剣の街の異邦人 ~白の王宮~(XBOX360)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

41.剣の街の異邦人 ~白の王宮~(XBOX360)レビュー・感想・評価

剣の街の異邦人 ~白の王宮~画像1

■タイトル:剣の街の異邦人 ~白の王宮~
■発売日:2014年6月5日
■開発元:エクスペリエンス
■発売元:エクスペリエンス
■定価:6,800円(税抜)
■個人的ランク:B+

プロローグ・あらすじ

主人公であるあなたの乗った旅客機を襲った原因不明の消失事件。

機体は発見されることなく、乗客の生存は絶望的とされた。

目覚めたあなたを迎えたのは、見知らぬ極夜の星空。

光る蝶の舞う、剣の街エスカリオ。

異種族の住人、恐るべき魔物、そして知られざる数多の迷宮。

あなたはそこで、こう呼ばれた。

剣の街の異邦人―――と。

本作の見どころ

剣の街の異邦人 ~白の王宮~画像2

  • ・美麗なグラフィックと心に響くハイクオリティなサウンド。数あるゲームの中でも屈指の重厚さがある。
  • ・ウィザードリィライクな3Dダンジョン。油断するとすぐ壊滅させられるシビアな難易度でやり応え抜群。
  • ・ハック&スラッシュながらもドラマチックなストーリーで、選んだ選択肢によりエンディングは分岐し、異なる結末を堪能できる。
  • ・パーティー全員で繰り出すスキル『神気スキル』や、お宝が狙える『待ち伏せ』など、独自のシステムが深みを出している。

剣の街の異邦人 ~白の王宮~の総評

非常ーに惜しい作。綺麗かつリアルで自分好みのグラフィック、ダークな世界観、迫力があり心を揺さぶる旋律のサウンド、ウィザードリィスタイルながらもドラマチックなストーリー、などなどポテンシャルは物凄くあるのに、素材を生かしきれなかった感が強く残った作だった。うまく生かせば、AどころかA+にもなったかもしれなかったと思う。

マイナス点を具体的に挙げると、まず、せっかくのボイス付きなのに声が棒読みなせいで逆に雰囲気を落としてしまった点、ダンジョンの造りが凡庸で、グラフィックが違うだけでどこも同じような感じだった点、キャラメイクで選べる数が少なかったり、転職システムで複数の職を掛け持てるためにみんな同じような性能になって没個性になった点、など……うっすら低予算感を感じる薄っぺらい印象で、重みや深みが足らなかったように思えた。

ただ、純粋に3Dダンジョンゲームとして面白いので惹き付ける要素は強い。それだけに、不満要素が目立ってしまう惜しい作、という印象が残った。

剣の街の異邦人 ~白の王宮~(XBOX360)

エクスペリエンス 2014年6月5日

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剣の街の異邦人 ~白の王宮~の音楽

どれもこれも深みと重みがあり、雰囲気を演出していてかなりハイクオリティ。逆に良くなかった曲が見当たらなかったほどだった。切なげな感じと力強さを感じたオープニングテーマからしてすでに良い(ただ、ボイスっぽいのはボーカロイドらしいが…)。そして戦闘曲は結構な種類があるがどれも良い曲ばかりで、『騎士たちの戦い』『魔軍』など戦闘が盛り上がる良曲ばかり。中でも『剣の宿命』はここ最近やったゲームの中では最も好きになった曲だった。他、ラジアントヒストリアの街の音楽を彷彿とさせた『マリリスの王宮』や、『異邦人の行方』なども好きだった。

剣の街の異邦人 ~白の王宮~のシステム

基本となるのは3DダンジョンRPGの形式。ウィザードリィのようなシステムが原形になるが、ストーリーが加わっているため純粋なハック&スラッシュとは違い、BUSINの方が近い。暗く、重々しい展開だが、アニメ調のグラフィックも相まってBUSINよりはライトな感覚がある。そして会話はボイス付きなのだが、このボイスが良い声優を使っていないのかキャラと合わなかったり棒読みだったりで、雰囲気を逆に壊してしまうことがあったのが痛い点だった。難易度はかなり厳しめで、雑魚敵でも下手をするとやられることがある上にボスの火力が凄まじいやつが多く、神気スキルなどで対応して何とか持ち堪えられる、くらいの強さを見せ付けられる。ただ、詰んでしまうほどではなく、戦力を上げたり戦略を変えたりして3・4回挑めば突破できるような、結構絶妙なバランス。

プレイ時間はクリアまでに50~60時間ほどかかったが、大概は戦力上げに時間が奪われた。士気ゲージを使用して繰り出す神気スキルやお宝を狙える待ち伏せはこのゲームならではの独自のシステムだが、まずまず効を奏していた面白いシステムだったように思う。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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