忌火起草 解明編(Wii) レビュー・感想・評価
■タイトル:忌火起草 解明編
■発売日:2008年8月7日
■開発元:チュンソフト
■発売元:セガ
■価格:6,090円(税込)
■マイランク:B
プロローグ・あらすじ
弘樹は野草研究会サークルに所属する大学三年生。
講義やサークル、キャンプ、恋愛など普通の大学生活を楽しんでいたが、
弘樹の周りで突如ビジョンという名の謎のドラッグが流行り始めた。
ビジョンを飲んだ者は謎の黒い女に追われる幻覚を見始め、
時間が経つにつれ指の爪は特殊な病気になったように真っ黒に染まっていき
最終的には黒い女と目が合ってしまうと人体が発火し焼身自殺を遂げてしまうという。
その災いに巻き込まれてしまった弘樹は呪いから逃れるため、
すべての根源と思われる、朽ち果てたある屋敷へと向かう。
そこは、謎の花「忌火起草」に囲まれた幾世代にも渡り祟りの因果が渦巻く禍禍しい場所だった。
総評(ネタバレ無し)
そこそこ楽しめた一作。
が、題材は悪くはなかったと思うが、正直、質はそう高くない雰囲気ゲーというのが一通りプレイしてみての感想だった。フルボイスで、BGMはテレビとコントローラーと両方から音が聞こえてくる凝りようで、グラフィックも全体的に暗く鬱々としたトーンで、雰囲気はあった。雰囲気はあったのだが、なぜかさほど怖くは感じなかった。
ストーリーはミステリ・サスペンスというよりどちらかというとJホラー寄りで、弟切草をベースとした呪怨やリングのような感じに近いが、シナリオの力不足もあるのか実写を駆使した映像をもってしても大した恐怖感は感じられなかった。
恋愛要素が強かったのは個人的には好みだったが、いかんせんキャラクターに大した魅力を感じなかったのでプラス要素とはならなかった……シナリオやBGM、キャラクターなど全般を通して惹き付けが弱かったように思う。せめて個々のキャラクターの魅力をしっかり確立させていれば、印象は大分違っていたように思える。
大学生活を謳歌しているわりには揃いも揃ってなぜみんな暗い。
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総評(ネタバレ有り)
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