20.メタルマックス3(DS)レビュー・感想・評価
■タイトル:メタルマックス3
■発売日:2010年7月29日
■開発元:キャトルコール/エンターブレイン/クレアテック
■発売元:角川ゲームス
■定価:6,090円(税込)
■個人的ランク:C+
プロローグ・あらすじ
「伝説の大破壊」により、すべてが荒野と化した近未来。
死から蘇ったとき、主人公はすべての記憶を失っていた。目の前には怪しい科学者。
科学者はDr.ミンチと名乗り、主人公を蘇らせたのは自分だと語る。
ミンチの助手イゴールの話では、主人公は川上から流れてきたところを拾われたのだという。
失った記憶の手掛かりを求め、主人公は旅立つことになる。
本作の見どころ
- ・メタルマックスといえばクルマ(=戦車)。荒廃した近未来という舞台が独特の世界観を生み出している。
- ・クルマを自由にカスタマイズさせられるのが面白い。色んなパーツを組み合わせて自分好みのクルマが作れる。
- ・自由度の高いシナリオ。お尋ね者である賞金首を倒して賞金を稼ぎながら自由に世界を駆け回れる。
- ・シリーズの良さがポータブル機に凝縮されて綺麗に再現されている。ファンなら要プレイ。
メタルマックス3の総評
メタルマックスシリーズはSFCの2のみプレイしたが、本作はポータブル機ながらも世界観がしっかりと練られていて、メタルマックスシリーズの良さが忠実に再現されていたのが良かった。メタルマックス2で楽しんだその"メタルマックスらしさ"がハードの形を変えてそのまま楽しめたのは大きなプラスポイントだったと思う。
ただ、2の時ほどは楽しめなかったとも感じた。理由はエンカウント率がやたら高いことと、後半情報が少な過ぎて詰まること(そのせいでしばらく投げ出した期間があった)、ロード時間がややストレスになること。なかなか思うように前に進めないストレスの高さが原因で、もっとサクサク進める仕様にして欲しかった。
難易度はやや高めで、しっかり装備を整えないと倒せないボスもしばしば。ボリュームがあり過ぎたのは個人的には長過ぎて集中力が続かなくなってきた部分があったので、前述したストレスを払拭させてもう少しシナリオを凝縮したらかなりの高評価になっていたと思う。
■関連商品
メタルマックス3の音楽
メタルマックス2の時、戦闘に入るイントロが通常・ボス戦共に『ファーーーン』という音で、実際画面が切り替わるまで現れたのが雑魚敵かボスかが分からなかったのが良かったが、今作ではそれが失われていたのがまず残念だった。前作で全体的に乱暴で荒々しいテイストだった音楽が、なりを潜めたかのように落ち着いた感じのものになっていたのもちょっと残念だった点。
今作は特に魅せられた思い出深い音楽は無かったが、強いて言うならプエルト・モリという港町の眉をひそめたくなるような感じの音楽が好きだった。RPGとして肝心なボス戦の音楽がもっと2の時のような迫力があればそれだけで印象は違っていたと思うのだが…
メタルマックス3のシステム
まずダメだしから入ると、とにかく前述したエンカウント率の高さや戦闘前に毎回入るロード時間が大きめなストレス。この作において"爽快感"は大事だと思うので、そういうところは細かく気にかけて欲しかった点。ただ、爽快感という意味で、戦闘時に敵味方が順番に攻撃するのではなくほとんど同時進行で進み、敵から攻撃を受けると同時に味方が攻撃する、というような幻想水滸伝にもあった戦闘のテンポの良さは良かった。おかげで戦闘がよりスピーディに、爽快感あって迫力あるものになっていた。
操作性においては特に不満点はなくオーソドックスなRPGという感じだったが、斜め移動が出来なかったところが少々ストレスになる箇所があった。そして難易度は結構高めで、自由度が高い割には適当に進めては先へ進めない敵の強さがある。
肝心要なクルマのカスタマイズは相変わらず自分のマシンを強化してそれが戦闘やグラフィックに反映される面白さが味わえたので特に不満点は無い。が、フィールド画面だとなぜか人間のキャラに比べてクルマのグラフィックが小さく、しょぼく見えたのはマイナス点。そしてフィールドがやたらと広い割に町や建造物の数が少なめだったのもやや寂しく感じた。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
- 1
- 2