世界樹の迷宮III 星海の来訪者(DS)の基本情報・見どころ・レビュー・感想・評価

21.世界樹の迷宮III 星海の来訪者(DS)レビュー・感想・評価

世界樹の迷宮III 星海の来訪者画像1

■タイトル:世界樹の迷宮III 星海の来訪者
■発売日:2010年4月1日
■開発元:アトラス
■発売元:アトラス
■定価:6,279円(税込)
■個人的ランク:B+

プロローグ・あらすじ

「海都」、アーモロード。
南海の中心に位置するこの海洋都市は周辺の国々との交流も盛んに繁栄を極めていた。
しかし、百年前に発生した原因不明の大地震により都市の一部が海底へ水没。
加えて、海流の乱れが周辺国への航路を遮り、海都は大打撃を被ってしまう。

人々が復興を目指す中、海底へと続く謎の大迷宮が発見される。
地下へ地下へと続くそれは豊富な資源と危険な魔物を含む不思議な迷宮だった。
海都を統治する機関『元老院』は迷宮の謎を解明すべく国外全土へ冒険者を求めた。
以来、数多の冒険者が迷宮へと挑むが、これを踏破する者はついに現れなかった。
難関の大迷宮はいつしか「世界樹の迷宮」と畏敬を込めて呼ばれるようになった。

今、プレイヤーは海都を訪れ、新たに『冒険者ギルド』を発足、世界樹の迷宮へ挑戦するのだった…

本作の見どころ

世界樹の迷宮III 星海の来訪者画像2

  • ・やや高めの難易度で、戦略性の高い戦闘が楽しめる安定したバランスの3DダンジョンRPG。
  • ・シリーズの正統な進化作で経験者も未経験者も楽しめる作り、定番の面白さと新たな魅力を同時に味わえる。
  • ・本作初登場の"航海モード"、楽しめるのは樹海だけじゃなく、海ならではの新しい冒険も楽しめる。
  • ・タッチペンを用いて自分で進んだ道を描きマップを作成するシステムでリアルな冒険感覚を味わえる。

世界樹の迷宮III 星海の来訪者の総評

世界樹の迷宮シリーズは初作のみプレイなので、純粋にその比較となるが、印象としては良くも悪くも初作のプラスアルファという感じだった。プラスアルファというのは航海モードのことなのだが、個人的にはそこは初作の好印象を上回らせるまでには至らなかった。難易度はピリ辛より辛口程度で、気を抜くと雑魚敵戦でも全滅してしまうことがある。しかしそのシビアな難易度に逆らうかのようにグラフィックがシリアスよりもコミカル寄りで、個人的にはそこは好めなかった部分で、一般的な評価よりは自分は辛口評価を与えていると思う。

システムやストーリーなどは丁寧に練られて作り込まれていて、無駄が無く、優等生ゲームと呼ぶに相応しい内容になっている。辛口めには書いたが、クオリティは高い水準にあることは間違いないので、RPGが好き・歯応えのある戦闘を楽しみたいという人にはまず手放しでお勧め出来るゲーム。

世界樹の迷宮III 星海の来訪者(DS)

アトラス 2010年4月1日

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世界樹の迷宮III 星海の来訪者の音楽

全体的に落ち着いたテイストの、悪く言えば刺々しさが無い柔らかい曲調の音楽ばかりだが、個人的にはどちらかというとこの作は戦闘の音楽よりもフィールドの音楽の方が印象深いものが多かった。どれもそれぞれのステージの雰囲気を上手く表現していて味わい深いが、自分は2・3・4・6階層の音楽がお気に入り。特に6階層はそれまでの落ち着いた音楽とは一転して毒々しい曲調のものになっており、それがステージの難関さをよく現している。

ただ、ステージのボス戦の音楽に限ってはこの作の中で最も好きな音楽と言えるかもしれないほどお気に入りで、死闘ぶりをよく表しているのが良かった。裏ボスの音楽は初作のアレンジバージョンのようだが、この曲は元々初作の頃からお気に入りだったので、それも嬉しかった。

世界樹の迷宮III 星海の来訪者のシステム

ザッと考えてみても、特に不満だったシステムの箇所は思い当たらない。それほど経験者も未経験者にもとっつきやすい丁寧に練られたシステムだった。さすがは3DダンジョンRPG製作に手馴れたアトラスといったところか。

ただ、今回は素材の調達要員が戦闘能力が大きく欠けるので、どうやってパーティーを組むかは考えどころ。世界樹風に書くと『戦闘力が劣るのを覚悟の上で一人調達要員を入れてもいいし、戦闘部隊と素材の調達部隊とパーティーを二つに分けて冒険してもいい』といったところか。

グラフィックはDSというハードの中では綺麗さを生かしきれている方だと思うが、キャラクターデザインはポップな感じなので好みが分かれる。そして戦闘は一般のRPGから考えるとハードな方で、ゴリ押しで進めるような甘さはどこにもない。少なからず戦略は必要となってくる。新たに加わった航海モードも含め、サブシナリオやパーティー編成の自由度など、実にやりこみ甲斐のあるゲームだが、それを面倒ととる人もいるかもしれないのは考えるべきところ。全体的な性能は高いが、単純明快な内容を好む人にとっては敬遠されるものかもしれない。

次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介

※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、
多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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