68.英雄伝説 空の軌跡SC(PSP)の展開
英雄伝説 空の軌跡SCの展開
前作の続き…
消えてしまったヨシュアが家に戻っていることを期待しながら
エステルが家に向かうところから物語はスタート。
難易度は、多少戦闘に歯応えがある方が楽しいだろう、
と、『ハード』をチョイス。
FCはクリアはしていたものの、データが無かったので引継ぎは無し。
道中、ケビンという緑色の髪をした男と出会う。
第一印象……いけ好かん。
何がいけ好かないって、関西弁を喋るところ。
別に関西弁自体が嫌いなわけではないけど、
個性のつもりなのかもしれないけど
こういうファンタジー作ではリアル要素は興ざめするから取り入れないでほしかったなあ。
まあこのゲームに限らずちょくちょく見掛ける要素だけども。
顔グラがあるということは、いずれ仲間になる内の一人なんだろうか…
入る前から使わないこと決定ー。
家に戻ったら残念ながらヨシュアはいなく、
エステルは正遊撃士のアネラスと共に身喰らう蛇に立ち向かうための訓練に勤しむ。
【序章(乙女の決意)】
初っ端からえらい目に遭った。
最初のボス、クルツがえらく強い!!
水路のダンジョンのザコ敵はそうでもなかったけど…
ようやく撃退したかと思ったら、今度は襲撃してきた猟兵が強い!!
この時点で、何回か全滅……
ハードがまさかここまでハードだとは思わなかった……
自分は全滅回数ゼロ縛り、戦闘不能回数ゼロ縛りでやろうとしていたので
やられたらすぐリセットというウィザードリィのようなプレイをしていた。
敵によって眠らされて見知らぬ森の中で目を覚ましたが、
武器とか一式を取り上げられた丸腰に近い状態。
ただでさえ戦闘がキツいのに丸腰に近いとか、
もはやザコ敵すらまともに戦えない…
森にあった宝箱に装備が仕込まれていたので、
一つ一つ回収しては安心の度を高めていく、
初っ端からそれこそウィザードリィ並にハラハラした展開だった。
何とか突破し、
暗視ゴーグル着用で周りが見やすくなるのが面白かったダンジョンを楽しんでいたら、
今度ボスの猟兵で『これ詰むんじゃね…?』ってほどの
未だかつてない苦戦を強いられる。
ようやく追い詰めたと思ったら回復されるし、何度全滅したことか……
まさか序章で心が折れかけるとは思わなかった。
ようやく突破して、すべては訓練の内だったというオチを聞いても
驚きよりも全滅しまくった悔しさの方が上回ったほど死にまくった。
【一章(忍び寄る影)】
結社の調査を行うのに、シェラザードかアガットかどちらかをパートナーに選べと言う。
当然アガットをチョイス。
(アガットが良いというよりシェラザードが好きではないという消去法)
ルーアンに着いたら、ギルドの掲示板に色々とサブクエストが載っていたが
ただでさえ戦闘が厳しいので少しでもキャラ達を強化出来たらと、
こちらは積極的に受けることにしていた。
レイヴンのアジトでは三人の悪そうなやつと戦闘に。
アガットが偉そうな感じで三人と会話していたけど、
敵の方が強いんじゃ…ってくらいこの三人との戦いも苦戦した(気合注入がうざかった)。
ストーリーとして白い影を追うことになり、
記者のナイアルやドロシー、前作で好きだったオリビエ、
同じく前作で好きだったクローゼなど懐かしい面々が現れる。
ボスは『こんなの生身の人間が勝てるのかよ』って思うほど巨体なロボ?のストームブリンガー。
ただ、このボスはそこまで苦戦しなかった記憶がある……
このあたりから『びっくりクッキー』をはじめとする
攻撃用アイテムの凶悪な強さに気付き始めていて、
こちらの強力な技が500くらいのダメージを与えるのに対して
びっくりクッキーを使ったら2000を超えるほどの、
文字通りビックリするほどのダメージが与えられるので
いざという時はこれらアイテムを使うようにしていた。
料理は対ボス戦のためにあると言っても過言ではないほど、攻撃用の料理しか作っていなかった…
【二章(荒ぶる大地)】
まずは依頼をこなし、ツァイスへ移動、懐かしのティータちゃんと再会。
そしてそこでも依頼をこなしたが、印象深かったのはレイストン要塞の特別訓練の三連戦。
初戦は速攻で倒せるが、
とにかく3戦目を突破するのが困難だった(酷い時は2戦目でやられることもあった)。
シード中佐が手強い!!
一応こちらがやられても話は進められるが、悔しいので何とか倒してやろうと思っていたが、
お使いイベントで料理アイテムをあまり消費するのももったいないし、
どれくらい使って突破するかのサジ加減も苦慮したイベントだった。
マントラップや、真・ヒツジン拳とか出す腹立つ羊達と戦うサブイベントも苦戦した覚えがある。
このゲームは本当にレベルが上がりづらく、ザコ敵との戦闘を重ねても微々たる経験値しか得られないが、
シャイニングポムというはぐれメタル的な敵を倒すと一気に経験値が上がるので
なるたけ戦闘を重ねてハードの辛さをレベルでカバーしていた。
各地に地震測定器を設置して回り、ボス戦へ。
最初はアビスウォームの地震技が強く、1、2回リセットの憂き目に遭ったが、
こちらが攻撃しなければ地震技を使われることはないことを知ってからは
そこまで苦戦せず倒すことが出来た。
【三章(狂ったお茶会)】
この章は色々と視点が変わった章だった。
前作にも出ていた空賊のカプア一家とヨシュアがまさか行動を共にしていたとは…
あとはレン探しが面倒な章だった。
ボス戦は、またも『こんなの生身の人間が勝てるのかよ』と思った戦艦?のオルグイユ戦、
実際勝つのは相当キツかったが、
その後のカノーネ戦は生身の人間相手なのにこっちの方がキツかった気がする…
そして、あのお騒がせしていたレンが、まさかの…
これは正直かなりショッキングだった。
「ほんとはエステルのこと殺しちゃおうかなと思ったの」
とか『ガキが調子に乗りおって!』とピッコロ大魔王的なことを思ったけど、
あの時本当に戦っていたらあっさり殺されていただろうことをこの後知ることになる…
【四章(霧魔の標的)】
まさかのヨシュアを操作するところからゲームがスタート。
しかしヨシュア、本気の力を出したということなのか、異様に強い……
まあ誰もが思うことだろうけど、
その力をなぜ前作で出さなかった。
だが、その力をもってしてもミュラー戦は大苦戦した。
ミュラーって立場的に副官クラスくらいのイメージだったけど、
こいつも何でこんなに強いんだ。
それからエステル側に視点が戻ったが、謎の昏睡事件の調査から展開が始まる。
今作は街の人から情報を収集して、
選択肢を選んで一つの結論へ向かう推理もの的な展開がやけに多い。
章の最後でエステルの夢の中に話が進んだが、
エステルの母親との会話のシーンは、
母親はエステルの記憶が作り出した幻影みたいなものとは知りつつもグッときた。
そして、また一人、姿を現したものの戦わずして消えていった執行者の一人。
今作は一章一章に一人一人の執行者が関わっていく展開になっていくんだな、と感じた。
【五章(守るべきもの)】
この章はマーケットの屋上に巨大な竜が降り立ったシーンがダイナミックで印象的だった。
竜の大きさの規模がよく分かる、ある意味名シーンだったと思う。
その後、アガットとレーヴェのアニメーションの戦闘があり、
これはこれでなかなか見応えのある戦いだった。
ここではティータが割って入っていったのが驚きだったが、
ティータはアガットに他の人以上に思い入れがあるようで、結構話の前面に出てきていた。
ボスは前述した巨大な竜のレグナートだったが、案の定こいつも苦戦した…
ほんと苦戦しなかった戦いの方が珍しかったほど今作は進めるのが大変だった。
【六章(絆の在り処)】
ここでは久しぶりに旅の休暇を満喫。
ずっと慌ただしく動いていた感じだったので、こういう一息つけるシーンは良かったと思う。
旅が再開し、研究所で催眠状態に陥った仲間達との戦闘。
実力を上げたからなのか、催眠状態だからなのか、
仲間にいた時よりずっと強いんだけど…
敵だったやつは仲間になると弱くなり、敵になると強くなる、
本当にこのゲームはプレイヤー側にとって都合悪いように出来ている…
この後のドッペルランナー×3戦はここもよく覚えている、
いっちょ前にSクラフトまで使う難敵で、2、3回くらいリトライした記憶がある。
その後、エステルが捕らわれて展開は新たな局面へ。
ようやく結末に向けて大きく物語が動き始めた感があったが、
ここでは未だかつてないほどの大苦戦が待ち受けていた。
エステル一人対五人との戦いで、一応負けても話は進むのだが、
戦闘不能回数を増やしたくないために何度リトライをしたことか……
もしかしたら10回くらい繰り返したかも?
何とか突破は出来たが、長く戦い過ぎて
勝った後の第一声は「よっしゃ!!」ではなく「フーー……」というため息だった。
くそ、ギルバートめ……
その他大勢のキャラのくせにここまで苦しめさせおって……
それはともかく、ヨシュアとエステルが再開して行動を共にすることを決めたシーンは
クサくはあったものの、お互いの成長を感じさせられる良いシーンだった。
【七章(四輪の塔)】
この章はついに執行者との戦いが始まり、ひたすら戦闘の苦しさを体感した章だった。
ブルブランはマジックショーみたいなSクラフトを放つが、これが強力で、一人やられ、
笑い声が鼻につきながらも再戦して撃破。
ヴァルターも強かった……
ジンとの因縁の相手風だったけど
4人で戦ってもコテンパンにのされたくらいだったから、普通にジン一人で戦ったら勝てるわけがない。
(まあヴァルター側にもクーガー3匹がついていたけど)
ルシオラも強かったが前述の二人ほどは苦戦しなかったかな。
レン戦はまさかの一番の大苦戦。
『ガキが調子に…』とか言っていたけど、こりゃ調子にも乗る強さだわ。
即死攻撃や石化攻撃もしてくるので、
これは初見で戦闘不能ゼロで突破した人は皆無に近いかもな…
ヨシュアのSクラフト(と例によって攻撃用アイテム)が本当に頼りになった戦いだった。
この後はまさかの連戦で冷や汗をかいたが、何とか一回目で撃破。
【八章(混迷の大地)】
ここは色々とイベントが多く長い章だったが、
印象的だったのは執行者達による王都襲撃で王都側はなすすべもなくやられてしまっていたシーンと、
クローゼとオリビエの壮絶な変化。
オリビエは色々と物知り気で含みのある食えない男だとは思っていたけど、あんな素性があったとは……
あと、ちょいちょい要所要所で『実は一枚噛んでいました』的な存在感を見せるのが
他でもないエステルの父親、カシウス。
正直、見た目はそんなにやり手そうには見えないが、
『そうなると思っていたから対策を講じておいたよ』
とか天才マン的なことを必ず事後になってからしれっとネタバラシして
『皆が成り立っているのは何だかんだカシウスの庇護のおかげなんだよ』
という図式になっているのが個人的には気に食わん!と思っていた笑
【終章(空の軌跡)】
最終決戦の舞台と思しき場所は、浮遊都市。
うーん、どれだけ影響を受けているのか分からないけど、
主題歌といい、失われた古代文明的な浮遊都市といい、
今作というか今シリーズはナウシカやラピュタなどのジブリ作のニオイがプンプンする。
ただ、近未来的でSFチックな浮遊都市のデザインはかなり洗練されていて好印象だった。
最後の章の印象的なシーンは、やはり執行者達との戦闘シーン。
自分は途中まではエステル・ヨシュア・クローゼ・オリビエの四人で進めていたが、
オリビエが戦力的に物足りなく、ユリアと交代して進めていたが、
いるパーティーによって執行者達との会話は少し変わるよう。
ヴァルターはジン、ルシオラはシェラザードを連れていくと会話が変わるようだが、
あいにく主力以外のメンバーは雑魚同然で前面に出せるわけがないので、
連れていかなくてガッカリされようがこっちは知ったこっちゃない。
しかし、全員辛かった。
終盤頃になると敵のHPが高すぎて
今までチート的存在だった攻撃アイテムをもってしてもあまりHPは削れなくなっていたので、
ブルブランやルシオラも辛かったが、レンやヴァルターは相当突破が困難だった。
更に、その先に待ち構えていたレーヴェ戦は
過去最高クラスと言ってもいいほどの困難な戦いだった。
分け身とか意味分からん……
天津飯の四身の拳みたいに戦力が弱くなるわけでもないし。
まず、アースウォールの使用は絶対として、クロックアップ改、
エステルの掛け声、クローゼのケンプファー&リヒトクライス、
ヨシュアのSクラフトなど駆使して戦っていた。
ラスボスは戦闘中にキャラが戦闘から永久に外されるとか予想だにしない展開があったものの、
レーヴェほどには苦戦せずに撃破。
晴れてエンディングを迎えられた。
レーヴェの末路に思うところがあったり、
ヨシュアとエステルが抱き合いながら落ちていったり、
色々と印象に残る骨太なエンディングを迎えられたとは思ったが、
しかしいかんせん、自業自得とはいえハードモードがハード過ぎた。
全滅回数ゼロ、戦闘不能回数ゼロを狙っていたが到底達成できそうもなく、
戦闘不能回数は9回でクリア。
レベルも最後の方は90くらいあって
なかなか経験値稼ぎという努力で簡単に埋められる戦力差でもなかったので、
攻撃アイテムという救済措置的なものがあったものの、
もっとまともな攻略が出来たらよかったと思ったのが正直なところ。
とはいえ、全体として造りがしっかりした、
テイスト的に好みが出そうではあるもののクオリティ高い優等生な一作だったと思う。
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