10.ドラゴンボール改 サイヤ人来襲(DS)の展開
ドラゴンボール改 サイヤ人来襲の展開
ファミコンの強襲サイヤ人のイメージがあったからか…
物語はラディッツを倒すところから始まるかと思っていたが、
その前の天下一武道会の段階からスタートした。
初っ端萎えたのが、
ウーロンがどこからかき集めてきたのかいきなり旅のアイテムを売ってきたところ。
まあ過去作にもそういうのはあったけど…
今作は原作をある程度忠実に再現していたためか、この違和感は拭えなかったな。
それと、亀仙人のおつかいで修行の島に行かされるイベントがスタートするんだけど、
まあRPGなんでお決まりのようにそのダンジョンには敵が出現するのだが…
敵がやたらと強い。
大ヘビ相手にクリリンとヤムチャと天津飯の強豪三人が苦戦するとか…
嘘だろ!!?
こういう違和感は最後の方まで続いていく。
ラディッツを軽々倒せるほどになった悟空が、
イノシシとかの雑魚敵にかめはめ波を使うことになったり、
気円斬やら気功砲やら繰気弾やら魔閃光やらを連発する羽目になったり…
もう無茶苦茶。
まあRPGたるもの、多少のバランス取りは仕方ないところだとは思うが…
そして天下一武道会、炎の中のウエディングドレス、ラディッツ来襲、悟飯の特訓、と
原作+αオリジナルストーリーで物語は進んでいくのだが、
結構淡々と進められて、原作以上のストーリーの起伏はない。
色々と細かいサブ的な遊び要素はあったのだが、
自分は『ストーリーにはあまり関係ないだろ』とほとんどスルーして進めてしまった。
やってきて一番困難だったのが「悪魔の大便所」かな。
敵が強い上にダンジョンとしても奥深く、ここは攻略するのに結構時間がかかった。
そして、ラストの方はあまりに原作に忠実過ぎて萎える展開が続いた。
あれ!? 今まで育ててきた苦労は!?
という思いをする人が何人いることやら…
ラストバトルもドラゴンボールとRPGが上手くフュージョンできなかった感が覗えてしまった。
いちいち戦闘を中断し過ぎで
ラスボスはやっぱり今まで蓄えたみんなの力を爆発させて
力と力のぶつかり合いでガチンコで戦えるものであってほしかったなあ。
反面、ピッコロと悟飯の絆がうかがえる感動かつ衝撃的なシーン…
あれは不覚にもゲームであっても涙が出そうになってしまった。
やっぱりよっぽどツボのシーンだったらしい……
そして最後の不満。
全体的に言えることなのだが、言葉と表情が噛み合わなさ過ぎ!!
「俺ならこのシーンならあの表情使うのに!!」と、もどかしくて仕方なかった……
悪評ばかりまたも連ねてしまったが、RPGとしてはそこそこの面白さである。
グラフィックや音楽は安定していて、原作との違和感に目を瞑れば純粋に楽しむことは出来ると思われる。
ただ、ドラゴンボール好きでないとちょっと厳しいかもしれないが…
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