真・女神転生IV(3DS)の展開

34.真・女神転生IV(3DS)の展開

真・女神転生IVの展開

まず、主人公の名前設定をして、
自分がサムライになれるかどうかを診断される儀式を行うところから物語は始まる。

近未来的な世界が舞台だった過去作と比べ、
まるで中世のローマ帝国のような世界の造りに最初は面食らってなかなか馴染みづらかったが、
画面が綺麗でフルボイスなので、感情移入はしやすい。

過去作の良くも悪くも淡白でサッパリとしたストーリーに比べて、
本作はやや濃厚で、キャラクター同士の会話や絡みが多い。


まずはダンジョンに入って作品の操作性に慣れることから始まるが、
思いのほか敵に斬り付けて先制攻撃を狙うアクションが難しく、
下手をすると逆に先制攻撃を受けてしまう。

そして敵からのダメージが恐ろしく高く
初めは防具の装備を忘れてしまったかと疑ってしまったほどだった。
下手するとLV1そこらの敵からでも、
2・3回の攻撃でも受ければ戦闘不能に陥ってしまうほどのダメージを喰らう。

今作は、過去作に比べて戦闘バランスが特殊なようで、
敵のレベルが10以上低くても簡単には倒せなかったり、
ちょっと油断すると大ダメージを受けてしまうような戦闘バランスになっている。
逆を言えば、弱点さえ上手く突けば、
敵のレベルがかなり上でもわりとあっさり倒せてしまったりすることもあるが。


ストーリーの流れは、敵を倒したり道具を収めたりするサブクエストをこなしながら
メインクエストを進めていくスカイリムのような流れになっているが、
サブクエストはほとんどのものがストーリー性の無いおつかい止まり。

個人的には途中までは没入感があまり感じられないままだったが、
それは東京の地に降り立った時点で一変した。

真・女神転生IV画像3

これぞメガテンの本領発揮とばかりに馴染みの街の名前が現れ始めたり、
お馴染みのフィールドが現れたり、戦闘BGMがガラリと変わったり、
メガテンファンの誰しもがカタルシスのような快感を得られた瞬間だったと思う。


上野編では、ピアレイが最初どこにいるのか分からず
不忍池近辺をずっとうろうろする羽目になったが、
そこまで苦戦した場所ではなかった。

新宿でも都庁で大きめのボスと戦闘をしたが、特別苦戦した記憶はない。

ただ、時折ワルターやヨナタンから選択が求められたが、
これは明らかにロウかカオスかに振り分けられる選択肢なんだろうなーと感じていた。

池袋では、セイオウボとの戦いがかつてないほど苦戦した
ガイア教団の連中を次々と食べ始め、どんだけ身体が大きいのか消化が早いのか?
咀嚼してるのか丸呑みなのか、あれだけ大勢の人間を一斉に食べるというのが想像つかなかったが、
多くの人間を取り込んだからなのかどうか、セイオウボはとにかくタフだった。

弱点を突いてナンボの本作だが、
弱点をバシバシ突いてもなかなか敵の身体が赤く(敵のHPが残り少ない証)光らなかった。

その後も、魔王アスモデウスや堕天使ムールムールなど名だたる悪魔が現れたが、
セイオウボほど苦戦した場面はそうそうなく、先へ進めた。


今作の印象として、『このレベルでこの悪魔と戦うの……?』となるくらい
名だたる悪魔達が物語前半部分で登場して
思いのほかレベルもたいしたことなかったり、ということが多かった。
ギリシャ神話のケンタウロスがLV1悪魔として登場したのも衝撃的だった。


物語の後半に入ると、ロウ・カオス・ニュートラルでストーリー分岐するが、
自分が進んだニュートラルルートはかなり面倒くさいシナリオがあり、
そこでかなり気持ちが削がれてしまったのが残念だった。
その部分だけで時間を10時間近く費やしてしまったようにも思える…

プルートベルゼブブも強く、何回再戦を挑んだことか……
正直、ラスボス以上に苦戦した相手だった。

ラストはダンジョンの造りや音楽がそれっぽかったものの、わりと淡白な造りで、
ラスボスもストレンジジャーニーほど苦戦はしなかった。

まあレベルがすでに90近くまで到達していたが……

クリア時間は47時間ほど、なんだかんだ昨今のRPGのクリア時間と同じくらいの時間を費やしたが、
それなりに面白かったという印象に留まった。


最後に、マーラが出てきた時は笑った。


が、ルシファーが出てきた時は
札幌の時計台以上にガッカリした。


ある意味、ルシファーのグラフィックは必見!!

  • 1
  • 2
Page top
▲