09.デュアルオーブ 聖霊珠伝説(SFC)レビュー・感想・評価
■タイトル:デュアルオーブ 聖霊珠伝説
■発売日:1993年4月16日
■開発元:アイマックス
■発売元:アイマックス
■定価:10,185円(税込)
■個人的ランク:C
プロローグ・あらすじ
「ドラゴン」という名の絶対的な存在が支配する二つの世界。
地上の小さな村に住む15歳の少年ラルフは、
ドラゴンの声を聞き邪悪の源「パンジェ」を封印する旅に出る。
使命を同じくする仲間、そして地底世界の少女リズと出会ったことで、
彼の冒険は波乱に満ちたものとなっていく。
本作の見どころ
- ・ほのぼのとした世界観。地味だが、オーソドックスなRPG好きには。
- ・台詞まわしやシステム、展開がちょっと変わった趣向が施されている。
- ・敵が総合的にとても強く難易度が高いので、難しいRPGが好きな方には。
デュアルオーブ 聖霊珠伝説の総評
正直、やらされている感ムンムンの、ただひたすら戦闘ばかりをこなしていくストレス性の高いゲームだった。エンカウントが恐ろしく高い上に敵そのものもボス・雑魚含め物凄く強い。プレイ時間の大半は戦闘時間になる。
製作者よ……歯応えがあれば良いゲームってわけではないぞ。まあある意味印象には残るゲームにはなりそうだが……
ただ街の人の会話とか、細かいところで長所とも言える独特のセンスを感じた。そういうところで他とは違う本作らしさのようなものを感じられたのは救いだろうか。
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デュアルオーブ 聖霊珠伝説の音楽
全体的にまとまりは良く、まあまあな印象を受けた。洞窟の音楽は戦闘のうざったさもあいまって鬱な印象を受けたが……特に後半、寂れた町の音楽や滅ぼされた町の音楽とかが好きだった。戦闘の音楽はまあまあ、ボス戦の音楽もまあまあ。ストリングス系のサウンドが結構メインで使われていた。
あと、効果音が結構印象的なものが多い。補助的魔法が成功した時の音楽、失敗した時の音楽、ワープした時の音楽、ダンジョンから脱出した時の音楽など。
デュアルオーブ 聖霊珠伝説のシステム
これまた突っ込みどころが多い。まずグラフィックはパッと見、「RPGツクール」並。あとファミコンゲームみたいに文字が全て平仮名だったのも少し萎えた…。細かいところでは、斜め移動が出来たり、方角が分かったり、前回プレイした時までのあらすじが流れたり、ちょっとした親切が生かされている。
しかし……アイテムショップで、買うものを選ぶ場所と精算する場所が違ったのは、何かの意図があったのだろうか??何回精算を忘れてそのまま外に出ようとして泥棒呼ばわりされたことか!!あと道具を売る場所(質屋みたいなものか)が別に用意されていたのも結構無意味に面倒くさいシステムだった。
そして前述した本作最大の特徴、エンカウント率が高すぎ・敵が強すぎな件。
下手したら弱い仲間なら敵の攻撃二撃でやられる…ウィザードリィ並。
なのに嵐のように敵が湧いて出てくる。最も救いだったのが、敵が現れなくなる魔法の存在があったところ。これはダンジョン内とかでも効くので、これが無かったら途中で挫折する人間が大量発生していたことだろう……自分も頻繁に使っていた魔法だったので。
あとボス戦など、アイテムが勝敗を決める部分が大きい。まともにやり合ったら魔法を駆使しようが、絶対に勝てない…!回復アイテムも常に最大数の99個持ち歩くぐらいの用意周到さが必要になってくる。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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