英雄伝説 空の軌跡FC(PSP)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

26.英雄伝説 空の軌跡FC(PSP)レビュー・感想・評価

英雄伝説 空の軌跡FC画像1

■タイトル:英雄伝説 空の軌跡FC
■発売日:2006年9月28日
■開発元:日本ファルコム
■発売元:日本ファルコム
■定価:5,040円(税込)
■個人的ランク:A

プロローグ・あらすじ

導力革命により、人々の暮らしが飛躍的に豊かになった時代。
導力器(オーブメント)と呼ばれる機械仕掛けのユニットから生み出される神秘のエネルギーは、
飛行船をはじめとするさまざまな技術に用いられ、日常生活に欠かせない存在となっていた。
同時に、多くの強国は導力器(オーブメント)を用いた兵器の開発にしのぎを削り、
大陸は覇権を狙う国々の思惑で混迷の様相を見せていた。

そんな時代。
列強のはざまで誇りある独立を保つ小国リベールを舞台に、
明るく前向きな主人公エステルは兄弟同然に育ったヨシュアとともに「遊撃士(ブレイサー)」を目指す。
二人を待ちうける数多くの冒険。人々の想いが新たな時代を切り拓く----。

本作の見どころ

英雄伝説 空の軌跡FC画像2

  • ・人間味溢れるドラマチックなストーリー、王道的なシステムのRPGで馴染みやすい。
  • ・ストーリーはサスペンス的な要素が強くて謎が多く、先が気になってのめり込みやすい流れになっている。
  • ・グラフィック・BGM・物語・会話、全てにおいて造りが丁寧に練られており、ユーザビリティが高い。
  • ・全体的に雰囲気が温かみと優しさに溢れていて悪い意味で荒さや毒気が無い。

英雄伝説 空の軌跡FCの総評

非常に安心しながらプレイ出来て、かつ話の先が気になるので中毒性もそこそこにあるRPGだった。

戦闘はポポロクロイス物語のようなマス目があるシミュレーション形式的なシステムなのだが、特に操作は複雑ではなく簡単なボタン操作のみで戦える。難易度はボス戦でそこそこ苦戦する場面は出てくるものの、全体的にしっかり戦闘をこなしていればそこまで厳しく思えないレベル。

あとはキャラクターや会話のノリが受け入れられるかという部分だが、ここはボイス付きでしっかりキャラ設定が作られているので、受け入れられるかどうか少し好みが分かれるところかもしれない。良くも悪くもベタな感じなので、昔ながらの変なクセのない真っ直ぐなシナリオを好む人なら好きなノリかもしれない。個人的にはそこはどちらとも言えないあたりだったが、総じて飽きもこなく一気に楽しめた。

が、思った以上にあっさり終わってしまった感があった。この作は続作があるのだが、その続作を含めて一本のストーリーのような形式になっているので、本作を楽しむなら続作である空の軌跡SCの購入も必須であると言える。

英雄伝説 空の軌跡FC(PSP)

日本ファルコム 2006年9月28日

■関連商品

英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution(VITA)

角川ゲームス 2015年6月11日

英雄伝説 空の軌跡 FC:改 HD EDITION(PS3)

日本ファルコム 2012年12月13日

英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution ザ・コンプリートガイド(書籍)

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015年6月26日

英雄伝説 空の軌跡FCの音楽

全般的に聴き心地の良いメロディアスな曲が揃っている。特に特別なボス戦で流れる曲ラストダンジョンの曲は印象的でこの作の良さを凄く引き立たせているように思える。街や戦闘やイベントなどシーンの雰囲気を盛り上げるテイストもしっかり表現されていて、物語に引き込ませる力に一役買っているように思える。

ただ、個人的に森の音楽がSaGa2に出てきた"燃える血潮"という曲に激似に思えて、そこが凄く気になってしまった。ただの偶然にしては似すぎなので、何かしら影響を受けてしまったものであることを疑ってしまう。ちなみにエンディングテーマは何となく天空の城ラピュタの"君をのせて"を思い起こした。

英雄伝説 空の軌跡FCのシステム

オーソドックスなタイプのRPGで、アクション的な要素はほぼ皆無。クォーツと呼ばれる宝玉のようなものをオーブメントと呼ばれる機械にはめ込むことによってそのクォーツの属性を生かした魔法が使えるという独特のシステムが備わってはいるが、たいして難しい仕組みではないのですぐに馴染むことが出来る。グラフィックはCGが使われているが綺麗なドット絵のようなテイストがあって、2D好きな人にも馴染みやすい。難易度もRPGとしては易しめで、クリア時間も30~40時間あれば一通り内容をこなしてクリア出来る程度のボリューム。

ただ、明らかに話に続きがあるのにそこをぶった切ってエンディングロールを挿入する何とも凶悪なところで話が終わってしまっているので、続作であるSCを買ってようやく一つの話としてまとまるような造りは少々…いや結構えげつない。ただゲームとしては相当クオリティは高いので、大概の人は躊躇せずSCの方も購入する気になるだろう。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
  • 1
  • 2
Page top
▲