29.俺の屍を越えてゆけ(PS)の展開
俺の屍を越えてゆけの展開
一番最初にマイキャラを作り、そのキャラこそが家系の一番大元の当主となるのだが、
当主の名前は最後の最後まで引き継がれるので慎重に決めた方がいい。
そしてもう一人キャラクターを作るのだが、初めはその二人だけで進めていくことになる。
オープニングに出てくる両親とは程遠いほどまだ始めたての頃は貧弱で、
初めて行くダンジョンに初めて遭う敵と戦いながら
地道にコツコツとキャラクターを強化していくことになるのだが、
思ったよりキャラクターが強くならず、初めの内はじれったくなった。
自分は途中からモードを一番所要時間の短いあっさりモードに切り替えたが、
それでもメキメキ強くなるような感じは感じられなかった。
それでも多少は強くなり、
そのへんの敵は敵ナシな感じになったのでダンジョンの奥の方へ向かってみたのだが
(説明書には、ボスを倒すにはそのへんの雑魚は
指で軽く弾き飛ばせるくらいの強さが必要的なことが書いてあった)
新しい敵と遭遇して、あっけなく二人ともやられて全滅。
ほんとこれでもかっ!ってくらいキチッと準備を整えることが必要なんだなと思い知った。
正直このあたりではほとんど楽しさを見い出せず、
ずっと作業感を感じたままただひたすら味気のない戦闘を繰り返しているだけの印象だった。
しかし、子供を作って自分の力を子供に託すあたりから、
だんだんと面白みを感じるようになってくる。
初めの二ヶ月は親は子供につきっきりで訓練させて能力を高めてあげないとならないのだが、
ハッキリと子供は親の強さを上回っていくので、世代を経れば経るほどメキメキと能力値は高まっていく。
(もちろん数値の高いしっかりした神様と交神させての話だが)
奥の方へ行ってあっさり殺されてしまったトラウマがあったので
キチッと強化してから奥に向かったのだが、
強くなりすぎたのかその奥の敵はおろかボスさえもあまり強く感じなくなっていて、
しっかりと戦闘を重ねた分は実力として身についているのを感じることが出来た。
ダンジョンはいくつかあるが、一番分かりやすくて攻略しやすかったのは九重楼かな。
次いでちょっと複雑な相翼院、ワープが多い鳥居千万宮は面倒くさい…もとい厄介な印象があった。
ただ九重楼はダンジョン的には攻略しやすいが中ボスの風神・雷神は強く、
強化した自分のメンバーでも辛勝という感じだった。
それで、晴れて大江山のボスを倒しに行くのだが……
正直、まだまだ先に展開が待っているとは考えもしなかった。
そのあたりでようやく1/3進んだ、くらいの感じかな、
半ば、もうこれでクリア?と思っていた自分は度肝を抜かれてしまった。
その後も展開は続くが、基本はダンジョン攻略という意味では一緒。
ただ、それまでと違って雑魚戦・ボス戦含め格段に難易度が上がっていて、
両親を遥かに超えた実力をもってしても苦戦する敵が続々と現れだしてくる。
個人的には、体力が減るとすぐ全回復させてくるボス戦の赤猫お夏、
あと徹底的に攻撃力や防御力を強化させて一撃でこちらを殺しに来る六ツ髪が強敵で、
ほぼ限界近くまで実力を高めて四人がかりで何とか倒した、という感じだった。
ラストの方まで来ると個々の力もカンスト状態になり、
京の復興も終わるので、武器や防具の強化も出来なくなるのだが
敵の強さもそこまでは強くならないので、ラスボス含めそのまま押し切ることが出来る。
エンディングは感動……という感じはしなかったけど
オーライオーライ!という声で始まるスタッフロールが凄い特殊で驚いてしまった。
『殺して生きて!生まれて死んで!殺して生きて!生まれて死んで!』
みたいな掛け合いが特に印象的だった。
バックに花火の打ち上げの映像が挿入されているのだが、
人間の生まれては消える一瞬の命を象徴しているようで、
そしてそれはまさにゲームの流れを表していて、感慨深かった。
ほんと風変わりなゲームだと思っていたけど頭のてっぺんからつま先まで……
オープニングからエンディングまで風変わりなゲーム。
最後に、雑魚敵の動きが嫌らしすぎ。
あの移動速度の遅さでどうやってこっちを捕まえられるのか……
すり抜けられた!!と思っても微妙な接触で戦闘シーンに入るたびにイラッ!とした。
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