ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D(3DS)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

74.ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D(3DS)レビュー・感想・評価

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D画像1

■タイトル:ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
■発売日:2011年6月16日
■開発元:グレッゾ
■発売元:任天堂
■定価:4,937円(税込)※2016年9月15日より2,916円(税込)に改定
■個人的ランク:B+

プロローグ・あらすじ

ハイラル王国に広がる深き森。
その森を守り続けてきた大木を、人はデクの樹と呼んでいた。
この森にはコキリ族という子どもたちが住んでいて、彼らはそれぞれ自分だけの妖精を持っていた。

だが、たったひとりだけ妖精を持っていない少年がいた。
少年の名はリンク。

その朝も、リンクは毎晩のように見る悪夢にうなされていた。
嵐の夜、リンクは見知らぬ城門の前に立っていて
リンクの目の前を一頭の馬が駆け抜けていく。
手綱をひく何者かにかかえられた少女が、うったえるような目でリンクを見ている。
その馬を追うように、別の馬が現れた。
黒い顔をした、大きな男が馬上からリンクを挑戦的に見おろす……

夢は、いつもそこで覚めるのだった。

目が覚めたリンクの目の前には、一匹の妖精がいた。
ナビィという名のその妖精は、森の守護神デクの樹の使いで来たという。
ナビィに導かれ、リンクはデクの樹のもとへ急いだ……

本作の見どころ

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D画像2

  • ・綺麗なグラフィックとクオリティ高い立体視で、臨場感ある3Dのハイラルの世界を堪能できる。
  • ・王道的ながら時を超えた壮大な物語。オカリナの曲とリンクした音楽が雰囲気を盛り上げる。
  • ・裏ゼルダという難しいモードの搭載。上級者にとって嬉しい設定となっている。
  • ・シーカーストーンという攻略のヒント映像の搭載。初心者にも嬉しい設定となっている。

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3Dの総評

印象としては、ゲームとしてはなかなかの面白さ、ゼルダとしてはやや物足りなく、総じて神々のトライフォース2のやや上くらいの面白さ、という感覚だった。謎解きの難易度は高くなかったが、ゲームとしての難易度はやや高めだったように思う。

良かった点としては、全般的に音楽が好印象で、オカリナのメロディがその場所の音楽とリンクしているため頭に残りやすく、特に迷いの森の音楽は好きだった。初心者用にヒント映像があったり、時を超えた冒険が感慨深かったり、王道的ながら親しみやすい物語だったり、立体視がかなりリアルに作られていたり、白熱するボス戦など、地盤はかなりしっかりした作だと思える。特にストーリー面は神々のトライフォース2より良かった。

反面、マイナス点は、まずは操作のしづらさ。3Dになったことで角度調整が難しくなり、照準が合わせにくかったり、予期せぬ行動をして思うようにリンクが動かせなかったりで、これは大きなストレスだった。

あとはゼルダ経験者としての意見だが、謎解きがあまりパズル要素が無くアイテムをただ使用するだけの簡易的な謎ばかりで、そこは物足りなく感じた。フィールドも基本的にただ走り回るだけなので面白みはなく、移動が面倒に感じた。各重要キャラクターとの絡みももっと欲しかった。

逆を言えば、操作面を快適にして謎解きを解き応えのあるものにして、サブイベントをもっと充実させていたら印象はグッと上がったように思える。

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D(3DS)

任天堂 2011年6月16日

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ゼルダの伝説 時のオカリナ 3Dの音楽

任天堂らしい、ゼルダらしい、柔らかく優しいながらも安定感を感じる骨太なサウンド。初っ端のコキリの森からして印象深い特徴的な音楽だった。

本作ではゼルダシリーズにしては珍しく雑魚敵戦でも戦闘曲が用意されていて、音楽の始まりが敵の接近を告げる。そして前述したようにオカリナの音楽がその場所の音楽と同じ旋律なので頭に残りやすかった。

特に好きだった音楽はサリアの存在を思い起こす迷いの森の音楽ハイラル平原メインテーマカカリコ村森の神殿ゲルドの谷あたり。

全体を通して見るとアラビア音楽のような民族音楽っぽいテイストの音楽が多かったように思える。

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3Dのシステム

基本的なシステムはこれまでのゼルダの伝説を踏襲しているが、これまでの作と大きく異なる点は3D作品であるところ。これまでの見下ろし型の固定視点ではなく360度見渡せる立体的な視点となったので、プレイ感覚は大きく変わった。

動作において角度調整が重要になったので、ロックオンシステムである『Z注目システム』の活用が必須。

ただ、このZ注目システムが予期せぬロックオンを起こすことがあるため、便利システムのわりに不便に感じた箇所が多々あった。それと、シリーズの根幹である謎解き要素は3Dを生かしたものがいくつかあったが全体的な難易度はかなり易しく、シリーズ経験者の身には物足りないものを感じさせる内容だった。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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