ペルソナ5(PS4)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

63.ペルソナ5(PS4)レビュー・感想・評価

ペルソナ5画像1

■タイトル:ペルソナ5
■発売日:2016年9月15日
■開発元:アトラス
■発売元:アトラス
■定価:8,800円(税抜)
■個人的ランク:A+

プロローグ・あらすじ

数ヶ月ほど前、街では謎の交通事故や工場の爆発、地下鉄の暴走が立て続けに発生していた。
加害者達は突如豹変したかのように事件を起こし、
事が終わった後に「なぜそんな事をしたのかわからない」と語っている。
世間ではこれを「精神暴走事件」と呼び、恐怖していた。

主人公はある理由により、春から東京の秀尽学園への転入を余儀なくされる。
転入初日、通学途中に出会った同級生の坂本竜司とともに学校へ行くも、
着いた先は学校ではなく謎の古城である「パレス」だった。
わけも分からず異形の存在「シャドウ」に追い詰められる中、謎の生き物モルガナと出会い、
主人公は「ペルソナ能力」に目覚め、シャドウを撃退する。

その後、学校の生徒を虐げる教師を改心させたことをきっかけに、
主人公達は世間の悪人達の改心を行うための怪盗団を結成した。

本作の見どころ

ペルソナ5画像2

  • ・本作は現実世界が舞台で、より身近で感情移入しやすいシナリオ構成となっている。
  • ・シリーズ中最高峰のドラマチックな展開。意表を突く展開が幾度も訪れ、後半何度も驚かされる。
  • ・丁寧に作り込まれたシステム面。グラフィックもより個性的でスタイリッシュになった。
  • ・長時間遊べる圧倒的なボリュームながら勢いを保ち、最後まで飽きさせない進行となっている。

ペルソナ5の総評

全体を通じて完成度が高く、特にストーリーの良さが突出した一作、という印象でクリアした。

ペルソナ4と比較して、メインキャラクターの好感度、学生生活感、ラスト方面の作り込みにおいては4の方が上回った印象だが、それ以外の部分は概ね超大作だと感じた4をも凌ぐほどの良さを感じた。独特のスタイリッシュなデザインやエフェクト、3・4作目を踏襲した安定感を感じられるシステム面、『怪盗』という一風変わったストーリーの根幹など魅力は数多く、親しみやすいながらもオリジナリティの高い一作だと思える。ラストの尻窄み感は否めなかったが、クリアまで90時間近くかかったという圧倒的ボリュームがありながらも勢いが衰えず最後まで楽しめ、特に後半部分のどんでん返しの繰り返しは何度も驚かされた。

裏シナリオが欲しかった、本が後半全く新作が現れなくなる、一部キャラクターの思考が脳筋過ぎる、メメントス攻略が飽きる、カバーアクションが操作しづらい、などの細かい不満点はあるが、補って余りある魅力がある。

ペルソナ5(PS4)

アトラス 2016年9月15日

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ペルソナ5の音楽

全体を通して渋みのあるジャズっぽい曲調のものが多く、覚えきれないほどの膨大な曲数がある。 作品の傾向からかサスペンス調でハイテンポなものも多い。個人的にはペルソナ4の音楽の方が好きだったが、ペルソナ3や4同様ボイスが挿入されていたり、ペルソナっぽさがありながら別のテイストを持ってきた感覚だった。渋みという意味ではペルソナ2の印象と少し似ているかもしれない。好きな曲はBeneath the Maskというルブランのテーマ、Life Will Changeという予告状を出した時のテーマ、大ボス戦のテーマのBlooming Villain、あとはRivers In the Desertあたりか。良曲揃いばかりだとは思うが元々ジャズが特に好きではないためかパッとは出てこなかった。

ペルソナ5のシステム

ペルソナ3と4のシステムを概ね踏襲していて、以下、ほぼ共通要素。

アドベンチャーパート…学生生活を楽しみながら特定の人物と仲を深めたり買い物をしたりして能力を高めるダンジョンパート…アドベンチャーパートで培った力を生かして敵と戦いながらダンジョンを攻略していくこの二つのパートを往復しながらペルソナシリーズの根幹であるジュブナイルRPGを構成。

そしてリアルタイム性は無いが、ダンジョンパートは攻略するまでの期限が定められているため、一つ一つの時間をいかに有用に過ごすかが鍵となる、スリリングとも言えるゲーム性が備わっている。

戦闘はオーソドックスなターン制バトルだが、敵の弱点の属性を突くことでもう一度攻撃が出来たり、総攻撃が出来たり、優位性が大きく変わるので属性を有効活用する戦略性が一番の戦闘の肝となる。

本作で過去2作と大きく異なる点は、舞台が現代の日本に置かれたことによって、リアリティが全面に出たストーリー。現実のトレンドが取り入れられていたり、現実の事件を彷彿とするイベントも数多く盛り込まれて、ゲームを通して現実を考えさせられたりする。意外性のある展開でサスペンス要素が強く、後半はネタバレ厳禁とも言えるほど。

クリアまでのプレイ時間はかなり長めで、自分は89時間ほどだった。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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