51.ファイナルファンタジーIII(DS)レビュー・感想・評価
■タイトル:ファイナルファンタジーIII
■発売日:2006年8月24日
■開発元:マトリックス
■発売元:スクウェア・エニックス
■定価6,151円(税込)
■個人的ランク:C
プロローグ・あらすじ
大地震により、クリスタルが地中に引きずり込まれ、モンスターが世に解き放たれた。
しかし、それすら瑣末なことにすぎなかった。
すべてのバランスが崩れ、世界は闇に包まれようとしていたのである。
物語はみなしごであるルーネスが祭壇の洞窟で落とし穴に落ちるところから始まる。
その洞窟の奥で風のクリスタルに遭遇し、クリスタルから運命を共にする仲間を集めるよう促される。
ウルに戻ったルーネスはトパパから自らがみなしごであることを告げられる。
一方その頃アルクゥは、幽霊が出るとうわさのカズスヘ単身乗り込もうとしており、ルーネスは彼と合流。
村人たちがジンの呪いにより幽霊にされてしまっていたのを目撃した二人は、
酒場でシドなる人物と出会い彼の飛空艇の隠し場所を告げられる。
その飛空艇には、家出していたため難を逃れていたレフィアがいた。
カズスを救うために必要なミスリルの指輪の在り処を聞いた二人とレフィアは、
サスーン王に会うべくサスーン城へ向かい、城門でイングズという兵士と出会う。
サスーン王との会話でミスリルの指輪を持つ王女サラがジンにさらわれた可能性があると知った一行は、
イングズを仲間に加え、封印の洞窟へ向かうことになった。
封印の洞窟でサラと出会ったルーネスたちは、
ジンとの戦闘を交えた後、風のクリスタルにより祭壇の洞窟へと召喚される。
そこで、風のクリスタルから光の啓示を受け、ジョブチェンジの力を授かった4人は、
クリスタルの意思と心を汲み、闇を払い世界に再び光を齎すため旅立つ決意をする。
本作の見どころ
- ・FC版を全面リメイク。中断セーブが出来るようになったり、道具の整頓ができたり、便利な機能が備わった。
- ・4人の主人公にキャラクター設定や個性が与えられたことで、よりドラマチックなストーリーを味わえるようになった。
- ・エンカウント率に調整が行われ、より快適にプレイできるようになった。
- ・モンスター図鑑や、クリアタイムや逃走回数などが確認できるやりこみデータなどが新たに追加された。
ファイナルファンタジーIIIの総評
FF3は、初期のFF作品の中では一番好きな作だったが…正直、リメイク失敗の感が否めなかった。エンカウント率の調整や便利機能の搭載など、改良された点もいくつかあったが、もっさりしたアクションや中途半端な画質の3D化、音楽のしょぼさなどのマイナス面で相殺され、主人公達に個性が与えられたとはいえ、FF3の魅力は生かし切れていなかったように思う。グラフィックも無理に3D化するくらいであれば、綺麗な2Dで描かれていた方がよっぽど良かった気がする。
RPGとしては無理ない造りで、辛口気味ではあるがラストダンジョンを抜かせば終盤まで辿り着くのは難しくない難易度。そのあたりは激ムズだった初期作に比べて多少マイルドになり、親しみやすくなったと考えればプラス点か。しかし総じて、RPGとしてはそこそこ、FF3としてはしょぼしょぼという印象だった。
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ファイナルファンタジーIIIの音楽
正直、これといった何かを語りたいような要素は無かったが……
好きだったのは、通常戦闘曲(バトル1)、ボス戦の曲(バトル2)、フィールドの曲(悠久の風)、古代人の村のテーマ、果てしなき大海原、水の巫女エリア、ラスボスのテーマ(最後の死闘3)など色々とあるが、特に好きだったのはFF3の中でも屈指の名シーンに携わる曲の果てしなき大海原と水の巫女エリア。ただしFC版に限る…。
FC版が良すぎたのか、リメイクが下手だったのかは定かではないが、本作ではどの曲もイマイチパッとしなかった。ただ、闇のクリスタル(ラストダンジョンのテーマ)はリメイク版も良かった。
ファイナルファンタジーIIIのシステム
まず、元々2Dだったものが3Dに描き直され、四方八方自由に歩けるようになった。ただ、FF7に毛が生えた程度のカクカクのポリゴンなので、感動は皆無…
大きな骨格としては原作と一緒だが、中断セーブや道具の整頓、道具のまとめ買い、エンカウント率の調整、ジョブの性能の調整、戦闘バランスの調整などが行われている。そして、主人公に個性が与えられたことにより、台詞が新たに色々と設けられたりしたのは大きな変更点。ただ、原作の雰囲気を壊さないための配慮か、あまりドラマチックな内容にまでは仕上がっていない。動きももっさりしていたり、ロード時間が長めだったり、リメイクしたにしてはユーザビリティが悪いのはなぜなのか。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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