40.ペルソナ2 罪(PSP)レビュー・感想・評価
■タイトル:ペルソナ2 罪
■発売日:2011年4月14日
■開発元:アトラス
■発売元:アトラス
■定価:6,279円(税込)
■個人的ランク:B
プロローグ・あらすじ
「セベク・スキャンダル」と呼ばれることになった、御影町の事件より3年後。
物語の舞台は、人口128万人の政令指定都市、「珠間瑠市」。
主人公が通う七姉妹学園高校(通称セブンス)では、カッコイイ系の男子が多いと評判の学校で、
その校章やエンブレムを持ち歩くことは他校生の間でも一種のステイタスであった。
しかし、いつの頃からか街では「セブンスのエンブレムは『呪いの紋章』で、
身に付けていると容貌が破壊される」という噂が広まっていた。
そして、その不吉な噂が現実になる。
それをきっかけに、街では次々と噂が現実になる奇妙な現象が発生する。
あるきっかけでペルソナという別人格を召喚するようになった主人公達は、
その特殊能力を駆使して、街に起こる様々な事件を追うことになる。
次第に明らかになっていく噂と事件の関係。
止まっていた時が動き出す。
すべてはまた学校から始まる。
本作の見どころ
- ・PS版と比べ、バトルシステムの改良や映像面・操作性の改良など、より誰でも快適に遊びやすくなった。
- ・定番の悪魔システム、個性のあるキャラクターと骨太でドラマチックなストーリーが携帯機でも余すことなく表現されている。
- ・ゲームの難易度が変えられたりゲーム中のサウンドは総数200曲ほどもあったり、システムの骨組みがよりしっかりした。
- ・映像作品を鑑賞したり、何とクエストを自作出来たりもするシアターモードが新たに追加された。
ペルソナ2 罪の総評
ペルソナ1は何故かフリーズすることが多く、楽しみきれなかった部分が大きかったが、近作は普通にRPGとして楽しむことが出来た。
ただ、良いところを語るよりまずエンカウントが多すぎたところが非常にマイナス点として大きく、昔のRPGとはいえリメイク作なのでそこは何とかならなかったのだろうかと思ってしまった。主人公たちの歩行スピードがかなり早いので尚更多く感じたのだと思うが、歩行スピードをもっと遅めてもいいのでエンカウントを少なくして欲しいと感じたほどだった。
キャラクターはビジュアル的にも内面的にも個性が強く、正直好みのタッチでは無かったが、会話が楽しめた部分が大きかったのでストーリー的な部分は大筋楽しめたと思う。難易度はそこそこで、後半になるほどかなりキツくなり、一撃死を多用してくる雑魚敵がいたり全滅したことも何度かあったが、大きくつまづくような箇所は無かった。エンカウント面のマイナスが大きいのでデビルサマナーソウルハッカーズほどの評価は得られなかったが、それ以外はオーソドックスなRPGとしてほど良くまとまっていると思う。泣けたシーンは無かったが、特に後半はドラマチックな話の流れでグッとくる場面はある。
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ペルソナ2 罪の音楽
まず快適だったのが戦闘の音楽。女神転生やペルソナシリーズで独特の味を放つアトラスサウンドが全面に出ていて初っ端から心地よく、最後まで飽きはこなかった。ボス戦の音楽や聖槍騎士団の音楽など、戦闘面の音楽は総じて快適。他の曲は特別頭に残った音楽は無かったが、どれもしっかりしたサウンドでしっかりストーリーを盛り上げられていたように思う。
ペルソナ2 罪のシステム
PS版をプレイしていないので比較は出来ないが、戦闘中に行動順が表示されたりカットインアニメが入ったり、ダンジョンではミニマップ画面が追加されたり、ゲーム中に難易度が変えられたり、色々とはかどる改良が行われたらしい。実際プレイしていてやりづらい点や気になった点は無かったので、そこは効を奏していたんだと思われる。
ただ、前述したようにエンカウントの多さのキツさは否めなく、そして戦闘中ももっさりとは言わないがサクサクではないので結構戦闘絡みで時間が奪われる。プレイ時間を稼ぐためにあえてそういう設定にしたんじゃないかと疑ってしまうほどでなかなかのストレスレベルだったので、そこはマイナス点。ただ、プレイ時間は長くも短くもないちょうどいいくらいの尺の長さで、戦闘難易度も中辛くらいでアトラスゲーのバランスの良さが発揮されていたので、そこはさすがの一言。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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