ソールトリガー(PSP)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

36.ソールトリガー(PSP)レビュー・感想・評価

ソールトリガー画像1

■タイトル:ソールトリガー
■発売日:2012年10月4日
■開発元:イメージエポック
■発売元:イメージエポック
■定価:6,279円(税込)
■個人的ランク:C+

プロローグ・あらすじ

神機教会からの神の神託の元に『神民』と呼ばれる人々が暮らす国『カイゼルハルド』。
一見平和そうな神民の生活は、
実は教会が悪しきものとして迫害している『光ノ民』の犠牲によって成り立っていた。
『ソール』という『生命の力』を操る光ノ民はその力に目を付けられ自分達の国を滅ぼされ、
ソールをカイゼルハルドの生活や軍事に使われるエネルギーとして利用されるために
ソールを搾取されるだけの存在として生かされていた。
ソール確保のための光ノ民狩りは時代を下るにつれ苛烈さを増し光ノ民の人口は激減し、
神政暦740年、この事態に不満を抱いた光ノ民の一部は反体制組織『ソールトリガー』を結成。
光ノ民の自由と平等を求めてレジスタンス活動を開始した。

本作の見どころ

ソールトリガー画像2

  • ・クオリティの高いアニメーショングラフィックが実力派の声優達によって彩られている。
  • ・新スキルの覚醒・スキルのソール消費量の調整など独特の要素を盛り込んだスピーディで迫力ある戦闘シーン。
  • ・プレイヤーがヒロインを選択することで物語が分岐し、シーンやエンディングに変化が与えられている。
  • ・どんでん返しを含みキャラクターの個性が光るドラマチックなストーリー。

ソールトリガーの総評

アニメが主体のRPG、というのは一目瞭然だが、思った以上にこのアニメーションが生かされているRPGだった。フルボイスではないが主要キャラ全てに声優があてられ、重要なイベントシーンではすべてボイス付き。戦闘でもスキル使用時にはアニメーションが挿入され、特別重要なシーンではアニメーションムービーが挿入されている。

キャラクターも個性あって魅力的なキャラが多いが、ただその分大きなマイナス要素も多い。まず、ゲーム進行が白騎士物語ドグマ・ウォーズのように拠点とダンジョンの往復という単調作業であるところ。フィールドや街の中を闊歩するような概念が無いので、舞台が狭々しく感じられる。そして、ストーリー進行がどうも強引で、キャラの感情表現が機械的で合理性に乏しく、稚拙に感じられてしまったところ。どんでん返し含むドラマチックなシナリオ進行は良かったが、それらがほとんど台無しにしてしまっていた印象だった。難易度もそう高くなく、クリア時間も短めであっさりクリア出来る上にやり込み要素も乏しいので薄っぺらい印象も受けてしまう。先に進みたくなる中毒性があるのは良かったが、総括としては凡RPGの域を出ないなという印象だった。

ソールトリガー(PSP)

イメージエポック 2012年10月4日

■関連商品

ソールトリガー 完全攻略&公式ビジュアル集(書籍)

エンターブレイン 2012年10月31日

ソールトリガーの音楽

とにかく戦闘曲数が多い。10種類くらいはあったんじゃないだろうかというほど。そして移動時の音楽も含み、どれもドラマチックで派手派手しい曲調のものが多かった。変にドラマチック過ぎて、違和感を感じてしまったほどだった時もあった。

特別気に入った曲というものは無かったが、強いて挙げるならラーズ編の初期戦闘曲ファレル編のボス戦の音楽、あと全体的に派手な曲調である中、一転してしんみりした曲調だったので際立っていた隠れ家のクラシカルな音楽

ソールトリガーのシステム

本作はゲーム進行の軸となる流れが、拠点→ダンジョン→拠点→ダンジョン→拠点…の繰り返しなので、フィールドや街の中を歩くなどの概念が無い。拠点に戻るとHPやMPが全快するのだが、ダンジョン内でも結構楽に拠点に戻れるので、危なくなったら拠点に戻り、回復してダンジョンに戻り…の繰り返しの流れとなる。

3D形式のダンジョンをアナログスティックで走り回り、戦闘はランダムエンカウントで行われてフロントビュー形式の戦闘なので、近いスタイルのゲームがドラゴンクエスト8真女神転生4あたりか。

移動時に関しては特別特筆すべき事は無いが、その点戦闘に関しては色々と独特なシステムが採用されている。まず、新しく入手した武器に応じてロマンシングサガのように新スキルが戦闘中に閃かれるところ。キャラによって閃くスキルやアニメーションが違うので、そこでキャラの個性がかなり出てくる。そして、ポポロクロイス物語のようにスキルを使い込むとスキルレベルが上昇してスキルの効果が上がっていく点、スキル使用時にソール使用度のゲージが出現してソールを使う量によって消費するMPや効果が変わる点などが新しく、戦略性に富んでいる。

ダンジョンを進んで拠点を往復しながらLVを上げて武器を強化し、スキルを覚えていく流れなので、ダンジョンに入った当初は強敵に感じられた敵でも後の方になるとそうでも感じられなくなったり、キャラクターの成長が感じられるのはプラスポイント。

しかし全体的に単調で、シナリオ分岐はあるものの全般的に一本道でやり込み要素も乏しく、奥行きの無い造りであることは否めなく、ボリュームもあまり無いので、定価分の魅力を感じるにはかなり苦しいところ…。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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