最終電車(PS) レビュー・感想・評価
■タイトル:最終電車
■発売日:1998年2月26日
■開発元:ヴィジット
■発売元:ヴィジット
■価格:5,800円(税込)
■マイランク:B
■関連商品
プロローグ・あらすじ
深夜、遅くまで残業した主人公は走って駅まで駆け込み、何とか最終電車に乗り込める。
が、降りるはずの駅で各駅停車の電車が止まらない事に気付きうろたえた。
電車に乗り合わせた女性も電車の異変に気付き、
二人は疑問を解決するために別の車両へ移動してみることにした。
その間、他にも乗り合わせた人達と出会い、様々な怪奇現象に生命を脅かされていく。
閉鎖された走行する電車という中で起こる奇妙な現象……その現象の原因とは?
そして暴走する列車の真意とは……
総評(ネタバレ無し)
ほぼ全てが3DCGで描かれた作品で、わりとCGのクオリティも当時としては高い方だった。
ストーリーはかまいたちの夜のようなサスペンスものというよりは、ファンタジー要素のあるオカルト色が入ったもので、ほぼ現実にはありえない設定なので、それを話として楽しめるかどうかは人によって分かれるだろう。正直、個人的には話の印象は部分的にしか覚えていないほど薄く、物語としてのクオリティはそう高くないように思える。登場人物がほどほどに個性的で、その分ストーリーを豊かにさせてくれているので、可もなく不可もなくそこそこには楽しめる作という印象にはとどまったが…
ただ、選択肢というサウンドノベルのゲーム性をイマイチ生かしきれていなく、選択肢をひとつ間違えると即バッドエンド→選択肢選び直しという作業感のある味気ない流れを感じたので、どうにも惜しい印象ばかりが残った。電車の中という走っている間は隠れるところも逃げ場も無い閉塞された空間という舞台設計は良かったので、その情景をもっとうまく利用して話としてもゲームとしてもまとまっていたら、もっと評価は高かったように思う。
一応メインストーリーの他にいくつかの派生したサブストーリーもあるが、魔女たちの眠りのようにパロディ的な展開もあって、そこは楽しめるか好みが分かれそうなところ。
総じて、大金を出して買うほどのクオリティは無いが、サウンドノベル好きで安価であれば買って損はないタイトルかな、といったところか。
総評(ネタバレ有り)
中身を見る<クリックしたら見れます>