07.ドラゴンクエストV 天空の花嫁(DS)レビュー・感想・評価
■タイトル:ドラゴンクエストV 天空の花嫁
■発売日:2008年7月17日
■開発元:スクウェア・エニックス
■発売元:スクウェア・エニックス
■定価:5,490円(税込)
■個人的ランク:B+
プロローグ・あらすじ
はるか昔、邪悪な意志により復活を遂げた大魔王は、
自らを究極の生物に進化させようとしていた。
しかし、根絶やしにしたはずの勇者の子孫は生きていた。
大魔王の野望は彼らによって打ち砕かれ、世界には平和がおとずれていた…。
―それから数百年。
広大な土地を旅する父と少年時代の主人公の姿があった。
様々な出会いを経験してやがて青年へと成長する主人公は、
父から受け継いだ勇気を胸に、やがて巨大な悪と立ち向かっていくことになる。
父はなぜ苦悩の旅を続けるのか?
天空の血を引いたはずの勇者の行方は?親子3代に渡る壮大なストーリー。
本作の見どころ
- ・少年時代から青年時代を通して、主人公の悲しい境遇が物語の核となっており、更に時間の経過がリアルに表現されていることで、波乱万丈でドラマチックな人生体験が堪能出来る。
- ・結婚という大きなイベントがあり、相手を複数の女性からプレイヤーの意思によって選ぶことが出来る。もちろんその後の展開も、選んだ女性によって変化してゆく。
- ・モンスターを仲間に加えることが出来る。仲間モンスターに色んな装備をさせることも可能で、自分好みのパーティー編成にカスタマイズが出来る。
- ・SFC版・PS2版とあるが、本作DS版はコレクター要素満載の「名産品」という特殊なアイテムが存在したり、結婚が出来る候補の女性が一人追加されたりしている。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁の総評
辛口から入ってしまうが、前作の「Ⅳ」と比較してみてまずちょっとガッカリしてしまった。人々や建物のグラフィックが前作と全く同じだったところ……いくらシリーズものとはいえ違う作品をプレイしているのだから、使い回しはせずに雰囲気を変えてほしかった。
しかし、王道的なRPGの面白みはさすがはドラクエで、安定したシステム・操作感や、ほどほどの難易度の設定、ドラマチックな展開など、安心してプレイしていられる強みはあった。序盤や中盤にかけてが最も面白く、終盤の方にかけては面白みがやや尻すぼみになっていく感はあったが……最後の方の印象というのは凄い大事なので、エンディングにかけてももうちょっと手の込んだ展開にさせてほしかった。
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ドラゴンクエストV 天空の花嫁の音楽
音楽的には、SFCからの引き継いだ印象と大差はないのだが、やはり「フィールドの音楽」「戦闘の音楽」は好きである。力強い曲ばかり揃った「Ⅲ」やドラマチックな曲が多い「Ⅳ」と比べ、どれも柔らかくコミカルな感じの曲が多い本作だが……場面とともに凄い印象に残った「レヌール城探索」の時のテーマが個人的に好きだったのだが、DSになって何となくパワーダウンした感が…
あと、意外にラスボスの音楽も印象には残っていない。「Ⅰ」~「Ⅳ」までのラスボスのテーマは全てしっかり頭の中に残っているのだが…
ドラゴンクエストV 天空の花嫁のシステム
システム的には、基本的には前作「Ⅳ」に準じた同じような作りになっていて、特別目新しいものはない。視点が360度回転させられたり、上下2画面を使った画面編成なども一緒である。
モンスターとのエンカウントで気づいたのだが、エンカウント率はランダムではなくある程度一定なので、1歩歩いたら敵が出た… というようなことはない。そして階段を上がったり下りたり、画面を切り替えたりすると、それまで歩いて蓄積されたエンカウント率も一度リセットされてしまうので、画面の切り替えが多いダンジョンなどは敵が一切現れなくなるという現象も…
難易度的にはどちらかというと「Ⅳ」よりはこちらの方が難しかったかな、という印象だった。クリア時間は自分は20時間弱で、クリアレベルは主人公が36だった。
次ページでは本作の展開(感想・レビュー)を紹介
※場所の名称や人名、大雑把な展開を記載。物語の核心や人物の生死等、重要と考えられる要素は記載していませんが、多少のネタバレを気にしない方、またはプレイ後の閲覧をお勧めします
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