ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち(3DS)の展開

32.ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち(3DS)の展開

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たちの展開

一番最初からキーファとマリベルという仲間を連れて旅をすることになるので
ドラクエ2のような三人パーティのような形で物語が進行することになる。

お決まりの『はい・いいえ』形式の選択肢が随所に散りばめられているが、
キーファの問いかけに対して適当に『いいえ』を選んだりしていたら、それを見透かされたかのように
「お前本当にやる気あるのか?」とキーファに怒られてしまった。

今までのドラクエと違い、
初めはまったく戦闘が無いので、初の戦闘時がとても感慨深く思える。

ゲームの流れとしては基本、
石版を取る→過去の世界を冒険→石版を取る→現代の世界を冒険
のループで、一つ一つの地方で起きる事件や問題ごとを解決しながら
先へ進むクエストクリア型の内容となっているので、
地方別にそのクエストの印象を載せていきたいと思う。

【ウッドパルナ編】
初っ端から重い話だった……
マチルダのことを思うと本当に切なくなる。

【エンゴウ編】
特に印象深いシナリオではないが、村人で料理がド下手な恋人を持つ男の悲哀が印象的だった。

【ダイアラック編】
これも物凄く切ない。
ガラガラと崩れる元人間の姿が……
大体のシナリオは救いがある話が多いが、この話に関しては救いの部分が本当に弱かったように思う。

【オルフィー編】
人間と動物が逆転するという発想が面白かった。
が、特別印象深いわけではなく先に進んだ。

【フォロッド編】
かなり印象深かったシナリオ。
人間の悲哀・ロボットの悲哀というものが描かれた話だと思う。
数百年後でもとっくに亡くなってしまっているゼボットのために
スープを温め続けるエリーの姿が物凄く痛ましい…。

【グリンフレーク編】
作中トップクラスに印象深かったシナリオ。
まるで昼ドラのような四人の男女のドラマチックな恋愛が描かれている。
これも救いの薄い話だった……やりきれない思いのまま後にした地だった。

【ユバール編】
重要人物が仲間から外れてしまうかなり重要な地点。
恋愛とは時間の積み重ねがあっても相性には敵わないもんなんだな、というのをまざまざと感じた地。
現代を捨てて数百年前の過去に留まるという決意の重みがうかがえる。
現代に戻った時点で、その人物はとっくにこの世にはいないわけだから……

【ダーマ編】
これは騙された後の展開がとにかく印象的だった。
人数が減った中で必ず負ける戦闘が繰り返され、
華やかな人生から一気に乞食生活になったような悔しさやみすぼらしさを感じて萎え、
更にその環境を脱出するまでのダンジョンもかなり過酷だった。
脱した割にカタルシスも特別感じず、イマイチもやっとした印象のまま終えた記憶がある。
ちなみにここの現代では一度全滅して、
お金が半分にこそならなかったものの地面に埋められてしまった…。

【砂漠編】
特に印象的な場所ではなかったが、ダンジョンのからくりをちょっと考えさせられた程度。
現代の考古学者がこの時代に残ったことの方が印象深く残っている。

【クレージュ編】
初めは神木の朝つゆをどこで使うのかが分からなかった…
バグってハマったのかとすら思ってしまった。
相変わらず色んな手口を使う魔物がいるなと思った反面、いとも簡単に人間は騙されるなと思った場所。

【リートルード編】
同じことが繰り返される演出はかなり不気味で味があった。
階段で転びそうになるエピソードが上手く生かされている。
凄惨さは無いが、それなりに印象的な地。

【ハーメリア編】
これも最初はかなり不気味さを感じたが、老人の正体を知った時が泣けた。
ここのボスはストーリー的にもかなり濃く扱われていたが、かなり強く、
かなりの苦戦度だったのを覚えている。

【プロビナ編】
ここの神父の正体がかなり意味深。
後々知ることになるが、思い返せばかなりの重要人物であった。
地味だがここも結構切ない場所である。

【ルーメン編】
この地の呪われっぷりが酷い……何回救いが必要だったことやら、かなり印象的な地。
チビィが……かなり切なく、泣けた。
姿かたちはどう見てもキャタピラーの凶悪バージョンなのだが……

【マーディラス編】
ここのボスはちょっと危険。
自分は大丈夫だったのだが、
下手するとラリホーマで全員眠らされてその後バギクロスで瞬殺される恐れがある。
ストーリーとしては切ないが、そこまで印象的なほどではなかった。

【聖風の谷編】
何と初めて全滅した地。
ここのボスは要注意。
自分を偉そうに『様』付けしているが、自信に裏付けされた強さがあり、初見はビックリする。
しっかり鍛えこまれていればいいが、中途半端な強さだと苦戦は必至。

【レブレサック編】
ここの村長がとにかく腹が立った。
壷を頭にめがけて投げつけたいくらいだった。
そしてここの神父が……かなりの重要人物。

【コスタール編】
特に苦戦した場所ではないが結構長く、
特に大灯台は経験値稼ぎなどでかなりお世話になったので、何度が足繁く通った場所。


ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち画像3

全体的に暗いストーリーばかりで、
これまでのドラクエシリーズの中でもかなりの鬱作であると思う。
終盤ではしっかりと大団円は迎えられるが…

ラスボスが、ポッと出てきて
『憎い存在でもないのに成り行き上倒さなければならなかった存在』という感じだったので
印象が特に薄く、それが作としての印象をも弱めていたように思える。

一つ一つのシナリオはそれなりに濃いものもあったが、
短編集のようなオムニバスストーリーのような形式なので、
他のドラクエに比べてどうにも地味な印象は3DS版をもってしても拭えなかった。

ただ、前述したように音楽は秀逸なので、大分ストーリーの良さを牽引してくれたように思う。

キャラクターは特に好きなキャラはいなかったが、
強いて挙げるなら会話パートでプレイヤー目線で結構爽快なコメントを残してくれるマリベルだろうか。
キーファは最後の最後でオイシイところを持っていったキャラだった。
素朴な主人公にしろ、お爺さんにしろ、野生的な子供にしろ、どうにも他のキャラが地味過ぎて、
キーファが突出して目立っていた印象を受ける。


育成の仕方としては、まず魔法使いの職業のメラミやイオラが重宝することになると思う。
HPは低いがかなりの火力を持ち、ボス戦でもかなりの火力を発揮するので、
早い段階で一人は育てておきたい。
後半は、ベホマラー・フバーハやスクルト・マジックバリアなどの補助系
いかに使いこなすかが肝になってくる。

物理攻撃系はわりと正拳突きだけでもやり過ごすことが出来る。
ホイミスライムの心はデフォルトでベホマラーが使えるようになるので有用。

雑魚敵はグループで登場することが結構多いので、ムチやブーメランなどの複数攻撃を使いこなし、
ボス戦では攻撃力の高い一人攻撃の武器に持ち変えるという戦い方が有用。

そして、炎や吹雪・魔法に強い防具でいかに装備を固めるかも後半かなり重要になってくる。

しっかり備えていれば、戦闘の面ではそこまで苦戦するゲームではないと思う。

最終的な強さに関して言えば、個人的には天地雷鳴士はそんなにいらないかなと思った。
勇者が最も使えたように思う。

自分はレベルは42、時間は55時間ほどでクリアした。

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