08.クロノ・クロス(PS)レビュー・感想・評価
■タイトル:クロノ・クロス
■発売日:1999年11月18日
■開発元:スクウェア
■発売元:スクウェア
■定価:7,140円(税込)
■個人的ランク:B
プロローグ・あらすじ
かつて星のみた夢が、闇をしりぞけ、ひとつの未来を生んだ。
しかしそれは新たな悪夢の幕開けでもあった…。
伝説の「凍てついた炎」をめぐり、龍と人と運命の、
時空を越えた最後の闘いが始まろうとしていた…。
本作の見どころ
- ・前作「クロノ・トリガー」の続編にあたり、前作を包括して更に深く広がりのあるストーリーになっている。
- ・パラレルワールドを舞台にした壮大なドラマチックストーリー
- ・総勢40人以上のパーティーキャラクターが人間模様に広がりを持たせている。
- ・現実の世界にも通ずるような、深みのある哲学的な分析がストーリー中随所に散りばめられている。
クロノ・クロスの総評
古めな作だが、かなりのビッグタイトルの部類だと思われる。同時に賛否両論、凄く面白かったという人と期待外れだったという人と、二者に分かれているようなのだが、自分は残念ながら…どちらかというと後者の方だった。
まず、本作を十分に楽しむには前作クロノ・トリガーの事前プレイは必須だと思われる。自分はプレイはしていたのだが、あまり細かい内容を覚えておらず、ほとんど未プレイに近いような状態でプレイしてしまったため、展開や単語の意味不明な部分に温度差を感じてしまう部分がしばしばあった。逆を言えば、前作に続いてプレイをしていたら評価もAくらいにはなっていたのかもしれないが……
FFテイストやSFテイストが含まれているため、それらに拒絶反応起こさない限りはまあまあオススメなRPGか。
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クロノ・クロスの音楽
民族楽曲的なものが多く、高い評価を付けている人も多かったが、自分としてはあまり好めたものはなかった……唯一ボイス入りのエンディングテーマは惹かれたくらい。あとアナザーワールドの、ピアノの旋律が心地良いフィールドの音楽も印象には残っている。
が、他はどうも… 戦闘の音楽は初めて聞いた時は何か耳慣れない不思議なサウンドで、「えっ、これが標準の戦闘の音楽?」と我が耳を少し疑ってしまったほど。
だが総じて音楽のまとまりは良く、クロノ・クロスに綺麗に沿った一つの世界観を作り上げていたので、そのあたりはハイレベルなものを感じた。
クロノ・クロスのシステム
色々と特筆すべきところは多い。
まず、総勢40人以上の仲間がいる点なのだが、人間模様に広がりを持たせられている反面、RPGとして見たら戦闘に参加できるのは3人だけなので、他の人達は基本全員居残り組で、ストーリーに交われる部分も少ない……これではあまり仲間を多く加えられる利点が少ないように感じる。キャラの戦闘能力の個性もそう幅広くはないので、グラフィックの好みだけで選べば結局誰を入れてもあまり変わらなかったり……せめてパーティー内コミュニケーションとかとれれば… 容量は喰うだろうが……
ほか、戦闘はFFのように時間の概念はあるのだが、リアルタイムにゲージが動くわけではない。ちょっと戦闘の入りと倒した後に飛ばせない時間を要するのでそれが結構ストレスだった。エンカウントはロマサガのようにフィールドにいる敵キャラに触れて突入するシステムにはなっているが……
あと、レベル・経験値の概念がなく、お金もそんなに必要とはしていない(むしろゲーム中存在感を忘れるほど全く気にならなかった要素だった)ので、雑魚キャラとの戦闘に意味があまり持ち出せなく、それもストレスの一因にはなっていた。
魔法・呪文にあたる「エレメント」を装備して戦闘中発動させるシステムは結構良かったと思う。一つのエレメントに付き1回の戦闘で使えるのは1回だけなので、装備にあれこれ考えを張り巡らすことが出来る。
あと、これは大きなマイナス要素だが……グラフィックが綺麗なのか汚いのか良く分からない。
技術はあるものの中途半端にそれが生かされているせいで、逆に見づらく見えてしまう部分が多々あったり、背景に溶け込んでいて移動できるポイント・主要アイテムのありかなどが分かりづらい点もあった。よくあるオブジェや小物等に向かって○ボタンをバシバシ連打するような光景が幾度となくある。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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