アンシャントロマン(PS)の展開

01.アンシャントロマン(PS)の展開

アンシャントロマンの総評・展開

まあ… 素直にズバリと言ってしまうと、ツッコミ所満載の「クソゲー」部類である…。

個人的にはクソゲー・地味ゲーキラーなので手放しで喜んでしまうようなゲームだったが、
中古で1000円以内じゃないとまずやられた感が出てしまうので、手は出さないほうが吉かもしれない…。

まず、セーブデータは一つしか無く、
ポリゴンはFF7のキャラクターを更にカクカクさせたような切り絵っぽい感じのもので、
至るところに挿入されているボイスも、
萎えるどころかそれを通り越して笑ってしまうくらいの棒読み

そして文章もかなり稚拙…。


フィールドから見ると、まず建造物が結構このクオリティのゲームにしては綺麗に映えている。
3DCGを触った経験者としては、凝ってる方じゃないかなと思えた。
だが、マップの切り替え時、画面の端まで行けばいいわけではなく、
とあるピンポイントで決められた地点に行かないと移動できないところが、まずストレスとなってくる。


そして戦闘だが、戦闘に入る瞬間になぜか一瞬時が止まり、ちょっと長めのロードが入ってくる。

ビビるのが効果音

BGMやボイスに比べて、やたらと高めの効果音で、
敵に斬り込む時の「ザザザザザッ!」という音や、
敵がやられた時の「ズドォーーン!!」という轟音が耳をつんざく。

そして戦闘に勝利した時のジングル(これはカット出来る)など、
自分はテレビのボリュームを「2」まで下げても
普通に聴こえてきたのにはビックリしてしまった。

あと、敵がやられた時になぜかきりもみしながら画面右上部に吹っ飛んでいく演出は
まるで紙芝居のよう。

アンシャントロマン画像3

音楽も正直、しょぼい…。
特に、とあるダンジョンで使用されている戦闘音楽や、
妙に焦燥感を駆り立てるダンジョンの雑な音楽など。

極めつけは、エンディングテーマがなぜか既出の「村」の音楽。

とても達成感が見出せそうに無かった…


システム的には、魔法がどの魔法がどんな効力でどれくらいMPを消費するのかが全く分からず
説明書にも載っていないので実際に戦闘で使ってみるしかなく
(しかしそれでも文章として効果が表示されるわけではなく
演出画像を見て分析するだけなので判断しづらい)
まいった。

二つだけ重要魔法を記しておくと、
「ヘカリ」系が回復魔法で「エブリヘカリ」というまんまの単語が全体回復魔法。
これくらいは知っておかないと後々辛い。


展開的には、前半はカイとミシリアとバークの三人で話が進み、
フィールドはキャラが移動するのではなく行き先を選択して、
一気に途中経過無しに行き先にジャンプできる方式なので、戦闘が全くと言っていいほど無い。

プチイベントでは、怪しいキノコを食べたミシリアが急にどこかに走り出していって、
それを二人で追いかけていって着いた先が温泉で、
バークがカイに覗きに行けと大人の嫌らしさを見せ付けてカイを中に飛び込ませ、
ミシリアに悲鳴をあげられたという、
とても捕虜の脱獄・逃亡者とは思えないほのぼのイベントがあったけど、
そのあたりは面白かった。

その時点で何となく位置づけ的にバークが汚れムードメーカーになる予感はしていたが…


後半は戦闘回数が増え始め、あれよあれよという間に登場メインキャラが全員集結して、
早々とディスク2枚目に移行することになる。

神の力を手に入れるあたりでちょっと面倒くさくなったが…。


買い物シーンではなぜか「ルーズソックス」「セーラー服」など
この世界観にしては訳の分からない物が売り場においてあり、
ランダムでキャラの「これ欲しいなあ」「そろそろ新しいやつが欲しいなあ」
「これ買って?お願い、ね?」などのボイスが入る。

何も買わないと「ドケチ」「んもおー、ケチ!」「ケチ、ケチケチケチ、ケーチ!!」
「テメエ~~~」とかさんざんな言われ方をされたりするうえ、
たまに「ブルマ」などのところでバークの声で「これ買ってくれよ」と声が入り、
買わないと「ドケチ」など言われたりする怪しい珍現象が起こったりもする。


難易度的には、聖者の塔でビショップ3人と戦うところで「お、ちょっと強めだ」と思ったり、
ラスト付近のルーシアとの戦闘で、攻撃魔法で1000くらいありえない程くらって
やられてしまったり等した以外は大したことは無く、大概の敵は弱く感じた。

一ターン目で一発もくらわず倒したボスもいたほど。

ラスボスまでRPG初心者の方でも一気に行けるんじゃないかと思われる。

しかし、上記に記したようにこのクソゲーっぷりだから
システム的な面で惑わされたりすることはあるかもしれないが…

クソゲー好きの方、凝った作に飽きてきてたまにはしょぼいのにも手を出してみたいという方、
生粋のRPG好きの方には勧められる。

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