ペルソナ3 ポータブル(PSP)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

61.ペルソナ3 ポータブル(PSP)レビュー・感想・評価

ペルソナ3 ポータブル画像1

■タイトル:ペルソナ3 ポータブル
■発売日:2009年11月1日
■開発元:アトラス
■発売元:アトラス
■定価:6,458円(税込)
■個人的ランク:B

プロローグ・あらすじ

1日と1日の挟間にある隠された時間「影時間」。
街は動きを止め、人々はオブジェへと姿を変える。
そこにはびこる異形の怪物「シャドウ」。
それらに対抗できるのは、ペルソナという特殊な力を持つ者だけ。

2009年4月。
10年前に両親を事故で亡くし、親戚に育てられた主人公は、
家庭の事情で小中高一貫校である月光館学園の高等部に編入することになった。

しかし、学生寮に入寮して間もなく、彼はシャドウに襲われ、
秘められていたペルソナ能力を覚醒させてしまう。

それがきっかけで、主人公は影時間という隠された世界の真実の一端を知らされることになる。

本作の見どころ

ペルソナ3 ポータブル画像2

  • ・過去作から全面的にシステム面や作の雰囲気を一新。新しいゲーム性のペルソナが楽しめる。
  • ・『死』というディープなテーマに個性あるキャラクター達が対峙し、心打たれる物語を紡ぎ出す。
  • ・ポップなBGM、カジュアルなゲーム性で、より親しみやすいペルソナとなった。
  • ・ポータブルは女性主人公追加で違った視点からゲームを楽しめる。

ペルソナ3 ポータブルの総評

ペルソナ4を先にやってからの本作だったので、初めプレイした感想は『4とほとんどシステム同じじゃん!(実際は4が3とほとんど同じ)』。ペルソナ1や2とは大きくシステムや作品の雰囲気が異なるので、それからすればどれもこれも斬新なのだろうが、4の前身となる立ち位置のため、荒削り感や4の劣化版と感じてしまったのが正直なところ。

ストーリーは明るいテイストの4とは違い、死をテーマとしたディープで重い内容のため、全般的に暗めな印象を受ける。

キャラクターは魅力的だし、BGMも4にヒケを取らないほど良いし、それだけで見ればそこまで悪い内容ではないのだが、本作において一番欠点として映ったのが、ダンジョンが1つの無個性で高々とした塔をひたすら登っていくだけなので、すぐに飽きてしまったところ。幸い戦闘システム自体は戦略性を要しながらも分かりやすく、飽きないので投げ出すほどにはならなかったが、ダンジョンが一つだけなのであればもっと飽きさせない工夫が欲しかった。敵キャラも使い回しの絵が多く、悪魔ではないので悪魔ファンにとっても残念なところ。

とはいえアドベンチャーパートとダンジョンパートのメリハリがあって元々のシステム自体がよく出来ていて、ストーリーや音楽も素晴らしいので、総じてなかなかの良作、という印象に落ち着いた。

ペルソナ3 ポータブル(PSP)

アトラス 2009年11月1日

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ペルソナ3 ポータブルの音楽

ペルソナ4ほどではないがボイスがところどころ入ったBGMが多かったのが印象的な作である。ペルソナ4の曲の明るさと比べるとどこか陰を感じるテイストの曲が多いが、全体的に音楽の質は良く、聴き応えのある曲ばかり。

ペルソナ3といえばこの曲だと思えるものは、アドベンチャーパートでよく聴く『Want To Be Close』『When The Moon's Reaching Out Stars』『Joy』、『Baby Baby Baby…』というボイスが特徴的な戦闘曲で、本作の代表曲とも言える『Mass Destruction』などなど。

どれも良い曲ばかりだが、特に印象深くて好きだった曲を挙げるとすれば、エンディングテーマの『Memories of You』。ペルソナ3が素敵な一作だったことを象徴するような一曲だった。

ペルソナ3 ポータブルのシステム

本作において最も特徴的なシステムが、アドベンチャーパートとダンジョンパートに分かれている点。アドベンチャーパートは、学生生活を満喫し、特定の人物とコミュニティを深めることで特別な恩恵が得られ、街の施設を利用することで買い物をしたり、能力を伸ばしたりすることが出来る。ダンジョンパートは、アドベンチャーパートで培った力を生かし、ひたすら敵と戦いながらダンジョンを攻略していくだけのパート。これらのシステムは、前2作までのシステムとは大きく異なるところ。

リアルタイム性は無いが、ダンジョンパートは攻略するまでの期限が定められているため、一つ一つの時間をいかに過ごすかが鍵となる、スリリングとも言えるゲーム性が備わっている。

主要キャラクターは多く、戦闘は4人までの参加で自分の好みのキャラクターを選択して参加させる形式。それぞれ個性豊かで主要キャラクター内の人間模様も楽しめる。

戦闘はオーソドックスなターン制バトルだが、敵の弱点の属性を突くことでもう一度攻撃が出来たり、総攻撃が出来たり、優位性が大きく変わるので属性を有効活用する戦略性が一番の戦闘の肝となる。難易度は高めで、相応の準備をしてボス戦に備えても全滅したことも何回かあった。

クリアまでのプレイ時間はかなり長めで、自分は74時間ほどだった。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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