ペルソナ3 ポータブル(PSP)の展開

61.ペルソナ3 ポータブル(PSP)の展開

ペルソナ3 ポータブルの展開

まず、主人公として男か女か選べたが、迷わずを選択。

最初はアニメーションが流れるのかと思えば
普通に静止画が何枚か切り替わるのみだった。

そして、とある施設に放り込まれ、そこで生活するようになる。

シェアハウスのように男女混合で生活している形だったが、
みんな未成年で盛りの時期だし、健全であればよからぬことを考えてもおかしくなさそうなものを
わりとみんな普通に生活を共にしていた…

街の中や施設内の移動は、ペルソナ4では直接キャラクターをグリグリ動かしていたが
本作では一枚絵で描かれた景色内でカーソルを動かし、行きたいポイントに照準を合わせて移動する形式。

アクション感が無く、これはちょっと物足りなかった。

そして、学生生活の開始。

『軽そうな男子生徒』とか書かれていた友近
ビジュアル的に何だか怪しい臭いがして、
裏切り系のキャラなのかと思ったら、ただの凄く良い友人だった。

伊織順平も硬派な不良っぽい外見だったが
ペルソナ4で言う陽介のような立ち位置なのか、真逆で軟派でお調子者な普通の高校生だった(^^;

岳羽ゆかりはメインヒロインっぽい感じで可愛い女の子だったけど、
どうも怒りっぽかったり冷めた感じのところがあって、あまり好感は抱かなかったな。

桐条美鶴は特に何の感慨も湧かなかったけど、
今まででいなかったタイプで新鮮な感じだった。

ペルソナ4と同様、普段は学業に勤しみ、放課後は親しい人に話しかけてコミュ力を上げたり、
色んな施設に寄って能力を高めたり、買い物して戦いの準備を備えたりして過ごす。

ダンジョンパートのタルタロス、
戦闘曲は「Baby baby baby baby…」という何回Babyと言ってるんだという感じで
正直ペルソナ4のTime To Make Historyには及ばないなという印象だったが
馴染んだらこれはこれで良いと思えるようになってきた。

本作はペルソナ4と違い、疲労度というシステムや、
散開命令というコマンドがあるのが新鮮だったところ。

ただ、散開は下手すると一人で敵と戦わなくてはならなく、危ないのでほとんど使わなかった…

無駄なシステムだと思って4では省かれたんだろうか。


初めのうちは特につまずくことなくスムーズに話が進んでいった。

以下、序盤で築いたコミュ。

宮本一志……運動部として陸上・水泳・剣道の中から陸上部を選び、彼と築く。
彼は友近と同様、親しみやすいキャラなのでちょくちょく上げていった。

西脇結子……彼女はあまり気にならず、ほとんど放置状態…

本屋の老夫婦……他にすることが無い時のみ寄って、上げた感じだったな。

Y子……気になるキャラだったしやり取りも面白かったので彼女もちょくちょく上げていた。
しかしN島とY子って……中島と弓子か!!
まさかここでメガテンネタが見られるとは、感激。

謎の少年……正体が凄く気になった、物語のキーマンっぽい子だなと思ったのを覚えている。

小学生の舞子……ちっちゃくてマセた子ながら、わりとシリアスな悩みを抱えていた。
結構気になっていて、早い段階でコミュMAXにしてしまった一人。

伏見千尋……清楚系キャラキターー!!
わりとネガティブな感じの子だったけど、この子も早い段階でコミュMAXにした。
そういや彼女はペルソナ4で意外なところで出演していたな。

満月時、大きめの強制イベントが発生。

まさか止まらなくなる電車内での戦闘とは、しかも制限時間付きでボスとの戦闘、
序盤からなかなかにスリリングな展開だった。

その後、戦闘時のメンバーは主人公・ゆかり・順平・真田で固定。

美鶴も後々戦えるようにはなったが、すでに上記四人で馴染んでいたのでずっと控えのまま……

ペルソナ3 ポータブル画像3

6月に入り、タルタロスもだんだんと敵が手強くなってくる。

特に番人は満月時のボスよりも強いと思えることもあり、
何回か全滅もしてしまった

そして、このあたりからだんだんとタルタロスが飽きてくる……

ペルソナ4では色んなダンジョンを楽しめたが、本作では一ヶ所のみで、
しかも入るたびに造りが変わるだけで特にギミックもなく、
ただひたすら上を目指すだけなので、何もテンションが上がる要素が無かったのが精神的にキツかった。

シャドウも4より先制攻撃がしづらく、逆に先制されることもあってストレスの要因だった。

それから、早瀬平賀たなか社長小田桐末光達もコミュが加わり(むさいメンツだ)、
かなりコミュが充実してくる。

まさか時価ネットたなかの社長のコミュがあるとは!!笑

これはペルソナ4経験者としては驚愕の展開だった。

タルタロスの方はただひたすら登って踏破していくだけなので特に記述することはないが、
ストーリー面で面白い展開になってきたなと思ったのが、ストレガの存在。

まさか敵対するペルソナチームが現れるとは…

いや、考えてみればいても全然おかしくないことなんだけど、
4では無かった存在なのでこれは新鮮な展開だった。

3人しかいなかったけど、もっと頭数がいたら更に面白くなりそうだったな。

夏祭りもそうだけど文化祭は中止だったし、
このへんのイベントはペルソナ4の方が面白かったなあ。

ただ、10月上旬にあったイベントは作中で特に印象深く
作品の重さを象徴するような一大イベントだった。

先は長くはないにしても何の前触れも無い唐突な展開で、
それだけに衝撃的で呆然としたのを覚えている。

そこから仲間一人一人がそれぞれ気持ちを新たに戦いの決意を固め、
ペルソナが覚醒してゆくのだが、
そんな中、更に畳み掛けるようにストーリーが進展して行く。

とあるキャラクターの裏切り(というか元々素性を隠していた)、
失われそうな命に自らの命を吹き込むイベント、
謎の少年の覚醒…

とりわけ他人に自らの命を吹き込むイベントは重かった…
仲間では無くても人の死は重く、
自分が順平だったらあの若さでどう受け止められるだろうと考えてしまった。

考えてみたら本作は
真田と荒垣と天田、順平とチドリ、アイギスと望月、美鶴と父、
それぞれが生死に向き合うシーンがあることに気付いた。

ちゃんと登場する一人一人にスポットが浴びせられているところが良い点だと思う。

物語はいよいよ大詰めへ。

ここではエンディングを左右する大きな選択が迫られる。

曰く、『世界の滅びを止めるため、絶対倒せないと言われているラスボスを倒しに行く』か、
『世界は滅びてしまうが全員の記憶を消してもらい、破滅の時まで日常を楽しむ』か……

当然前者をチョイス。

絶対倒せなかったらゲームにならんし笑

こんな状況下でもどこにそんな余裕があるのかしっかり初詣のイベントは楽しみ、
そしてタルタロスの最上階へ……ストレガとの決着へ。

気持ち的な腹立たしさはあるものの正直ストレガなぞはどうでもよく、サクッと屠って
問題はラスボスだった。

絶対倒せないと言われているラスボスがどんなものなのか?

アトラスは作によってはラスボスに鬼畜級の強さなやつがいるので
内心戦々恐々とした状態で挑んでみたが、
わりと普通に戦えて、長い戦闘だったものの(BGMが印象的だった)、

ただ、ストーリー上で滅びの力は失われず、
そこは主人公が命を賭けて対応し、
もしかしたら主人公とラスボスが共倒れになるんじゃ…?とも思ったけど、
そこは幸いハッピーエンドで終了。

トータルすると結構長い時間になったが、ようやくクリアまで辿り着けた。

エンディングテーマがとにかく印象的で、
ドラマチックなストーリーだったなと思わせられる良い締め方だった印象。

それだけにダンジョンパートの冗長さ、退屈してしまう造りが残念だったが、
うまく生かしきればペルソナ4と比較しても遜色の無い作品の良さはあったと思う。

しかし、システム的には荒削りなものの
しっかり練られた良い作だと思うし、ディープなストーリーだったとは思うけど、
イマイチ没入感が無かったように思うのは…

理由として考えられるのは、まずはプラットフォームがPSPという古いものであること。

あとはキャラクターに特別好みがいなかったせいもあったかもしれない。

個人的にはゆかりッチにはもっと頑張ってもらいたかった。

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