ワイルドアームズ(PS)の展開

39.ワイルドアームズ(PS)の展開

ワイルドアームズの展開

まず、主人公三人の選択画面が出てきて
LIVE A LIVEのように誰から物語を始めるかを自分で決められたのが新鮮だった。
一番メインの主人公格っぽいロディをアストの名に変えてスタート。

歩行スピードはあまり遅いという感じはなかったけど、
特に何のスキルも必要なくダッシュが使えるシステムだったのは好感触。


初めの村を一通り回ったらダンジョンに向かう流れになり、早速向かったんだけど……

ゲゲーッ、戦闘画面が……しょぼい

PS初期のゲームだから仕方ないんだろうけど、2頭身ぐらいのポリゴンゴリゴリのキャラグラは
今時のゲームをプレイしている身としてはさすがに抵抗がある……。
しかもこっちが攻撃すると妙な効果音が鳴って敵がぐにょっと凹んだりするんだけど、
キングスフィールド2のスライムを思い起こして不気味だった。
まあ、最初はかなり抵抗あったものの、次第に慣れて何とも思わなくなってきたが……


それで、子どもを助けにいったつもりがいつの間にやら村の住民に責め立てられる展開になり、
何て冷たい村人達なんだ!と思ったところで別の主人公に切り替え。

ザックは初っ端からやたらとダンジョンに色んな仕掛けがあって戸惑うも、そう苦戦することも無く突破。

セシリアは女の子一人でモンスターと渡り合って行けるのだろうかと最初不安だったけど、
思った通り攻撃力は低かったけど雑魚敵のが文字通り紙装甲だったので
たいして苦戦することは無かった。


三人の主人公を操作していたら、わりと初期の段階で三人とも合流。
ドラクエ4をプレイしていたからか、もう少し一人旅を引っ張るかと思っていたけど……


それから三人でダンジョンを突破し、
博覧会では色んなミニゲームがやっていたので一通りやってみたんだけど
ダッシュでグルッと一周するタイムアタックがハマって、何度もチャレンジしていた。
しかし、結局4位まで辿り着いたところで心が折れて1位取得は諦めてしまった…。


とまあ一通り博覧会を楽しんでいたところ、
突然何の前触れも無く空が割れて
人が次々死んでいくという意味不明な急展開に。
ラッキーマンか!


何だ何だこの一寸先は闇的な展開は(°Д°;≡°Д°;)


しかも突然魔族が急襲してきて、
その中のボス格っぽいベルセルクが
「涙のかけらを渡せ。そうすればこのまま街の住人には手を付けず引き下がってやろう」と言ってきた。
王様は「絶対渡すな、それは多少の犠牲を払ってでも何としてでも守らなければならないものだ」
的なことを言う。

王の言うことを聞かず、渡しに行くセシリア。


あ……アホかーー!!

涙のかけらを渡しても引き下がる保証は無いし、
むしろ「これで安心して貴様らを滅ぼすことが出来るぜ」ってなもんだろう。

それが魔族だろう。


と思ったが、渡した途端あっさりと引こうとするベルセルク。

あ……そ……わりと律儀な魔族なのね……


それから、その涙のかけらを取り戻しに行く旅に出る。
いやいや……自分から渡しておいてそれを取り戻しに行くとか……
何か自業自得の尻拭い的な流れが何だかな……。

ワイルドアームズ画像3

水の街ミラーマやバスカーの集落セント・セントールなどを経て世界各国を回っていく主人公達。

その最中、敵の正体なるものがハッキリしてくるんだけど、
敵の四天王的な位置付けとしてベルセルク含む四人のナイトクォーターズという存在があるらしい。
そしてナイトクォーターズ達にはその王たる位置付けのマザーという存在があるらしい。
そのマザーはまだ封印されている状態なので、主人公の三人はマザーの復活を阻止しようとするんだけど、
それは叶わず復活してしまう……まあお決まりの展開ですな。


しかし、いざ復活したマザーと歓喜したナイトクォーターズの会話を聞いていると、
何やらお互いの意見がかみ合わず不穏な空気に……?

ナイトクォーターズの目的……世界征服。
マザーの目的……全てを滅ぼすこと。もちろんナイトクォーターズも含めて。


こんなマザーの目的を知らされて
そりゃナイトクォーターズが良しとするはずはないわな……


しかし魔族同士で意見が違うというのはなかなか斬新で面白い展開だった。

しかも輪をかけて面白いのが、
主人公達がマザーを倒すのにナイトクォーターズが手助け?をしてくれたところ。

まるで「勘違いするな。世界征服するにはやつが邪魔なだけだ」的に
ラディッツを倒す悟空にピッコロが手助けしてくれた構図だったけど、
それでナイトクォーターズが味方側につくかといえば……そうではなかった。

マザーを倒した途端、ナイトクォーターズはのびのびと世界征服を実行に移そうとした。

あ、やっぱ敵は敵なのね……。


基本的にこのゲームは謎解きをしながら先へ進めてゆくスタイルで、
それなりに悩みながらも何とか全ての仕掛けを突破してきたけども、
一箇所だけどうしても分からない謎解きがあって、そこだけ攻略を見てしまった。
それは封印図書館の5つの本棚と宝箱のからくり
本棚のメッセージを順番通り並び替えたものが宝箱を開ける順番なのかなとか考えていたけど、
本棚の文章の中に含まれた「開」「閉」という単語が関係しているらしかった。
そんなの分かるか!!


あとは、次にどこに行ったらいいのか分からなくて詰まることが多く、
特に船を手に入れた後や、世界中の人々の声を聞くという展開になった時に
本当に世界中を回って次を探したりするのが大変だった記憶がある。


この作で最も印象深かったのが、主人公の生い立ちの話……特にロディ。
彼の回想シーンでは涙を誘われてしまった。

あとは敵側にいたFF5のギルガメッシュを思い起こすキャラのゼット
彼はギャグ的な展開をよく巻き起こしていたけど、彼の音楽がすでにお笑い担当感があった…。

空を飛ぶ乗り物は爽快感があり、ラストダンジョンは思ったより長くて、
しかも雑魚敵で人体実験とかいう謎の技で全員のHPを1にしてくるやつがいて
かなりハードだったりもしたけど、
良い盛り上がりで、あと最後までトリッキーな展開で良い終わり方だったと思う。

音楽やシステムやストーリーは良かったので、
あとはグラフィックや台詞回しにもっとリアリティがあれば凄く良い作になっただろうなと思えた。


しかし本作は……恋愛要素がありそうであまり無かったな……

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