幻想水滸伝II(PS)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

69.幻想水滸伝II(PS)レビュー・感想・評価

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■タイトル:幻想水滸伝II
■発売日:1998年12月17日
■開発元:コナミ
■発売元:コナミ
■定価:6,090円(税込)
■個人的ランク:B+

プロローグ・あらすじ

主人公と親友ジョウイは、ハイランド王国少年兵部隊ユニコーン隊に参加していた。
そんな折、運命の悪戯からか、主人公は輝く盾の紋章、ジョウイは黒き刃の紋章を宿す。
世界を揺るがしかねない27の真の紋章の力を手に入れた2人の道は、
少しずつ、しかし確実に袂を分かつようになっていく。

主人公はハイランド王国に不信感を抱いて同盟軍のリーダーとなり、
一方ジョウイはハイランド皇子ルカ・ブライトら王家の人間を利用して
ハイランド王国国王にまでのぼりつめ、
その手段は違えども、互いの立場からハイランド王国に平和をもたらそうとする。
しかし残酷な運命は、皮肉にもこの親友2人をやがて激突させる事となる。

太陽暦460年。後世において、“デュナン統一戦争”と呼ばれる戦乱の幕開けであった。

本作の見どころ

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  • ・前作のキャラが何人も継続して登場するので、前作ファンには嬉しい仕様となっている。
  • ・圧倒的な存在感の悪役によって、本作のドラマチックなシナリオの印象がより深められている。
  • ・前作と同様、108人の仲間を集める楽しさや、拠点を拡張させていく楽しみがある。
  • ・マルチエンディングシステム搭載。取った行動によって多彩な物語の結末を楽しめる。

幻想水滸伝IIの総評

プレイしたのは発売されてから20年近く経ってからだったが、下手な作より引き込む力が強い、今にしてなおのめり込むことが出来た本作だった。

ただ、当時衝撃的だった一作目と比べると…数々の名作RPGをプレイしてきて目が肥えてしまったことに加えて、思い出補正もあるのか、『これくらいか…』という落ち着いた印象にとどまってしまった感が否めなかった。世界のスケールが思ったより狭く感じたのと、一部展開が強引でキャラクター達に感情移入が出来なかった点、会話の内容が全般的に淡白に思えた点(これは昔のゲームなのでしょうがないのかもしれない)などが要因かもしれない。育成や収集要素も数多く、充実した内容感はあったが、どれも寄り道したくなるほどの強烈な要素ではなかった。緊迫感あった戦争シミュレーションは個人的には好感を持ったが…

強烈な個性の悪役がグイグイ迫ってくる展開は圧巻で、中盤くらいまでは時が経つのを忘れるほどハマりこんだが、それ以降は普通の良作RPGという印象に終始した。

幻想水滸伝II(PS)

コナミ 1998年12月17日

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幻想水滸伝IIの音楽

前作に続き、中華・モンゴル・チベットあたりを彷彿とするような民族音楽がメイン

印象的だったのは、映画のように映像とともに記憶に焼き付けさせられる迫力ある『オープニングテーマ』、圧倒的な戦力を持った敵側の侵攻の緊迫感が感じられる『王者の行進』、同じく敵側・ルカの恐ろしさや緊迫感が感じられる『緊迫』『追いつめる』、戦争イベントのテーマの『光のない戦場』、グリンヒルの音楽の『囚われた街』あたり。ゲンゲン達の踊りに合わせた拠点の音楽も映像とともに頭に残っている。

ただ、曲数は全100曲以上とかなりのボリュームで、いずれも作品を盛り上げる良い曲揃いだが、繰り返し聴きたくなるような名曲は見当たらなかった。前作のテーマ曲とも言うべき曲が今作は多用されていて軽い扱いに感じてしまったのも少し残念だった。

幻想水滸伝IIのシステム

基本的には前作と同様のシステムで、敵と戦って経験値やお金を貯めて街で装備やアイテムを整え、更に強大な敵と戦っていくオーソドックスなRPGスタイルがベース。

キャッチコピーは「その強さがあれば、全てを守れると思った」らしい。

舞台は前作の続きとなっているため、前作に登場したキャラがしばしば再登場するが、敵仲間が一斉に攻撃し合うスピーディーな戦闘テンポは健在で、一つの拠点をベースに108人の仲間を集めたり、武器が購入ではなく鍛冶屋で強化するスタイルだったり、魔法や特技にあたる紋章システムも前作同様。パーティー構成は前衛3人・後衛3人の6人で、クォータービューの戦闘画面も前作と同じ。

ただ、前作であった戦争イベントは大きく形を変え、シミュレーションRPG形式となったが、個人的にはこれは好印象だった。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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