ
闘技大会に家族で参戦とか、シュール!
グレンはともかく、お母さんも戦えるのか…… しかも、それなりに強かったから驚き。
腕を磨き上げてきた主人公だけど、
こう並べるとまだまだ子供の実力なんだなとうかがえたのが悲しかった。

バトルアリーナの戦闘は、3回戦と決勝戦が両親の力をもってしても苦戦した。
3回戦目はトールの攻撃も強力だったが、周りの女の子が回復してくるので結構な長期戦になった。
決勝戦も中央の女の攻撃が強力だった。


この後は、ガルフ島にて一大イベント。
腹立たしく、悲しいシーン
ここのボスは重要人物の二人も命を奪った、ある意味ラスボス以上に凶悪なやつかもしれない。

幻想水滸伝2のネクロードもそうだけど、
不死身とかのたまうやつにはロクなやつがいない

【ネル~ソドム】

イェーガーが名前といい風体といい、自分はゴツい醜悪な風貌を想像していたんだけど、
ドット絵から見るにイケメン風で驚いた。

2万年の時を重要人物二人が超え……メモリーストーンの内容には驚かされた。


そしてジグラットに罠を仕掛け、父達のいる死の谷へ。
ここではグレンが百魔組手を突破していたが、自分もあとで主人公で試してみたが……
最初はカンタンカンタンと思っていたけど、半分あたりでムドでやられて瞬殺

ここの突破がまー大変だったラスボスの次に大変だった

グレン、ようこんなの突破したなー!!
自分は何回かチャレンジしてはやられて、クリア前のステータスでようやくようやく突破できた。

基本的には状態異常をかけてくる敵さえ突破すれば、途中までは難しくないが……
途中までは。

80匹目あたりからはそのままでも強力な敵ばかりになってきて、
回復アイテムをフルに使わないと力負けしてしまう感じだった。


この後、ジグラットでこれまで散々苛まれてきたボスをついに闇に葬る
罠が見破られていたようで一時は焦ったが、
最期は断末魔の声すら無く、わりと呆気ないもんだった。

姿が消えないままなのが不吉で、『何か復活してきそう』と思えたくらいだった。


その後、マゴクへ。

レナが、まさかの立場に……

エルの杖を持っているだけで偉い立場になれるとか
そんな簡単なシステムでいいのか、マゴク。

「…と見せかけて後ずさり!」は笑った、相変わらずレナ&ルディは面白い。


スサのシェルターから、永遠の街ソドムへ……

急な展開で戸惑い、ここは意外な流れだったものの、退屈な感じで早く脱したい気持ちが強かったが、
ハリーの『夢の中なら会えるから…』という言葉が響いた。
考えてみたら、ハリーがもしいなかったら主人公たちは二度と目覚めなかったのかもな……と思い、
ハリーの存在の重要さに後になって気付いたな。

あと、ヨナタンの登場には心が温まった。
モチョワが「ラガの人はシリアスなのが合わない人ばかり」と言っていたけど
ほんと、思えばラガの人は人間味ある人が多い。

【はこぶね~ラスト】

話がだんだんと大規模になってきて、大詰め感が感じられるようになってきた。

宇宙を背にした戦闘シーン、
そしてスカイウィングで塔に向かうアニメーションのようなシーンは見応えがあった。

あと、フェレストタワーの音楽(個人的には別称ベンショーハの音楽)、これは凄く頭に残っている
イベント中の音楽でも同じような旋律の音楽が流れていたんだよな。

ここで主人公達を脅かす存在がいなくなったので
正直、このゲームはそこで終わりじゃないのかと思っていた


だが、そこに予想だにしない存在が現れ……

辿り着いた先は…… 何と、魔界!!

えええええ
まだもうひと盛り上がりあんの?!!



しかし元々話自体が濃厚だったけど、どえらい破天荒なRPGだなー。

まあ女神転生を作ったアトラスらしいと言えばアトラスらしいとも言えるか…

ここからは戦闘曲も変わり、フィールド曲も変わり、まさにクライマックスといった様相になってきた。

ルシフェル、ベリアル、バールといったまさかの層々たる面々ともご対面…
まさかこんなコミカルな作にもご登場頂くとは…


そしてついに、ラスボスとのご対面。

これは、最初ほんっとうに面食らった。

ここまでそこまで戦闘で行き詰まることはなくやってこれていたけど、
最後の最後にこんな爆弾を用意していたとは……アトラスめ!!

とにかく通常攻撃が鬼畜

こっちはソルレオンとケルベロスという超強力な仲魔を従えたにもかかわらず、
あの圧倒的な手数が防ぎきれない…!!

ロマサガ2の七英雄を彷彿とさせたけど、あれよりキツいかも?

とにかく正攻法では敵わない…
ということで頼った先は、安直だけど、テトラカーン

わりとそれでいけて、ようやくエンディングを迎えることが出来た。


いやー…… しんどかった。


改めて本作を振り返ってみると、SFCにしてはかなり詰め込みに詰め込んだ、
グレードの高い作なのは否定のしようがない

ただ、やはりエンカウントの高さや戦闘バランスの悪さが
全てを台無しにしてしまっている……

キャラで言うと、善悪問わず印象的だったキャラは
レナ、ルディ、モチョワ、ヨナタン、キャロル、ハリー、ベンショーハ、バニパルあたりか。

モチョワは主人公押し押しでセクシーなビジュアルにやられたのか?
フェレストタワーにもラストダンジョンにも連れていってしまった
特に役立つキャラというわけではなかったのに(ほぼ回復要員だった)。

ルディは何気に本作で一番と言ってもいいほど重要なキャラだったんだけど、
一体彼は何者だったんだろうか?

あと総じてだけど、子供はみんなマセ過ぎ!!

設定は、ルディ達で中学生、主人公達は高校生くらいでいいくらいだ。

何にしても色んな意味でクリアして大きなため息が出た一作だった。

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