彼岸花(PS2) レビュー・感想・評価
■タイトル:彼岸花
■発売日:2002年12月26日
■開発元:サミー、ブレイク
■発売元:サミー
■価格:7,140円(税込)
■マイランク:C
プロローグ・あらすじ
女子大生である六条有沙はある日の夜、謎の悪夢にうなされ、
その朝、自分宛の差出人不明の封筒を発見した。
中に入っていたのはたった一枚の東京から京都行きの新幹線の切符。
彼女には二年前のその日、元カレと東京から京都へ行き、そこで熱い一夜を過ごした思い出がある。
しかしその彼は、一年前に同じく京都で亡くなってしまっている。
この封筒の差出人はそのことを知る人物なのだろうか?
気になった有沙はその新幹線「のぞみ45号」で京都に向かうことにした。
道中、車内で同じく京都に向かう2人の女子大生と親しくなり、共に行動し始める有沙。
3人の行く先には、果たして何が待っているのか…。
総評(ネタバレ無し)
……。
この作品はフルCGで描かれていて、主人公が女性三人というサウンドノベルの中でも異色のストーリーなのだが、画像を見てもお分かりのように肝心なその女性三人のCGがやたらとゴツい。ゴツくて美人なのかそうじゃないのかがよく分からない描写になっている。
そして、話の原作者が弟切草と同じ長坂秀佳氏で、そのためか展開や作りが弟切草とよく似た印象を受けるのだが、正直言ってクオリティは弟切草より遥かに低いと感じる。なぜかというと、まず主人公の性格が過激で陰湿で好めない点と、軸となるストーリーがよく分からなく、唐突にバッドエ ンドが訪れたり、話の展開が突飛過ぎたりするため。大して変な選択肢を選んだわけではなくとも、突然何の前触れもなく鬼が現れて三人が悲鳴をあげて殺されたわけでもないのに終ー了ー……という理不尽な理由でバッドエンドが訪れたりするので、まったく感情移入が出来ないのだ。
音楽も無音時間が長かったり特別印象的な曲が流れるわけでもないので、特にプラスポイントは無し。
エンディングの数も恐ろしく多いらしいが、どのエンドも特に変わり映えするものではないため、すべてにおいてイマイチの印象だった。小説版の方は評価が高いようなので、ゲーム化に失敗してしまったということなのだろうか……素材としては面白そうなのにもったいなく思える。
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総評(ネタバレ有り)
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