真・女神転生 STRANGE JOURNEY(DS)の展開

19.真・女神転生 STRANGE JOURNEY(DS)の展開

真・女神転生 STRANGE JOURNEYの展開

南極大陸に突如として出現した謎の空間シュバルツバース、
あらゆる攻撃を弾き、あらゆる物を飲み込んで破壊しながら拡大を続け
徐々に拡大を続け地球全体へ広がりつつある状況に危機を感じた国連は
シュバルツバースの主人公含む調査隊を編成し、
精鋭の調査隊は空飛ぶ戦車のような兵器でシュバルツバースを目指す……

という初っ端から小難しい話から物語は始まるのだが、
電磁コーティングを施して安全なはずの空飛ぶ戦車が
突如何らかの攻撃を受けて制御不能になったりだの、
突然目に見えない何かが機内に潜入してきてクルーが殺されたりだの、
ゲーム開始数分で壊滅的なトラブルの連発。


おかげでグンと物語に引き込まれはしたが、そんな中でも冷静さを全く欠かない男が一人……



他でもない主人公自身である。



どうも見てくれは好めないし(アンドロイドみたいで笑顔とか想像出来ん…)
感情移入がしづらかったのだが、
残念ながらこの作は基本、主人公一人+悪魔の仲間という組み合わせのチームしか組めなく、
人間の仲間はほぼ皆無に等しいので、嫌でもこの主人公に焦点を当ててゲームを進めていくしか無い……


ステージクリア型のRPGで、タイプとしては真・女神転生ifが近いか。
それぞれにボスが居て、それを倒しながらシュバルツバースの深部へと進んでいく展開となる。

序盤は完全SFモノっぽいところにメガテン要素が至る所に散りばめられていて
新鮮なようなホッとするような気持ちの中、楽しくプレイが出来るが、
ステージクリア型という性質のせいかもしれないが、中盤ややストーリーに中だるみが感じられる。

終盤になって一気に物語の様相が変化し、
ラスボスが特定されてBGMがラストを思わせるテイストになってからは
再び面白さが舞い戻ってくるので、上手く始まりと終わりが綺麗にまとめている感じがするが、
ラスボスの凶悪的な強さがそれらを台無しにさせる。


正直、自分はラスボスで
一度折れて、丸一年間ゲームを放置させてしまった。

デビルサバイバー2画像3

ストーリーなどを忘れ、
何が何やら分からない状態のまま何とか当時の記憶を呼び起こし、
数時間ほどパーティーを練りに練って、運の良さも手伝って何とかラスボスは倒したが、
クリア時レベルは80、総プレイ時間は51時間と、濃厚なプレイがあったことを感じさせる。

デビルソースは肝で、
特に特殊攻撃に対する耐性(対・無・反など)をいかに使える仲魔に受け継がせるかは非常に重要なので
序盤から意識して動くといい(一度作ったデビルソースは二度目作るのは困難な理由があるので)。


本作は恋愛的要素は皆無で(まあメガテンシリーズ全般に言えることだが)、
唯一の主要キャラの女性と言ってもいいゼレーニンも美人といえば美人だが
ヒロインとして考えるには性格がちょっと"アレッ?"という感じで
実際進め方によってはおかしな方向性へと進んでいくことになる。


メガテンらしく、しっかりカオスルート・ニュートラルルート・ロウルートと
ストーリーのルートが分かれていて、
選択肢の答え方次第によってストーリーが大幅に変わっていく

三つのルートそれぞれは全く質は異なっているのだが
秩序を重んじるか、自由を求めるか、中立を目指すか、
どのルートも"確かにこういう考え方も一理ある"と思える仕様になっているのは、流石のメガテン。

世界観もしっかりしていて、映画感覚を交えながらゲームが楽しめる、
という印象で終えられたこの作は、間違いなく自分の中では優秀作だった。


ちなみに、ラスボス対策(この作の要の半分はラスボスにあると言っても過言ではない…)として、
自分はコウリュウ・ケツアルカトル・トールをメインの仲魔にしたのだが
この三体は凄く使い勝手がいい(全員カオスだが)ので
ラスボス打倒でつまづいた方はこの三体の利用を考えてみてもいいかも。
反射属性の有無が凄く大事になってくるので、
それを含んだデビルソースの使用はかなり慎重に考えた方がいい。

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