68.英雄伝説 空の軌跡SC(PSP)レビュー・感想・評価
■タイトル:英雄伝説 空の軌跡SC
■発売日:2007年9月27日
■開発元:日本ファルコム
■発売元:日本ファルコム
■定価:5,800円(税抜)
■個人的ランク:A
プロローグ・あらすじ
リベール王国を揺るがしたクーデター事件が幕を閉じ、
王都中が女王生誕祭の活気に沸いていた夜、自分の過去を打ち明けた少年は、少女の前から姿を消した。
少女の手元には少年のハーモニカだけが残されていた。
姿を消した少年を探すため、少女は旅立ちを決意する。
『身喰らう蛇』
クーデターの背後で暗躍していた謎の結社は
ついにその正体を現してリベール全土に混乱を引き起こす。
炎上する王都グランセル。迫り来る巨大戦艦。
『輝く環』はその楔から解き放たれ、リベール王国は最大の危機を迎える。
『結社』の陰謀を阻止するため、そして姿を消したヨシュアを探すため、
正遊撃士となったエステルの新たなる旅が、今始まる——!
本作の見どころ
- ・前作・FCのクリアデータを引き継げるので、FCとダイレクトに繋がった状態で本作を楽しめる。
- ・前作を上回ると言っても過言ではないほどのドラマチックで名シーンの多いストーリー。
- ・前作に続きシステム面やシナリオ面が丁寧に練られていて、ユーザビリティが高い。
- ・新システム、チェインクラフトの搭載。複数のキャラと連携攻撃が出来て、より戦術性が高まった。
英雄伝説 空の軌跡SCの総評
本作はゲームの難易度が選べたのだが、『ハード』にしたら物凄く難しかった。中盤はやや落ち着いたが、序盤は心が折れかけるほど難しく、全滅が当たり前になるほどリトライを繰り返した。後半もチート的に強力な攻撃用料理アイテムのおかげで何とか切り抜けたが、それを持ってしても難しく、むしろそれが無かったらクリア出来なかっただろう…
と、自分が施した設定により面白さ以上に難しさの方が頭に残ってしまった本作だったが、ゲームとしては前作FCを上回るほど楽しかった。特に黒幕組織との戦いが本格化した後半は痺れるような展開が続き、BGMの良さも相まってかなり楽しめた。
残念だった点としては、ベタでクサい台詞回しは相変わらずで、個人的に引いて見てしまっていた部分が多々あった点、それと物語が中だるみして引き延ばされた感があったのと、前回の使い回しが多く、FCとSCを合わせて一本のソフト感を感じてしまった点。
ただ、FCを楽しめた人なら間違いなく楽しめる一作であると思う。
■関連商品
英雄伝説 空の軌跡SCの音楽
前作同様、聴き心地の良いメロディアスな曲が揃っている。
個人的に好きだったのは、執行者との戦闘曲『The Fate of The Fairie』やフィールドの音楽『空を見上げて』、特別な戦闘曲『銀の意志』。特に後者二つは別格でお気に入りで、RPG史上の屈指の名曲なんじゃないかと思わせる。
英雄伝説 空の軌跡SCのシステム
こちらも前作同様、オーソドックスなタイプのRPGで、アクション的な要素はほぼ皆無。『クォーツ』を『オーブメント』と呼ばれる機械にはめ込むことによってそのクォーツの属性を生かした魔法が使えるシステムも前作と同様だが、このシステムは本作は少しパワーアップしている。
そして本作では、前作であった『クラフト』という戦闘で使える個人スキルに加え『チェインクラフト』というものが導入され、複数のキャラを使用して特殊なクラフトが使えるようになった。
ストーリーは本作のみでも楽しめなくもないが、前作FCの完全な続編作なので、前作のプレイは必須とも思える。
難易度は、自分はハードでプレイしたが、これが思った以上に『ハード』で特に状態の整っていない序盤は詰むんじゃないかと思えるほどの難しさを感じたので、快適にサクサクとプレイするのであればノーマル以下がいいかもしれない。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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