23.テイルズ オブ ザ テンペスト(DS)レビュー・感想・評価
■タイトル:テイルズ オブ ザ テンペスト
■発売日:2006年10月26日
■開発元:ディンプス
■発売元:バンダイナムコゲームス
■定価:5,040円(税込)
■個人的ランク:C+
プロローグ・あらすじ
かつて大陸アレウーラには世界を破滅させた「リカンツ」という獣化という力を持つ種族が
その高い身体能力と精神力でアレウーラを支配し、独自の文明と進化を遂げていた。
しかし、ある時リカンツでない別の勢力が、封印されていた技術を用いて、
多くのリカンツを虐殺する事件が起き、
それはのちに「獣人戦争」と呼ばれる戦争を引き起こすこととなった。
その騒乱によりリカンツの個体数が急激に減少し、
結果、少数で弱小種族であった「ヒト」が国家を立ち上げ、アレウーラの支配権を得ることとなった。
それから、ヒトはリカンツの撲滅運動を始めた。
ある日、一人の傷ついた騎士が村にたどり着いた。
これがアレウーラ中を巻き込む新たな騒乱の幕開けとなることをカイウスには気付く由も無かった…
本作の見どころ
- ・3つのラインを自在に移動しながらアクション性・戦略性の高いバトルが楽しめる。
- ・『差別』という現実性があって重々しいテーマの中、前向きに生きる主人公達の生き様が見所。
- ・クリア時間が短くコンパクトにまとめてあるので片手間のプレイにちょうどいい。
- ・操作性が単純で難易度もそう高くないのでRPG初心者に向いている。
テイルズ オブ ザ テンペストの総評
テイルズシリーズはファンタジアとデスティニーのみプレイしたが、正直、クオリティはこの二作とは比較もできないものだと思う。その大きな理由は、ボリュームの少なさ。10時間前後でクリアできてしまうほど短く、その分ストーリーの見所は凝縮されてはいるものの、そこまで壮大なものではないので、モバイル用ゲームのクオリティと大差ないのかもしれない。
ただ、大作とはお世辞にも呼べないものの、テイルズシリーズであることを抜きにして一介のRPGとして見れば、そこそこストレスも少なく楽しむことが出来たとは感じている。片手間に・初心者用に・テイルズシリーズであることを意識しなければそこそこ楽しめる一作だと思う。
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テイルズ オブ ザ テンペストの音楽
テイルズシリーズの傾向なのか、POPで明るめのテイストの曲が多い。ストーリー自体はお世辞にも明るい話とは言えないが、店内の音楽などアップテンポで明るくウキウキするような曲が使われているので、印象としては明るいゲームという印象を受ける。
特にこれといった好きな曲は無かったが、どの曲もテイルズらしいという印象があり、クオリティも悪くないので、そこはこの作の救いの部分になっていると思う。
テイルズ オブ ザ テンペストのシステム
前述したように、何よりボリュームが少なくお金のかかっていないゲームという印象を受けてしまう。
アクションゲームのような爽快感を持ち、戦略性も高いリニアモーションバトルシステムは本作の武器となるシステムだが、単純な殴り合いのゴリ押しで勝利出来る戦いが多く、戦略性と呼ぶには今一歩届いていない印象。料理システムや武器強化システム、旅の途中でキャラクター達が会話を始めるキャンプスキットシステムというものも搭載されているが、見所としてはやや弱く、グラフィックも綺麗と呼べるものではないので、全体的に粗末な印象を持ってしまう感は否めない。
ただ、逆を言えば特別難しいシステムはないので、初心者にとっつきやすく馴染みやすいという利点はある。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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