デビルサバイバー2(DS)の展開

18.デビルサバイバー2(DS)の展開

デビルサバイバー2の展開

突如襲いくる大型地震…… 脱線し飛んでくる列車……
死に顔動画に晒された自身の列車に潰されて死んだ時の描写……
崩壊する池袋や渋谷などの街並み……

おいおい大丈夫か??

震災のあったこのご時勢に遠慮の欠片も無く凄惨な描写から始まったのには
面食らったというより心配になってしまった。

大量のクレームが来て販売中止になったりとかしないだろうな……?

それはともかく、今作も前作同様、
主人公含む男二人と、ヒロインと思しき女一人の三人組で物語はスタートする。
ヒロインのグラフィックは結構ツボ(特に恥じらいを見せた時の表情)。

しかし相変わらず女性キャラは胸が不自然なほど大きい。
これが萌え要素になるのかよく分からないが、実際居たらこのスケールは人間離れしているぞ……


イベント戦闘・会話シーン・フリーバトルのローテーションでストーリーが進行していくシステムで、
RPGで言う経験値稼ぎのようなものがフリーバトルで出来るので、
途中で詰んでしまうことはまず無いと思われる。

しかし後半になってくると、
フリーバトルで得られる経験値だけではイベント戦闘でまともに戦うだけの力は身につけられず、
敵の弱点を突くなどの戦略性は必須となってくるので、
人によっては頭を抱えてしまうことになるかもしれない。

デビルサバイバー2画像3

クリアまでの期間は全部で一週間プラス一日あり、
当然後半に行くにつれて難易度も上がっていくのだが、
ボス戦は二日目あたりからすでに苦戦し始めるようになってくる。

個人的には、三日目のボス二連戦・四日目のデルタ浮上戦・五日目のアリオトコア戦・
六日目のミザール戦がかなり苦戦した。

更に鬼のような連続攻撃を仕掛けてくるヤマト戦・ラスボスの連戦は最上級に難しく、
くそおおおおとムキになって睡眠時間を削って何度もリトライするほど難しかった。


前作に比べて崩壊のスケールは大きいものの、
どこか緊張感の感じられない展開は興ざめする部分もあったが、
逆を言えばギャグ的な要素や展開も多く、これは善し悪しはあるが楽しめた。

古い手ながらも微エロシーンも目立った。

健康診断シーンでは女性の身体測定にダイチと(そしてなぜか居たジョー)と覗きに行ったり
ワープ先で天井から落ちた矢先に後続の美女二人が身体の上にぽよんと落ちてくるシーンがあったり。

後はアイリが小さい身体を駆使して色気を放とうとして、終いには脱ぎ出そうとして、
更にはツンツンキャラのフミが色気を出そうとする(個人的にはこっちの方が萌えた)
シーンとかもあったな。


まあ色々と萌えどころや笑いどころはあったけど、
話にあまり整合性が無くこじつけのように感じられた部分も多かったので
完成度としては、個人的には前作の方が高かったかなと感じる。

前作の面白さが引き継がれていたのは良かったが、
グラフィックやシステムの二番煎じ感も強かったので、
もっと新しいものを取り込んで欲しい部分はあった。

が、これらはあくまで元が良すぎたゆえの細かい指摘で、
全般的にはどっぷりのめり込むほど面白い


悪魔では、今作は機動力のある悪魔が重要となってくる。
前半は耐物理のある悪魔や物理攻撃の強い悪魔のゴリ押しで進めるが、
後半は耐物理を無力化させる『貫通』スキルを持っている悪魔が多く出てくるので、
貫通スキルすらも通じない『物理反射』スキルを持ち、
更に機動力のある悪魔が凄く重宝するようになってくる。

あとはコツとしては、
MPを回復させる『天使の血杯』スキルや『リカーム系』スキルを持っている悪魔が居ると
MPを消耗してはすぐ回復して、というグループ内の永久機関が作り出せて
長丁場の戦いにも耐えられるようになってくるので、
意識して作り出すようにしておくのがおススメ。


最後に……
世界が崩壊するのを食い止める力を蓄えるために食料を確保しようとする人達、
日常の生活すらままならずなりふり構わず食料を奪い取ろうとする人達、
争いはやめて別の打開策を考えようと叫ぶ第三者達……

立場は違えど、どれもリアリティある人間の思考というものが上手く表現されていて、
自分はどう生きて、どういう人達の考え方を支持していくか、
葛藤を味わえるデビサバテイストは健在で、そこは今作も大いに楽しめる。

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