ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D(3DS)の展開

81.ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D(3DS)の展開

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3Dの展開

今作は、前作『時のオカリナ』の続編にあたるようだが、相変わらずリンクの姿は子供っぽい。
うーむ、イマイチこのチビリンクは感情移入しにくいんだよなあ。
こんなちっちゃな子供が魔王を倒す(勝手に決めつけ)大冒険を?って感じで。
まあポポクロのピエトロ王子なんて子供も子供だけども。


それはともかく、いきなり時のオカリナを奪われ、馬まで奪われ、
デクナッツに変えられてしまう初っ端の展開が衝撃!!

マジか……

デクナッツのリンク、愛せなすぎる。


犯人のスタルキッドを追って、時計塔の中へ。
何やら胡散臭そうなしあわせのお面屋が現れたが、何か好きだな~このキャラ。
よーく見るとマ〇オのお面が背中に……

お面屋からお面を取り返せと言われてクロックタウンに入ってからは、
ボンバーズのテストを受けたり天文観測所に行ったり、
そして時計塔のてっぺんへ行ったりを経て、ようやく時のオカリナを奪い返す。

お面屋の元に戻ってようやくリンクの姿に戻れたが、
お面は取り返してないのに戻っても大丈夫なのかな?と不思議に思っていたら
案の定激怒されたのも面白かった。

やっぱこのお面屋いいな~。


ここまでがいわばオープニングのようだが、
初っ端から大波乱の展開で良い惹きつけだった。

ただ、時間の概念は正直面倒に感じていた……

沼地への道~ウッドフォールの神殿

さて、この時点で早速、攻略の力を借りる羽目になってしまった。

それはなぜかというと、解けない謎解きがあったからでも、行く場所が分からなくなったからでもない。
それ以前に、ゲームの進行の仕方が分からない!!

初めは"三日間を繰り返し冒険して先に進む"というこのゲームのスタイルが分からず、
ゲーム側も懇切丁寧に教えてくれるわけではないので
時間を気にせず普通に進めていたらあっという間に世界の破滅がやってきて
ゲームオーバーになってしまい、呆気に取られてしまった。

『えっ、これたった三日間という日にちだけでクリアしないとならないゲームなの??』
とすら思ってしまった始末。

これは、何かしら説明を差し込んでくれても良かったんじゃないかなあ、
フクロウあたりが『ホッホーウ!このままだと世界は三日間で…』とか。

それはともかく、沼地やフシギの森、デクナッツの城を経る。

フシギの森の音楽を最初聴いた時は、『あぁ……orz』となってしまった。
この音楽が流れるかー。
これは前作でも使用されていた曲だったけど、あまりに印象的な使われ方をしていて、
今作では特に物語的に意味がある使われ方ではなかったので(森繋がりではあるけども)、
何もこの曲を使わなくても…と思ってしまった。
個人的にはこのBGMは森のテーマじゃなくサ〇アのテーマだった。


そして初のダンジョン、ウッドフォールの神殿へ。

デクナッツの花を使った移動手段はなかなかに面白い。
高低差をふんだんに使用して、3Dならではだ。

しかし、炎を通過させて弓矢を当てるとか
一回目のダンジョンから『いきなりこの難度のギミック?』
難度の高めな謎解きが入っていたのが衝撃だった。

これは時オカにもあったギミックで詰まりはしなかったけど、
本作が初めてだったら一回目のダンジョンでいきなり詰まったりするんじゃないだろうか。

しかも結構なアクション性が求められて、
電車の中でやっていたらやりづらいこと請け合い

その分、ボスはそう難しくなかった。

はぐれ妖精はとんでもない場所にいるやつがいて、
必死で何度もジャンプして捕まえに行っていたが、
『何だ、妖精を引き付ける仮面を付ければいいだけか!』と後になってから気付く。

これはダンジョンクリアと妖精全匹捕まえるのが
二回の冒険に分けてやる必要があるのがもどかしかったな、
全てを一回で収めるには相当効率良く進めないと出来ない。

スノーヘッド地方~スノーヘッドの神殿

次は、スノーヘッド地方へ。

ここで、ウッドフォールの神殿で手に入れたアイテムを使って
奥に行けるようになるわけだな。

ゴロンの里を経た後、フクロウの誘導によってとあるアイテムが眠る場所へ。

このフクロウの誘導は、羽が落ちてちゃんと道があると示されるギミックが良かったな。
こういう細かい心配りが任天堂らしいと思う。

そしてそのアイテムは時のオカリナでもあったものだけど、
『この序盤でこんなアイテムが手に入るの?』という代物だった。

その後、ゴロンの幽霊についていく。
一度『おい…どこ行った?!』と見失ったが、崖の上で何とか見つけ出した。
崖の道も見えなくなっているとか芸が細かい


そして、ゴロンの仮面を手に入れる。

ここは何だか切ない気持ちになったなあ、仮面の主はすでに亡くなっていて…
でも周りは生きていたんだと思って接してくれている。

何より切ないのが、この生きていて周りが喜んだのもわずか三日間限りの話で、
時が戻れば仮面だけは残るものの、全ては無かったことになってしまう…


この物寂しい気持ちはゲーム全体を通して感じていたもので、
せっかくその地方を救っても、三日経てばまたその前の状態に戻ってしまい、
色んな人との出会いも全て無かったことになってしまうので、
報われないような虚しい感覚があった。

スノーヘッドの神殿へは、
謎の巨大な幽霊?によって起こされていた強風のせいでなかなか奥に行けず、
それでも『クソッ…何とかして進めないか?!』
強引に進もうとしていたが、何度も落ちる羽目になっていたので、
通過出来た時は結構な感慨があった。

内部は、特別詰まった場所はなかったものの、
オレンジとブルーのスイッチの切り替えの箇所が解くのに少し手こずった。
あれは良い謎解きだったと思う。

あとダルマ落としギミックも面白かった。

ボス戦は何とか一回目で倒したものの、
あれはアクションゲームというよりレースゲームをやっているような感覚だったな。

このダンジョンはどちらかというと妖精集めの方が大変で、
そっちの方が記憶に残っている。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D画像3

グレートベイの海岸~グレートベイの神殿

ここでは、とある重要人物の死を超え、ゾーラの仮面を手に入れる。
ゴロンの時もそうだったけど、これはかなり悲しい展開だったなあ。

この作品はストーリーの進行に『偉大な人物の死』が前提となっていて、
その遺志のようなものをリンクが受け継ぎ、能力として生かし、先に進むという設定が
作品全体の雰囲気を重みあるものにさせていたと思う。

海洋研究所を経て海賊のアジトに行くことになったが、
ここではその行き方でちょっと詰まった。

『水』のステージは前作に続き、相変わらず手こずる。

ここではタマゴを4つビンに詰める必要があったが、
当時は4つもビンを持っていなかったのでアジトを二往復する必要があり、
海賊に見つかって追い出されたり、水流に飲まれて追い出されたりで、
三日間をもってしても突破がギリギリになるほど時間を要した。

タマゴが音符になるというアイデアは面白かったな。
そもそもだけど音楽の知識は時を遡っても失われないものなので、
オカリナという要素と三日間システムという要素の相性の良さも感じた。


途中、滝上の渓流でミニゲームのビーバーとのレースに挑戦。
これは、元々水中の動きが苦手だった身としてはかなりしんどかった。

やっと突破した!!と思ったらビーバーの兄が出てきて
さらに先のレースがあったようでガックリ
しかも一度断念すると弟からやり直しになるのがさらにゲンナリだった。

ただ、Lボタンで視点調整をして進むというやり方を覚えたら、兄も二回目で突破できた。

グレートベイの神殿はかなりギミックが凝っていて、
複雑で大変そうだなと思ったが、規模としてはそんなに大きくなく、
わりと詰まることなく先に進めた。

水という概念を生かした良いダンジョンだったと思う。

ボスは第二形態の倒し方が分からず、やっと分かった!!と思ったら
あとちょっとで倒せそうという時に三日目の終末がやってきて時間切れ……

めっちゃ悔しい!!

倒し方さえ分かればザコで、二回目はサクッと突破出来てなおさら悔しかった

イカーナ渓谷~ロックビルの神殿

ここでは、前回も登場した嵐の歌が再登場したが、
相変わらず味のある曲だなー、この曲
この曲も前作のイメージが強いせいか、どうしても風車小屋を思い出してしまう…

あと、ステージも四つ目に入っただけあって
これまでのステージよりひときわ雰囲気がおどろおどろしく、
物語の大詰め感を感じられた。

"生"を感じられない地、
前作にも登場したこちらの動きを止めるミイラ、
不気味な曲と共に体力がじわじわ削られていく洞穴、
ホラー感が強すぎる!!

ポツンと一軒家には女の子が住んでいたけど、
よくあんな場所に住めたもんだ。

かれ井戸、イカーナ古城と進んだが、四つ目のステージだけあって
一筋縄では先に進めず、突破にはかなりの時間を要した。

しかしミイラは今作では喋りだしたり、コサックダンスを躍りだしたり、
大分シュールさが加えられている……


そして来た、ロックビルの神殿。
このムジュラの仮面は全編を通して、ここが一番印象深かった場所かもしれない。

解くのに一番時間がかかったダンジョンであり、音楽も印象的だったので、
ムジュラの仮面というと真っ先にこの場所が音楽付きで脳内再生される。

解き方が分からず、二回も攻略のお世話になってしまった場所でもあった。
(一回目はそもそもヌケガラの曲の使い方がよく分からず
ロックビルの神殿の中に入る以前のところでつまづいていた)。

ここの天地逆転ギミックは、四つ目のステージに相応しい、
ダイナミックかつ複雑で、
3Dというプラットフォームでしか成し得なかった素晴らしいギミックだったと思う。

妖精も変な場所にばかり潜んでいて、全員探し出すのはかなり大変だった。

ここのボスは最終形態時、倒し方は分かってはいたものの
思ったように攻撃が出来ず、時間切れでアウト…… 二回目で何とか倒した。

月~エンディング

ここから、ラストバトル~エンディングまではあっという間だった。

とはいえどうやったら時計台の扉が開くのか分からず、
妖精から「あなたまさか…忘れたわけじゃないわよね?」とか言われていたけど、
ごめん、まったく覚えてなかったぜ。

やむなくまた攻略の力を借りてしまったが、
然るべき時間まで、時間つぶしのためボーッとして過ごしたりしていた。

月の中では色々とミニダンジョンがあったようだけど、
自分は全てをスルーしてラスボスの元へ。

サブクエストはかなりすっとばしていたために
体力のハートの数は実に折り返しにも至っていないけど、
こんなんでラスボスは倒せるのか?!
という状態だったが、結果的には一回目で撃破できた。

ただ第二形態はめっちゃ苦戦したなー、音楽はシュールだし
ラスボスは変な動きをしているし小馬鹿にされた感があったが、ギリギリ突破。

最終形態は第二形態ほど苦戦することはなく、晴れてエンディングを迎えられた。


いやー、しかし今作のゼルダは大変だった。

時間制限があったためかゆっくり楽しむ感じにはならず急ぎ足になってしまったが…
後から攻略を見てみたら、かなりのサブイベントをすっ飛ばしてしまっていたようだ。
お面は13個も取りそびれていた。

まあ、じけんメモまったく活用していなかったしな……

今作は謎解き要素よりもアクション要素とアドベンチャー要素がかなり前面に出た作だったと思う。
謎解きも結構な歯応えがあったが、
アクション要素の難しさは昔の2Dゼルダの比ではなく、
アクションは苦手だけど謎解きが好き!という人は
かなりの人が心折られたりしていたんじゃないだろうか。

やっとクリア出来た、クリア出来て良かった、
色んな意味でハァーーッと息が漏れた一作だった。

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