赤川次郎ミステリー 夜想曲 ~本に招かれた殺人~(DS) レビュー・感想・評価
■タイトル:赤川次郎ミステリー 夜想曲 ~本に招かれた殺人~
■発売日:2008年2月28日
■開発元:TEAM CRAZE
■発売元:マーベラスエンターテイメント
■価格:3,990円(税込)
■マイランク:B+
プロローグ・あらすじ
人里離れた山奥の、
鬱蒼とした木々の中にひっそりと佇む洋館・野々宮図書館―
死にまつわる本が集う場所。
この不気味な洋館に住み込みで働くことになった主人公を待っていたのは、
地下に散乱する膨大な数の蔵書。
その一つ一つの本に秘められた謎とは…?
幽霊が出る―
そんな噂がまことしやかに流れる山奥の洋館。
堅く封印された、明らかに火災のあった形跡の残る3階の開かずの間―
そして主人公の手に取った本が、今日も事件を引き寄せる…。
総評(ネタバレ無し)
前回プレイした月の光に続き、骨太なシナリオで快適に遊べた一作だった。夜想曲・夜想曲2と、実質2ゲーム分遊べるのでボリュームがあり、様々な趣向の数多いストーリーを楽しめる。月の光以上に推理要素が強く、推理ものが好きな人は楽しめそう。また、タイトルにあるようにショパンの夜想曲(ノクターン)が作に大きく絡むので、この曲を聴くとこの作を思い起こすくらいに頭に残る。
マイナス点としては、本作はしっかりしたメインストーリーが一つドンとあるというよりドラクエ7のようなオムニバスストーリーの集合体という形だったためか、個人的には月の光と比べて地味な印象を受けた。遊べるストーリーの数は多いものの、振り返ってみてパッと思い起こせる印象的だったストーリーは全体の半分ほどで、そこまで気持ち的に昂りきらず淡白な感じで終えてしまったものばかり。また、月の光よりも前に発売されたためだと思うが、しおりの数が少ない、スキップ機能が物足りない、ムービーが無い、など、システム面が月の光に比べて不足して感じられたのが残念だったところ。ストーリーが多い分、やり進めていくと登場人物達に愛着が湧いてくるので、もっと作の魅力を強化出来る余地は沢山あったと思う。
全体的には前述した地味さで月の光の楽しさを若干下回った印象だったが、終盤の真相解明の話が胸にグッとくる展開だったため、そこで評価もグッと押し上げられて、月の光と同等くらいの評価となった。
ちなみに、全てのエンドを見るには攻略を見ないと不可能に近いと思う。
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総評(ネタバレ有り)
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