真・女神転生IV FINAL(3DS)の展開

53.真・女神転生IV FINAL(3DS)の展開

真・女神転生IV FINALの展開

今回の物語の開始地点は錦糸町
おお、前作は東京どころか地上ですらない変な場所からのスタートだったけど、
今作は初っ端東京から始められるのね。

主人公は前作の主人公フリンとは全く異なるナナシという名の少年のようだが(随分エグい設定だな)、
名前は変えることも可能なようだ。

ただ、キャラクターにボイスが入っている設定上、
呼び名はどんな名前にしていようがナナシのままのよう。

ヒロインはアサヒちゃんかな?

可愛くてツカミはOK!

主人公もアサヒもまだあどけない感じの中高生くらいの年齢のようで、
悪魔退治や人助けをする人外ハンターというものに憧れているらしい。

まずはニッカリマナブという先輩?と行動して、
見習いとして二人をサポートする役回りを務めることになったんだけど…

ニッカリさんは頼れる落ち着いたリーダーという感じで好ましいんだけども、
マナブは何かあんまり好きじゃないな笑

こんな人がメインキャラの一人としてこれから一緒にやっていくことになるのか……

と思ったら、序盤から衝撃の展開。

ニッカリやマナブを始め、主人公まで
次々とルシファー軍配下のアドラメレク達に殺されていく……!!

に……ニッカリさぁぁぁぁん!!

そういやこのゲーム、女神転生だったな……

と思いながらもいきなりこんなえげつない展開は衝撃的で、
あまり好きじゃなかったマナブもいざ死んでしまったら寂しく思えてしまった始末。

さて、ここから本格的な物語が始まったようで、
ニッカリとマナブという庇護の元生きてきた二人も、自らいっぱしのハンターになるべく
錦糸町という街を抜けることになる。

前作にも出たスカイタワーに行ったり、上野や妖精の森へと行ったりするようになるんだけど…

アドラメレクもそうだけど、天使エンジェルだったり大天使ハニエルだったり、
『えっ、もうこんなやつらが出てくるの?』という感じで初っ端から大物キャラが続々と出てくる。

前作のヒーロー、フリンやイザボーまで。

15歳の駆け出しの少年少女が関わるにはまだ早すぎる気が……

その後、幽霊のナバールが仲間に加わるんだけども。

少年少女に幽霊か……

どうも頼りない。

しかしその後ノゾミという大人っぽい(あくまでナナシ達に比べてだけど)人が仲間に加わって、
ニッカリさんほどではないけどようやくしっかりした人が加わったな、という感じ。

それにしても、今作はどうも選択肢の内容がエグいものが多い気がする。

「フリンか…会ってお話とかしてみたいよね」 → 『いや別に…?』
「ナナシ オメェからも何か言ってやれ」 → 『やなガキだな』
「オレの声が聞こえるか…?」 → 無視する
泣きじゃくるアサヒに対してどうしますか? → 放ってこの場を去る
「…ナナシ すまねぇ あいつのこと頼めるか…?」 → 『考えとく』とお茶を濁す

何でこんなイヤな性格の選択肢がちょいちょい入っているのか、
ユーザーを笑わせようとしているとしか思えない笑

多少冒険慣れてきた頃に、ようやく仲魔もそこそこ増えてくる。
レベル12、ケンタウロス、カブソ、マンドレイク、ゴブリン、ピクシー……
まだまだ序盤の悪魔ばかりだけど、それでもマナブをこの時点ですでに上回っているという。

難易度的には、いつものような辛口ではあるものの何とか淡々と進めてはこれたけど、
最初にぶち当たった壁がオーディーンの差し金で戦うことになった国津神スクナヒコナ戦

戦闘曲がすでに普通じゃなかったけど、こいつは苦戦したなあ。

スクナヒコナを何とか倒せた後、クリシュナという悪魔っぽくないやつを復活させてしまったんだけど、

…おいおい大丈夫なのか復活させちゃって?

ポポロクロイス物語2みたいに
自分がしでかしてしまった罪の贖罪をする旅に出るとかになるんじゃないだろうな??

と思ったら案の定そういう感じの展開に。

大人(というか悪魔だけど)に利用されてしまった少年少女の図か……えげつないねえ。

その後、銀座や新宿を経て、
主人公達は龍王シェーシャという巨大な化け物とも退治できる強さを身に付けていく。
(クリシュナのシェェェシャ……という言い方が凄く頭に残っている)

仲間もハレルヤガストントキが加わり、
女神転生シリーズの中では未だかつてないほどの大所帯パーティーになっていく。
(ちゃんと男女比のバランスが取れているところがニクい)

印象的には、ノゾミがニュートラル、ハレルヤがカオス派、ガストンがロウ派かな?
トキは……読めないな、所属的にはカオスっぽいけど……

真・女神転生IV FINAL画像3

再び訪れた妖精の森では今後のシナリオの確信めいたところに話が及んでいく。

ダグザの母であるダヌーは他者と育む自由を求めていて、
ダグザは何者にも依存しない自由を求めていて、
それはどちらも神の秩序にも悪魔の混沌にも偏っていない……
いわばニュートラルルートである中庸の道なんだけど、同じ中庸の道でも二つに分かれている、と。

個人的にはダヌーの道が好ましいな。

ダグザの道は自由だけど孤独だよね。

それから二回目のシェーシャ撃退を経て、オーディンとの戦闘へ。

力の差を見せつけてきて、一撃で壊滅状態になり、
「お前たちの力はこんなものか」的なことを言われるんだけど、
今回のオーディンはかなり嫌らしい存在だった。

このあたりに来て、遂にニッカリさん達を殺したアドラメレクとの再戦になる。

ドラクエ5のゲマを思い起こすけど、遂にこいつを打倒する段階まで上り詰めたのか……

しかし、オーディンとかと比べたら小物臭のするこいつだけど、思った以上に強かった。

初期のニッカリさん達のメンバーでは
悲しいながらどうあっても殺されるしかない相手だったんだなと思った。

5つの寺を回って「賢瓶」を封じる展開では、トキの挙動が見もの

最初は冷たく、人間味のないやつだと思っていたけど、わりとツンデレキャラだったのね。

隠そうともせず主人公への好意を明かして、やきもきするアサヒの図も面白いけど、
一体トキは主人公の何が気に入ったのかは不明。

マツコ…もといミロク菩薩もオーディン同様嫌なキャラだったなー、
仮にも菩薩と呼ばれている存在なのに、あんな扱いしてもいいのだろうか……

フリンシェーシャはかなりインパクトがあって、ホラー要素のあるイベントだった。
あれは未だに頭の中に姿が残っていて、絵的にトラウマ

と、あれこれイベントをこなし、
遂に話は多神連合討伐、そしてニュートラルルートへの道が開かれるようになる。

ロウルートのトップ、カオスルートのトップ、多神連合のトップを倒し、
これですべてが終わって平和になり、物語は終わった……!!

と思ったら、それで終わりじゃなかった。

どういういきさつでそうなったのか、今度は全知全能の神を倒すという話に。

何かされたわけでもないのにいきなり倒しに行くってどうなのか。

このラスボス中のラスボスは、さすがに物凄く苦戦した

変身前はあっという間に終わるんだけども、変身後がかなりの強さ。

何度トライしたかな……仲魔の悪魔達も一新して、
レベル99主人公、レベル93のサマエル、レベル99のシヴァ、レベル99のミトラ菩薩、
控えとしてレベル97のイナンナなどをもってして、ようやく倒せた相手だった。

レベル99でも油断すると簡単にやられるって一体。

今作は、カオスルートやロウルートに行くのは凄く簡単で、かつ分かりやすかったけど…

どうも今作はニュートラルルートに行くことが前提で、
そのどちらに行くかを考えさせられるつくりになっていて、
カオスルートとロウルートは初めからキワモノ扱いで、
特別好きな人はそっちのルートもどうぞ、みたいなオマケ的な印象を受けた。

正直、自分がクリアしたニュートラル絆ルート以外は全然魅力を感じなかった……
この点は本作の数少ない不満点の一つだったな。

ただ、快適なプレイ感とキャラクターに魅力を感じた点(特にアサヒとナバール)、
程よい女神転生感と深みあるストーリーは良かった。

「だが、仲間を想う力は誰にも負けていない。それだけはこのナバールが保証するぞ!」
「見方次第で過去も… 思い出だって変えられるぞ?」


いじられ役だったはずのナバールがたまにめちゃめちゃニクいやつになる。

あと、エンディングで見れた主人公の笑顔……

主人公の笑顔が見れた女神転生なんて本作が初じゃなかろうか。

そして、アサヒは生きていてほんとに良かった……

いくら女神転生とはいえ、彼女を死なすことは許さん!

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