ペルソナ5(PS4)の展開

63.ペルソナ5(PS4)の展開

ペルソナ5の展開

オープニングムービーが流れた後、
いきなりダンジョンと思しきところからゲームがスタート。

状況が分からず、何が何やら分からぬまま進むと、戦闘へ。

主人公がやたらと強く、『これは未来の姿か、夢か何かかな?』と思わせた。

音楽といい、華麗な脱出劇といい、まさに『怪盗』な感じだなーと思ったら、
突然衝撃の展開が訪れて、そこから舞台は『今』に移る……

あれが遠くない未来に訪れるのか…と、かなり気になる展開。

掴みはGoodな感じだったが、
ともあれ置かれた状況は、喫茶店の二階が我が家というちょっと変わった環境の転校してきた高校生。

ペルソナ4と同じく『これから学生ライフが始まるのかー』と思ったが、
舞台が現代の日本に置かれていて
地下鉄だの渋谷だのが普通に出てくるところが面白い。

どこがどこに繋がっているのか分からなくて迷いかけたあたりも
現実あるあるだなーという感じ。

そこから突如、竜司という金髪のオツムが弱そうなキャラと共にパレスというところに迷いこみ、
猫?キャラのモルガナがパーティーに加わる。

ペルソナ3では犬キャラが、ペルソナ4では熊?キャラが仲間に居たけど、
この流れが定番化しつつあるのか、今回は猫のようだ。

オスかメスか?と言ったらオスっぽい感じだけど、普通に可愛い。

今作ではそのパレスというものがダンジョンにあたり、
学生生活を満喫しながらもそこを攻略していく事を知る。

ダンジョンは、前作までの入るたびに形が変わる自動生成ダンジョンではなく、決まった形を持っていた。

人の悪心が具現化したパレスの中に入り込み、
そこにあるお宝を怪盗として盗むと、その人が改心するという仕組み… なるほど。

自分が作ったRPG『夢想戦記ドリ・ケア』の、
悩める人の夢の中に入ってそこに巣食う魔物を退治すると
心が浄化されて悩みが解決出来る、というシステムと似ている。

まさかパクられたわけではあるまいな。

それにしても、バレー部で陰で行われていた顧問による体罰、
バレー部員の黙認など、ストーリーがかなり生々しい

この作品が出た後に、現実で大学のバスケット部で似たような事件があったのも皮肉な話だ。

という金髪の女の子が仲間に加わり、パレスをクリアし、
メメントスという自動生成ダンジョンを知る。

そして本作ではコミュニティはコープという形で存在していて、様々な人達とコープを築いていく。

以下は序盤に築いたコープ達。

竜司
仲間の一人だが、見た目通り頭が悪く
トラブルメーカーだし理解力無いしで腹が立ってくる(^^;
不良というわけではなく一生懸命で思いやりあって良いやつなのは分かるが、
実際リアルで会ったらDQ○だと思いそう…


同じく仲間の一人。
竜司ほどおバカな感じではなく、美女だが、あまり惹かれるキャラではないかな…
コープランクも率先して上げるという感じでは無かった。

イゴール
まさかイゴールのコープがあるとは。あれ、前作もあったっけ?

モルガナ
仲間の一人。可愛いし、声も好きだし、戦闘でも回復が使えるから重宝するしで
かなりお気に入りのキャラクターだった。

武見
美人女医!ペルソナ4の マリーを彷彿とさせるビジュアルで彼女もかなりお気に入りだったが、
途中からランクが上がらなくなった… しかし女医なのにまさかの『死神』とは笑

惣治郎
ルブランのマスター。
ペルソナ4の堂島以上に無愛想であまりランクを上げる気にはなれなかった。
わりと良い人そうなのは分かるが…

カロリーヌ&ジュスティーヌ
ランクを上げるのに特殊な条件が必要なため、
ほとんどランクを上げなかった二人。

寅之助
ダメ寅と言われると萎縮する彼だが、大人の政治家だけあって時折しっかりした発言をする。
わりと早めにランクMAXまで辿り着いた一人。

二つ目のパレスでは祐介が仲間に。

人数が5人になったが、戦闘に参加出来るのは4人までで、自分でパーティーを組めるように。
気持ち的には竜司を外して祐介を入れたかったが、
戦力的な理由で継続して主人公・竜司・杏・モルガナの4人で進行。


ここのボスは見た目がバカ殿っぽくて笑えた笑

三つ目のパレスでが仲間に。
まさか彼女が仲間になるとはなあ、学校では本を読むフリしてバレバレな尾行をしていたのが面白かった。

ストーリーの中で、チョイチョイ主人公への尋問シーンに飛ぶんだけど、
現在のストーリーを追っていくとそのうちその尋問のシーンまで辿り着くということが分かった。

いつそのシーンに辿り着くのか、なぜそんなことになったのか、そしてその後どうなるのか…

決まった未来に向かって進む、逆を言うと未来から過去の回想をする形で物語が進行する
こういうストーリーの進行の仕方は面白い。

新しく明智という存在が現れたが、
どうやら主人公達の行いを否定する反対勢力としての立ち位置みたいだ。

デスノートのLを彷彿とさせる。

学生生活の中では、社会科見学、花火大会(中止になったが…)、海水浴、修学旅行などイベントがあり、
アニメーションが挿入されたりもしたが、ペルソナ4ほどは楽しくはなかったかなあ…

学生生活の満喫感としては4作目の方が良かったかも。

学園祭での明智には笑えたけども笑

ペルソナ5画像3

四つ目のパレスでは双葉が仲間に。

女性キャラクターが充実してきた。

そして、運命の尋問のシーンまでもそう遠くないような雰囲気になってきた。

以下は、中盤以降に築いたコープ達。

三島
トラブルメーカーな気配があってあまり好きじゃなかったキャラクター。
勝手に怪盗団の一員感を出していたし…

岩井
まさか彼もコープが出来るとは思わなかった。
なっかなか紙袋の中身を聞けなくてモルガナから何回「ナンダヨ〜(この声も好き)」と言われたことか!

明智
彼もコープがあるとは意外だった。
しかしコープがあるということは完全な敵側ではないのかなとも思った。

祐介
仲間の一人。彼は結構好きなキャラで、
絵の前で膝から崩れ落ちたり食にわりとうるさかったのが面白かった。
「とりあえず立とうか」の選択肢がくどいくらい出たのも面白かった笑

千早
彼女に10万円渡したのは痛かった… だが、返ってくるとも思っていなかった。
まあ返ってきた当時の感覚だと10万円は決して高い額ではなかったが…

大宅
特に好きなキャラではなかった。なかなか好感度も上がらなかったし…
だが何だかんだMAXにしてしまったな。


仲間の一人。彼女のキュッと上がった猫のようなつり目が好き。戦力としてもかなり貴重だった。
しかし格闘系のキャラだが、ペルソナ4の千枝とは全然タイプが違う。

一二三
完全に加藤一二三を意識されているであろう名前。
彼女の「ふはははは!」と豹変するキャラの面白さもさることながら、
可愛さにやられた自分は真っ先にランクMAXにした笑


彼女のコープがあるのを知った時は、明智と似た印象を抱いた。

双葉
仲間の一人。彼女がいきなり押し入れから出てきて手を広げて、
その後すさささと押し入れにもどったのは笑った笑
祐介がマスコットキャラをギニュー特選隊のポーズのように変えていたのも面白かった。

信也
生意気な男の子。ただ、彼も幼いなりに苦労人。ランクは中くらいまで上げた。

川上
彼女はまさかのまさかな状況でのコープ成立。
副業のギャップが面白く、かなり早めにランクMAXにした。
彼女のランクをMAXにすると色々と良いことがあるので、
攻略的にも早めにMAXにした方が良いように思える。

特別コンプを目指していたわけではなかったが、
攻略を見たところ、どうやらコープ可能キャラクター全員のコープを築けていたらしい。

それから、五つ目ではを仲間にして、
六つ目のパレスまで行ったところで、ついに運命の時が訪れる。

オープニングという未来に今という時間が追いついた瞬間、
そこから先の展開を見ることが出来た瞬間。

ここは作中でかなり衝撃的なシーンで、
自分は選択肢を誤ったため、一度ゲームオーバーになってしまった


あの時の主人公の顔が忘れられない……

まあ正規ルートでもその顔は映し出されるんだけども。


まさか、あいつが裏切り者だったとは……

そこからも衝撃の展開は続く。

黒幕となる人物は元から知っていたようなものだったものの、
取り巻く意外な人間関係、予想だにしなかった展開には正直驚きの連続で、
攻略的にも裏切り者との三連戦や黒幕との戦い、
このあたりの戦いはかなりしんどかったあたりでもあった。

黒幕を倒して、でもまだ日にちは12月、
ペルソナ4までの流れで言えば次の年の3月までゲームは続くはずだが、
ここからまだ何か大きな展開が用意されているのだろうか……

と思ったら本当に用意してあった。

一回、裏切り者が発覚したあたりは大どんでん返しのシーンだったが、
まさかもう一回どんでん返しが繰り出されようとは!!


一つのゲームに二回もどんでん返しが放たれるとは、
『ペルソナ5はストーリーで言えばシリーズ中一番面白い』
と確信出来たあたりだった。

一度真のラスボスが確定してからは特にハプニングも無く、
盛り上がっていく展開に乗って最後の戦いを迎える。

真のエンディングや裏ルートが無かったのは物足りなくもあったが、
ひとまずはハッピーなエンドを迎えられて、気持ちのいいゲームクリアだった。

終わってみれば『ついに終わってしまったか…』という気持ちと
『もう終わり?』という気持ちがないまぜになっていて
どこか消化不良感があったのは否めなかったが、
主人公の笑顔で締められた良い終わり方だったと思う。


サスペンス色が強くて4作目のような泣きどころはあまり無かったが、
ほとんどダレることなく90時間弱を楽しみきれたのは驚異的なことで、
ストーリーの良さが突出した一作だと思った。

難易度も程々の歯応えある難しさで、
やられそうなんだけど何とか乗りきれられる絶妙なさじ加減はアトラスの業

個人的には5つ目や6つ目のパレス、裏切り者や黒幕との戦いあたりはかなりしんどく、
ラスボス戦はそこまででもなかった印象。

メインキャラクターに魅力がもっと欲しかったかなー、特に女性キャラ

4作目ほどのグループの一体感は感じられなかったのは
それぞれ個性や立場が大きく違っていたからだろうか。

何にしても安定感のある楽しさだった。

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