25.世界樹の迷宮IV 伝承の巨神(3DS)レビュー・感想・評価
■タイトル:世界樹の迷宮IV 伝承の巨神
■発売日:2012年7月5日
■開発元:アトラス
■発売元:アトラス
■定価:6,279円(税込)
■個人的ランク:A
プロローグ・あらすじ
最果ての街、タルシス。
その街から遥か遠方、前人未到の地には、世界樹と呼ばれる巨樹が立っていた。
世界樹にはかつてより人々を永劫の楽園へと誘う何かが眠っていると語り継がれている。
その伝承の真偽を確かめるべく街を治める領主は、あるとき大陸全土へ以下のような知らせを発した。
「世界樹に至り、その真実を解明せよ!」
風のように駆け巡ったその知らせは、数多の冒険者を街に引き寄せた。
君もまた、飽くなき好奇心を胸に宿し街を訪れた冒険者の一人である。
その目的は一つ、世界樹の真実を解き明かし、富と名誉を掴むことだ!
さあ、君の冒険を始めたまえ!
本作の見どころ
- ・タッチペンを用いた地図作成などの楽しいシステムをそのまま受け継いだシリーズ正統進化作。
- ・基本難しい難易度はそのままに遊びやすいカジュアルモードを搭載。難易度を選択出来るようになった。
- ・3DSになり裸眼立体視を導入、グラフィックは全て3Dで起こされ新しい世界樹の世界を楽しめる。
- ・今作は気球を用いたフィールド画面を導入。迷宮は一つだけじゃなく複数化され、より舞台は広がった。
世界樹の迷宮IV 伝承の巨神の総評
前作の評価はB+だったが、今作はAとした。正直、シリーズの中では一番面白かった。その理由は、良いところをそのままに、全体的にシリーズ的な良さが底上げされたところ。シリーズを通して見ると基本的なシステムはほとんど変わり無く、見ようによってはマンネリとも取れる。だが、そんな中でも、3D化したグラフィックやフィールド画面の導入、ツリー化されたスキル画面、カジュアルモードの導入など、様々な部分で変更や改良が加えられており、間違いなく進化を遂げている。
ウィザードリィや女神転生のような一人称視点の3DダンジョンRPGという独特なスタイルでありながら、ピリ辛の難易度はそのままに間口を広げ、丁寧な作り込みと親切な導入の仕方によって、色んな人が親しみやすくなっているのが本作の大きな強みであると思う。
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世界樹の迷宮IV 伝承の巨神の音楽
前作までとは異なって全体的にオーケストラ調のような壮大な生音に一新されたのだが、正直個人的にはそこまでの感動は無かった。戦闘のBGMが曲としての出来はいいものの、あまり戦闘というイメージの曲調ではなかったり、壮大なもののエッジが効いていなくツボに入らなかった部分が大きかったように思う。
第一迷宮の音楽が凄く癒されるものだったり、第二迷宮の音楽が何だかトトロを思い起こす曲調だったり、第六迷宮の戦闘の音楽がエッジが効いてはいるのだがリズミカルな音楽のためか、キノコの敵が音楽に合わせて踊っているように見えたり、どうも今作は色んな方面で印象的な音楽が多かった。
世界樹の迷宮IV 伝承の巨神のシステム
前述したが一人称視点の3DダンジョンRPGという独特なスタイルでありながら、操作説明やゲームの流れの説明などが丁寧なのでとっつきやすく、ゲームの全体像が理解しやすいようになっている。ピリ辛の難易度も健在で、戦闘はボタンを連打しただけで勝てるようなゴリ押しの通じるゲームではなく、職業に応じたスキルなどを駆使したちょっとした戦略性が必要となってくる。
今作はただ一つの迷宮を制覇するという前作までの流れに対して、屋外というフィールドが設けられていて複数の迷宮があり、ステージ制のように大地別に舞台が仕切られていてそれぞれ異なる雰囲気があったのが特徴的だった。これによりゲームが気球パートとダンジョンパートに分かれたので飽きが来にくく、楽しみ方に幅が出来たのは大きなプラスポイントだったように思う。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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