エンド オブ エタニティ(XBOX360)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

27.エンド オブ エタニティ(XBOX360)レビュー・感想・評価

エンドオブエタニティ画像1

■タイトル:エンド オブ エタニティ
■発売日:2010年1月28日
■開発元:トライエース
■発売元:セガ
■定価:7,980円(税込)
■個人的ランク:B+

プロローグ・あらすじ

遠い未来の地球。
あらゆるネガティブな要素が飽和し、大気は汚染され、大地は枯れ果て、
地軸は捻じ曲がり、地球は滅亡の危機に瀕していた。
生態系は狂い、人類はその環境変化に対応できずに滅びつつあった。

残された人々は環境を正常化するために巨大な装置「バーゼル」を地球に埋め込み、
それを大地に移植することで破滅を免れた。

しかしバーゼルが目指す正常化には生物のあり方までもが含まれていた。
「バーゼル」によって辛うじて保たれている世界。
その「バーゼル」に寄り添うように細々と暮らす人々。
本作は、全ての命運がたった1つの機械に委ねられている、人類の黄昏を舞台とする。

本作の見どころ

エンドオブエタニティ画像2

  • ・敵と味方のターンがセミリアルタイムで同時進行するアクション映画さながらの迫力がある戦闘。
  • ・美麗なグラフィックでボイスや動画が随所に入り込み、映画を見てるような感情移入のしやすさがある。
  • ・スタイリッシュでクールな世界観、オリジナリティのあるガンアクションRPGで、新鮮味があり個性が強い。
  • ・物語はギャグとシリアスのメリハリが際立ち、個性的で魅力溢れるキャラクターが作の良さを引き立てている。

エンドオブエタニティの総評

非常に個性的で、非常に長く、非常に面白く、そして非常に惜しい作だった。グラフィックの綺麗さがゲームの面白さにも繋がるものなんだと思えた稀有な作で、キャラクターの魅力と味のある会話が伴って一気に作に引き込まれる。一見難解だが味をしめるとヤミツキになりそうな戦闘システムもこの作の良さを表す大きなポイントで、この特徴的なシステムは他の作では類を見ない。

ただ、なぜ惜しいのかというと、大きなプラス点だけではなくマイナス点も大きく際立っているからである。まず、一回一回の戦闘に時間がかかるため普通にプレイしてもクリアまでに膨大な時間を要する点、ストーリーが理解しづらく感情移入しづらい点、そして戦闘が難解でコツをつかむまでは難易度が非常に高く感じるため、戦闘の長さも相まってストレスを感じてしまう点。ストーリーも雰囲気も戦闘システムも特徴的なので、好みが分かれて人を選ぶ作だと思う。

ほどほどのアクション性で爽快感を溢れさせている戦闘システムは画期的で面白いが、戦略性が高いのでじっくりまったりとプレイできるRPGではない。個人的には戦闘の難解さと無駄な長さが無ければA以上の評価は固かった。ので、非常に惜しい作品なのである。ちなみにクリア時間は普通にプレイしていただけにも関わらず85時間ほどもかかってしまった。

エンド オブ エタニティ(XBOX360)

セガ 2010年1月28日

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エンドオブエタニティの音楽

テーマの数は少なめで、拠点が一つでそこを軸に活動するので基本的に聴く曲は限られるので、フィールドの音楽や街の音楽、戦闘の音楽など覚えやすい。曲調はどれもハードな感じのロック調やオーケストラ調で、どことなく古めかしく壮大なテイストのものが多い。世界観にマッチしていてどれも聴き心地が良く、違和感を感じたことは一回も無かった。

個人的にはそんなロック調の曲ばかりの中、4階層や7階層あたりの夜に流れる落ち着いた感じの曲が好きだった。特別際立ったお気に入りの曲はないが、どれも耳心地が良くて印象に残りやすかったように思える。オープニングの曲は聴きすぎたせいかその時その時に流れる映像が思い起こせるようにまでなってしまった。

エンドオブエタニティのシステム

何かと特殊で、初めは覚えるところが多い。

まず戦闘システムだが、移動したりゲージを溜めて攻撃する中、自分が動くと敵も動くセミリアルタイムな戦闘方式になっている。メインの武器が剣や斧などの近接攻撃ではなくなので、距離感というものが非常に重要になってくる。一定時間無敵になって移動しながら攻撃するインビンシブルアクションや複数人で一斉に移動しながら攻撃するレゾナンスアタックなど、特殊な攻撃法も序盤から覚える必要が出てくるのだが、これがそこそこ覚えるまでハードルが高い。

銃という武器も新しい銃を買って攻撃力を上げるのではなく、パーツを組み合わせてカスタマイズして強化する形式なので、戦闘のコツを掴むのと銃のカスタマイズが上手く出来るようにならないと、強くなっていく敵に対応しきれず詰んでしまう羽目になる。長い戦闘時間を器用に手早くこなしていかないとあっという間にプレイ時間が過ぎるので、サブシナリオ込みでガッツリプレイしたらクリアまでに70~80時間はかかってしまうだろう。

ストーリーはチャプター仕立てになっており、サブシナリオをこなしながらメインシナリオを進めていく形式。チャプターの開始と終了時に毎回ムービーが挿入されているので、ストーリーへの惹きつけは強い。

そしてフィールドも特殊なのだが、フィールドはすべてマス目で構成されていて、初めはそのマス目はブロックされていて先に進めない。そのブロックを解除するのがヘキサと呼ばれるアイテムで、そのヘキサを使用して少しずつ移動できるマス目を増やして先に進めていく形式である。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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