55.世界樹の迷宮V 長き神話の果て(3DS)の展開
世界樹の迷宮V 長き神話の果ての展開
まずはゲーム難易度の選択……強気にハードをチョイス。
そしてパーティー編成をするんだけど、自分は
フェンサー(五人のリーダー的位置付け。手数で攻める剣士アタッカーの位置付け)、
ドラグーン(兄貴分的立ち位置のナイスガイ。壁役で、守りを一身に引き受ける)、
ハーバリスト(今作はちゃんとあった回復役。幼い少女っぽい風貌)、
ウォーロック(やっぱり必要な強力な火力を期待できる魔法使い、真面目な女性の位置付け)、
ハウンド(タカや犬を味方として使えるのが強い狩人。お姉さん的立ち位置…と見ている)
と、キャラの性格やグループ内の立ち位置まで考えて決めた。
前衛が男2人、後衛が女3人という少し昭和思考な感じがするが……まあいい。
早速冒険を開始すると、第一階層はもはやお決まりのように森林のステージ。
まあ『樹海』だから森林で当たり前なんだけど、
この流れは定番化し過ぎてきた気もするな……
そして、これまたお決まりのように地図を完成させる試練を受けることに。
この序盤の展開はもう慣れたものなので、特につまづくことなく先へ進んだ。
序盤をプレイした感想は、
今回は食材を利用してたき火で調理が出来るようになったのが新しいポイントで、新鮮さを感じた。
ただ、これは後々になって気付いたんだけど、
実際はほとんど使用する機会が無い……
戦闘中に使用できないというのがまず大きな痛手。
戦闘中に食事をするのはどうかということで出来ない設定にしたんだろうけど、
使い勝手の悪いシステムになってしまっていたように思う。
あと、今回は道の端っこの方に行くと
至るところでミニイベントが発生するようになっていたのが良かった。
ただ、これもイベント自体は良かったけど、
良い結果になるかどうかがスキルの有無だけで振り分けられるようになっている、
イベントが起こる箇所が大体決まっているので驚きがない、という中途半端な印象を抱いた。
スキルの有無である程度有利不利は現れるものの基本的には選択肢次第で結果の良し悪しを決める、
道の端っこだけじゃなく途中でも起こるようにする、
などがあれば、なお冒険の臨場感は増していたように思う。
あとは、良くも悪くもいつもの世界樹の面白さだったかな。
先制攻撃をした時には専用のBGMが流れ出したのは最初感動的だった。
FOEの猛る梟獣は、見た目は愛嬌あって可愛いのに裏腹に凶悪な強さ。
一階層のボスはチビゴーレムを倒しても倒しても次々呼ばれて結構苦戦したけど、何とか撃破。
第二階層では、まず苦戦したのがキリンのFOEの箇所。
動きを読まないと一瞬で壁際まで走って距離を詰めてくるので、
時折ぶつかってしまう羽目に(しかもこの段階では強過ぎて倒せないのでリセット…)。
8Fの象を避けながら進むのは、わりと余裕で突破出来たものの
巨体から逃げ回るのはなかなかにスリルがあった。
二階層のボスも苦戦はしたものの、何とか一回目で突破。
倒せないようで何とか倒せるようになっているこの作の戦闘バランスはほんとに巧い。
第三階層はこれまでとは一変しておどろおどろしい墓所のステージ。
一見すると不気味だけど、
BGMが「俺のォ……古傷をォ……」とか始まりだしそうな歌謡曲っぽいテイストで笑えた。
ここのFOEが死者で、追ってはきても陽の光に当たると消えてしまうので
それを利用して突破するからくりは墓所ならではのもので、なかなかに面白かった。
毒のフィールドはウォーロックのレビテーションの力で難なく突破。
ボスのアンデッドキングはまたも苦戦こそしたものの、
弱ってきたら身体だけへなったまましっかり宙には浮いていて、
それが翼によって無理矢理宙に浮かせられているみたいになっていて笑ってしまった。
第四階層は水晶を壊した音で反応してFOEが動くというのが面白いところ。
ワープしてFOEをまく展開も面白かった。
でもここで一番苦戦したのはボスと戦うためにボスに近づくところだったかな。
回り込もうとすると目ざとく振り向いて攻撃してくるので、戦う前から瀕死に……
無理矢理距離を詰めたけど、二回目やっても瀕死になる自信がある。
第五階層は宙に浮いて移動出来るのが面白いダンジョン。
毎回飽きさせないように工夫してあるのがいい。
ここでの苦戦場所は何と言ってもラスボス。
クリア時のステータスが
一人目…HP22、MP0
二人目…HP37、MP6
三人目…HP76、MP24
四人目…HP184、MP9
五人目…HP106、MP47
というズタボロな状態。
使えるアイテムは全て使い切り、
あと1ターンや2ターン持ち堪えられたら倒せなかったかもしれない……
歴代のボス戦でも五本指に入るかもしれないほどのドラマチックな勝利だった。
第六階層はひとまずボスのところまでは辿り着けたけど、
とにかくワープ地獄で酷いところだった。
クリア後とはいえあそこまでめんどい仕様にする必要があったのだろうか…
制作陣から『どこまでやれば心が折れるかな?』と試されている気分だった。
それはさておき、振り返ってみると今回もそれなりの良作だったように思う。
空振りした調理システムや、シナリオの弱体化などの不満点もあったが、
凝ったダンジョン、ギリギリのバランスの難易度など、純粋にハードなRPGを楽しませてもらえた。
音楽も安心して聞き惚れられる古代サウンド。
何を守り、何を新しくして攻めるかは難しいところだとは思うけど、次回作も間違いなくプレイすると思う。
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