ドラゴンズドグマ(XBOX360)の展開

24.ドラゴンズドグマ(XBOX360)の展開

ドラゴンズドグマの展開

突然、名前も自分で決めていないユーザーとパーティーを用いて
重要な戦い前のようなところからゲームは始まる。
『ドラゴンの居城まで追い詰めたこういう人たちもいた』という本編とはまた別の話なのだが、
ここでチュートリアル的にドラゴンズドグマの冒険の仕方や操作法などを学ぶことが出来る。

その後に本編が始まり、主人公の外見などを決められるのだが、これが物凄く細かく設定できて、
そのあたりはスカイリムに比べて痒いところに手が届くような仕様になっていて、物凄く快適。

大して可愛いとは思えなかったヒロインとのコミュニケーションを経て
いよいよ冒険に旅立つことにとなるのだが、初めは何の支援もない一人旅である。


このゲームは"メインポーン"という主人公と同じように成長してレベルが上がる仲間が一人、
あとレベルは上がらないが自由に雇ったり外したりが出来る"サブポーン"という仲間が二人、
計三人の仲間を連れて四人旅が出来る仕様になっている。
初めはそんなに仲間が多くてもうざいだけかと思い、三人旅をしようかと思っていたのだが、
サブポーンがまったく成長しないので
入れ替えるにはまず四人目の仲間を雇う必要があり、
結局最終的には四人旅で進めることになってしまった。

だが仲間のAIはわりと賢く、ほっておいてもバシバシ敵を倒してくれるので
逆に存在としては大きくて、二人や三人旅だったらかなり冒険はしんどくなっていたかもしれない。


一人旅をしているとやがてちょっとした集落に辿り着くのだが、
そこでレベルもまったく上がっていないうちに
初っ端サイクロプスなどの大物モンスターと戦闘する羽目になり
「こんな状態で本当に戦えるのか…?」という状態のまま何とか薬草を駆使してがむしゃらに戦って、
という序盤からいきなり厳しい展開が待ち構えていた。

ただ、大物モンスターを抜かせばゴブリンや狼などは大して強いモンスターではなく、
ゲームを始めて操作を覚えたての自分でもゴリ押しで倒せるくらいの難易度。


そんな自分に訪れた最初の難関が……
剣を持った山賊、あとリザードマンだった。

剣を持った山賊は特に強くて、このゲームは死んだ回数が記録されていくのだが、
恐らく全ゲームを通した死んだ回数の
三分の一くらいはこの山賊にやられたものだと思う。
両手にナイフを持った山賊や弓を持った山賊などもいるが、
比較にならないくらいこの剣を持った山賊は強くて、
攻撃してもひるまず突きを繰り出してくるので、それで簡単に体力を削られてしまったりしていた。
こちらも突きのスキルを覚えれば対応出来るようになるのだが、
当時自分のレベルは6とか7とかで、10を超えるまではまずこの山賊でつまずいてしまうことと思われる。

ドラゴンズドグマ画像3

一番大きな町、領都に着いたあたりからは淡々とメインシナリオやサブシナリオをこなして
特に大きな山場もなく進めることが出来るようになってくるが、
ある程度進めてくるとこのゲームのスカイリムと比べた利点やマイナス点が
ハッキリと浮き彫りになってくる。

まず、サイクロプスなどの大物や、ゴブリンなどの雑魚モンスターとの戦闘はそれなりに楽しい
ゾンビとの戦闘シーンではわざわざ凝ったムービーまで挿入されて演出を盛り上げていたが、
そこはさすがにバイオハザードでゾンビものに作り慣れたカプコンの真骨頂がうかがえて
微笑ましく思えた。

ただ、決まった場所に決まったゴブリンなどが配置されていて、
メインポーンが毎度「ゴブリン!」と大声で叫んだりして、
通りがかる度にまったく同じシチュエーションが繰り返されるのは全然現実味がなく、
興醒めしてしまったほどの大きなマイナス点。

それと、馬に乗ったりワープの魔法を使ったりなどのファストトラベル機能が本作は弱い。
一応それっぽいものが後半になったら現れるものの、
イマイチ使い勝手がいいわけではなく、移動は基本徒歩なので、
ゲーム時間を移動時間で稼いでいるんじゃないかってほど大半は移動に奪われることになるので、
そこは素直にファストトラベル機能を盛り込んでほしかった。


ちょっとした恋愛的な要素もあり、
RPGをオープンワールド風にしたアクションRPGと割り切れば面白くはあるのだが、
なまじ中途半端にオープンワールドに足を踏み入れているので
もったいなく感じられてしまうところが多々あり、
惜しい、惜しいなと思いながら終盤まで進めることになっていく。


サブシナリオも、『誰々をあそこの場所まで連れて行ってお金を貰う』というものだったり
『あのモンスターを○○匹倒して報酬を貰う』というものだったり
ストーリー性の無いイマイチ興味が惹かれないものばかりだったので、
そこも物足りなく思えてしまった。

グラフィックは良いし、ゲームの土壌としては決して悪くないと思うのだが、
とにかく次回作に期待したい作だった。



ちなみに終盤のダンジョンにあたるエヴァーフォールは凄く難しく、
山賊で死んだ分の三分の一とは別に、
残りの中の三分の一はここでやられたものだったかもしれないというほど死にまくった。
特に石化を使うコカトリスが凶悪で、
魔法では回復することが出来ないので気を抜くと簡単に仲間がロストしてしまう羽目になる。
予め石化を解く薬は大量に常備しておいた方が吉。

それとゲーム全般に言えることだが、
結構な重さにはなるものの、薬草の大量常備がこのゲームではかなり有効手段になる。
50個ほどでも薬草をワサワサと持ち歩けば、大概の苦境は乗り越えられるだろう。

  • 1
  • 2
Page top
▲